こんにちは、
ともやんです。
ヨハン・セバスティアン・バッハの傑作、「マタイ受難曲」の素晴らしい音源が、タワーレコード限定で、新リマスタリングのもと、SACDハイブリッド盤で発売されます。
発売日は、6月25日で現在予約受付中です。
J.S.バッハ: マタイ受難曲<タワーレコード限定> ルドルフ・マウエルスベルガー 、 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 、 ペーター・シュライヤー テオ・アダム
1970年当時の東ドイツの一流の音楽が集い真摯に向き合って録音した傑作です。
“壮麗なスケールと落ち着いた佇まい、じっくりとした音楽の歩みの中に、切実な人間の歌声を漲らせた唯一無二の「マタイ」の名盤”
指揮者のルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971)は、ドイツの合唱指揮者で作曲家でした。
今年で没後50年になります。
この方の日本語による詳しい経歴は見つかりませんが、1930年にドレスデン聖十字架合唱団の音楽監督に就任し、亡くなるんでその任にあったようです。
また作曲家として、連合軍の空爆により破壊されたドレスデンを悼み、モテット『街は荒れ果てて』や『ドレスデン・レクイエム』を作曲しています。
なお、この『ドレスデン・レクイエム』は、ユング指揮ドレスデン聖十字架合唱団&ドレスデンフィルによる全曲のCDも出ています現在入手困難なようです。
また、作曲家としてのルドルフ・マウエルスベルガーの作品は、『ペーター・シュライアー – レジェンダリー・レコーディングス』
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ペーター・シュライアー – レジェンダリー・レコーディングス
で聴くことができます。ドレスデン・レクイエムから『祈り 「主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ」』という5分ほどの挿入曲も収録されています。
ドイツ語なので歌詞の意味がわかりませんが、聴いているとやるせなくなり、悲しみがこみ上げてきます。
ドレスデンは、1945年2月13日から14日に掛けて連合国軍の空爆により壊滅的な打撃を受けています。
その死傷者は3万人とも15万人とも言われています。
マウエルスベルガーと東ドイツとマタイ受難曲
さて、1970年に録音されたルドルフ・マウエルスベルガー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ドレスデン聖十字架合唱団、ペーター・シュライアー(テナー)他の演奏は、当時の東ドイツの実力派を揃えた録音です。
ちなみに個人的な見解ですが、第二次大戦後、東西ドイツに別れ、音楽に関しては東ドイツが頑なに伝統を守っていたように感じます。
西ドイツはカラヤン&ベルリンフィルに代表されるようにコスモポリタンと商業主義色を顕著にし、50年代までフルトヴェングラー、ベームなどの守られていた暗く重厚な音色から明るく艶やかな音色になりました。
一方、東ドイツの名門オケである、シュターツカペレ・ドレスデン、ゲヴァントハウス管などは、70年代に入っても古色蒼然とした音色を守っていました。
また録音に関しても評論家によっては、東ドイツのアナログ録音を高く評価しています。
マウエルスベルガー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
マタイ受難曲 BWV 244
St. Matthew Passion, BWV 244
total(186:06)
作詞 : 新約聖書 – Bible – New Testament
作詞 : クリスティアン・フリートリヒ・ヘンリーツィ – Christian Friedrich Henrici
ペーター・シュライアー – Peter Schreier (テノール)
テオ・アダム – Theo Adam (バス)
ジークフリート・フォーゲル – Siegfried Vogel (バス)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター – Hermann Christian Polster (バス)
アデーレ・シュトルテ – Adele Stolte (ソプラノ)
アンネリース・ブルマイスター – Annelies Burmeister (アルト)
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ – Hans-Joachim Rotzsch (テノール)
ギュンター・ライプ – Gunther Leib (バス)
ドレスデン聖十字架合唱団 – Dresden Kreuzchor
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団 – Leipzig St. Thomas Choir
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
エルハルト・マウエルスベルガー – Erhard Mauersberger (指揮)
ルドルフ・マウエルスベルガー – Rudolf Mauersberger (指揮)
J.S.バッハ: マタイ受難曲<タワーレコード限定> ルドルフ・マウエルスベルガー 、 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 、 ペーター・シュライヤー テオ・アダム
全曲を聴き通すと3時間も掛る大曲です。
最初は、第1曲目のKommt, ihr Tochter, helft mir klagenをくり返し聴いて、その後、レチタティーヴォをカットして合唱曲、アリアを中心に聴いていけば、親しみを憶える曲が何曲も出てくると思います。
僕の好きなマタイ受難曲
僕が気に入っているマタイ受難曲を5種類紹介します。
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