こんにちは、
ともやんです。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に魅せらえたのは、まだ僕が小学生の高学年の頃でした。
テレビでNHK交響楽団の演奏会を聴いていたら、この曲をやっていたのです。
それ以来、僕の大好きな曲になりました。
そして僕の一番のお気に入りの演奏は、チョン・キョンファです。
しかもこのデビュー盤が好きです。
チョン・キョンファ デビュー盤 チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35
Violin Concerto in D Major, Op. 35
1.(18:49)I. Allegro moderato
2.(06:24)II. Canzonetta: Andante
3.(09:29)III. Finale: Allegro vivacissimo
total(34:42)
チョン・キョンファ – Kyung-Wha Chung (ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
アンドレ・プレヴィン – Andre Previn (指揮)
録音:1970年6月、ロンドン(ステレオ)
チャイコフスキー&シベリウス: ヴァイオリン協奏曲集<タワーレコード限定>
現代世界最高のヴァイオリニストのひとりチョン・キョンファが1970年に録音した、記念すべきデビュー・アルバムです。
録音時22歳、すでに高度のテクニックと迸る情熱を見事に昇華させた比類のない音楽を築き上げています。
極めてヴォルテージの高い演奏で、プレヴィンの重厚にして華麗なサポートも見事です。
チョン・キョンファのデビュー盤 シベリウスのヴァイオリン協奏曲
ヤン・シベリウス – Jean Sibelius (1865-1957)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47
Violin Concerto in D Minor, Op. 47
4.(15:23)I. Allegro moderato
5.(08:04)II. Adagio di molto
6.(07:23)III. Allegro ma non tanto
total(30:50)
チョン・キョンファ – Kyung-Wha Chung (ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団 – London Symphony Orchestra
アンドレ・プレヴィン – Andre Previn (指揮)
録音:1970年6月、ロンドン(ステレオ)
チャイコフスキー&シベリウス: ヴァイオリン協奏曲集<タワーレコード限定>
ロシア的な旋律美に溢れるチャイコフスキー、北欧的な情緒が横溢するシベリウスです。
チョン・キョンファが衝撃的なデビューを飾った名盤として名高い、ヴァイオリン協奏曲の名作2曲収めたアルバム。
高度なテクニックと全身全霊を込めた集中力で弾き切った情熱的な演奏は、いま聴いても心地よい興奮と感動を与えてくれます。
またプレヴィンの煌めくようなサポートも最高です。
チョン・キョンファのデビュー盤 全身全霊を傾けた名演
評論家の故宇野功芳氏は、個人的にもチョン・キョンファと交流のあった方で、彼女のコンサートにも何度も足を運ばれています。
そしてCDでのチョン・キョンファのベスト3は、チャイコフスキー、シベリウスの2曲にサン=サーンスの第3番を挙げていました。
もっともチャイコフスキーに関しては、後年のデュトワ指揮モントリオール響との録音ですが。
そして面白いことを書かれています。
チョン・キョンファのステージを評して、全身全霊を傾けた命がけの演奏はいかばかりだろうか、
と疑問を呈しています。
つまり、女流ソリスト、ヴァイオリニスト、ピアニスト、チェリストにしろ、このような全身全霊を傾けたような、このまま燃え尽きて死んでも良いというような演奏は、男性奏者は決してしない、ということを書かれています。
そして宇野氏は、そんな女流奏者の必死の姿に人一倍心打たれるのだそうです。
結局のところ、宇野氏もその違いはわからないようです。
まとめ
チャイコフスキーの協奏曲は、チョン・キョンファのデビュー盤は最高。
後年のデュトワとの共演の方が評判が良いようで、僕も聴いていますが、その豊かな響きと表現の広さ深さは、デビュー盤を上回ります。
でも、僕はこのフレッシュなデビュー盤が好きです。
またシベリウスの協奏曲の第1楽章の北欧の燐とした、ひんやりとした寂寥感を秘めたなんとも言えない雰囲気は最高です。
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