こんにちは、
ともやんです。
イングランド出身の指揮者ジョナサン・ノットは、1962年12月25日生まれ。ということは今日が60才の誕生日。日本風に言えば還暦を迎えたことになります。
昔と違って、還暦と言ってもこれからまだ伸び盛りという感じですね。
現在、東京交響楽団とスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督を務めていて彼の公演のチラシもよく目にするのでぜひ来年はその実演を聴きたいと思っています。
東京交響楽団と言えばフランチャイズのコンサートホールが、ミューザ川崎です。僕にとっては合唱団の一員として何度かステージになったこともあるので、身近なホール。
ということでぜひ来年はノットの実演を聴きたいですね。
ジョナサン・ノットのシューベルトの交響曲を聴いて
シューベルトの交響曲全集というと著名な指揮者としては、カール・ベーム、ギュンター・ヴァント、ヘルベルト・ブロムシュテットといったところが録音していて聴いたことはあるのですが、どうも第8番「未完成」と第9番「ザ・グレート」以外は、せいぜい第5番くらいが聴ける程度でした。
だから作品が面白くないのか、と思っていたのです。指揮者の技量としては、傑作はより素晴らしく、つまらない曲は面白く聴衆に聴かせるのも腕だと思います。
今回は、シューベルトが16才と18才の時の交響曲第1番と第3番、そして傑作「未完成」を聴きました。どれも素晴らしい演奏で、特に第1番と第3番は、普段はさらっと聴いてしまうのですが、ノットの生き生きとした演奏には惹き込まれていしまいました。
一方、未完成は、一転、テンポを抑え重厚に克明に演奏していて説得力充分です。また僅か29秒だけですが第3楽章の断片を収録しているのも興味深いです。
シューベルトの交響曲について
シューベルトは31年という短い生涯に8曲の交響曲を残しています。いや実際はもっとあったかもしれませんし、紛失したものもあったかもしれません。
僕も50年に渡ってクラシック音楽に触れてきましたが、以前と言っても70年代は、「ザ・グレート」は、ＬＰジャケットなどに第7番と表示されていたことがあります。
その後、未完成が第8番、ザ・グレートが第9番に定着していたようで第7番が欠番になっていました。しかし、その後紛失していたおおわれるガスタイン交響曲は「ざ・グレート」の事ではないかということで、この全集でもそうですが、シューベルトの交響曲は確認されているもので、作曲順に「未完成」は第7番、ザ・グレートは第8番と表示されています。
ただ、表示が変わっても内容が変るわけではないのでそうなんですね、と受けれて行きたいと思います。
ジョナサン・ノット シューベルト交響曲全集より
フランツ・シューベルト – Franz Schubert (1797-1828)
交響曲第1番 ニ長調 D. 82
Symphony No. 1 in D Major, D. 82
1.(09:11) I. Adagio – Allegro Vivace
2.(06:30) II. Andante
3.(03:46) III. Menuetto: Allegretto
4.(06:01) IV. Allegro Vivace
total(25:28)
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交響曲第3番 ニ長調 D. 200
Symphony No. 3 in D Major, D. 200
5.(09:57) I. Adagio maestoso – Allegro con brio
6.(04:31) II. Allegretto
7.(03:40) III. Menuetto: Vivace
8.(06:21) IV. Presto vivace
total(24:29)
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交響曲第8番 ロ短調 「未完成」 D. 759
Symphony No. 8 in B Minor, D. 759, “Unfinished”
9.(16:20) I. Allegro moderato
10.(11:52) II. Allegro con moto
11.(00:29) III. Allegro
total(28:41)
バンベルク交響楽団 – Bamberg Symphony Orchestra
ジョナサン・ノット – Jonathan Nott (指揮)
録音：2003年3月～12月、2006年9月、ヨーゼフ・カイルベルト・ザール, バンベルク
現在、東京交響楽団の音楽監督を勤め、日本でもお馴染の指揮者となったジョナサン・ノット。2000年から率いるもう一つの手兵バンベルク交響楽団とのCDデビュー作だった「シューベルト:未完成」を初めとする交響曲全集です。
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