こんにちは、
ともやんです。
韓国出身のソプラノ歌手、ヘラ・イェサン・パクのデビューアルバムを聴きました。
アジア系の音楽家も声楽の部門でも活躍しているんだな、と頼もしく感じました。
アジア系の音楽家は、60年代から世界で活躍するようになり、日本でも指揮者では小澤征爾、岩城宏之、若杉弘という人たちが世界を舞台で躍動し、その他弦楽奏者やピアニストなど多くの方が活躍するようになりました。
器楽奏者はソリストとだけではなく、オーケストラの奏者としてもかなりの方がヨーロッパの著名な楽団で活躍していて中にはコンサートマスターを務めた方も何人もいます。
むしろ世界的には著名なのに日本国内ではそれほど知られていないという現象も起きているよう感じます。
例えば作曲家の武満徹も世界的に知名度は高かったでしたが、日本では一般的に知られているかは疑わしいものでした。
韓国の音楽家では、ヴァイオリニストのチョン・キョンファやその弟の指揮者のチョン・ミョンフンの活躍がすぐ思いだされます。
これから期待されるアジア系の声楽家
しかし、こと声楽の部門となると体格的な問題もあるのでしょうか?日本国内は別として世界的に活躍する人はまだ少ないように感じます。
近年ソプラノの田中彩子さんが、ウィーンで活躍するようになり、彼女はまだ30代ですが、2019年のニューズウィークでは『世界が尊敬する日本人100人』にも選出されています。
僕は先年TBSラジオに出演されていた時にその放送を聴いていっぺんに彼女のファンになりその歌声を聴いて元気をもらっています。
さて、そんな中、韓国出身のソプラノ歌手、ヘラ・イェサン・パクのデビューアルバムを聴きました。
録音が2020年6月29日から7月4日に掛けてで、ウィーン交響楽団の伴奏をバックに素晴らしい歌声を披露しています。
彼女は、2020年5月にドイツ・グラモフォン(以下DG)と専属契約を結び、まさにこのアルバムがデビュー盤となったのです。
コメントでも語っていますが、DGと契約するのが夢だったそうです。
つい同じソプラノということで田中彩子と比べてしまいますが、高音でのキレや美しさにはまだ田中彩子に及ばないよう感じますが、中音域ので豊かさは充分に持ち合わせているなって感じました。
またその舞台映えする容姿もおじさん心をくすぐります。
https://www.youtube.com/watch?v=0SW5gTqWjD8
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こちらでチェックできます。
アルバム『I Am Hera(アイ・アム・ヘラ)』には、グルック、ペルゴレージ、ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、プッチーニの歌劇の挿入歌に加え、韓国の作曲家、キム・ジュウォン、ラ・ウンヨンの作品も取り上げています。
特に韓国の作曲家の作品を聴く機会は少ないですが、何か郷愁を感じさせる曲です。
全18曲収録されていますが、個人的には上記韓国の作曲家の2つとベルゴレージの「奥様女中」ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」が気に入っています。
これからの活躍を期待したい韓国のソプラノ歌手ヘラ・イェサン・パクの歌声をぜひ聴いてください。
アイ・アム・ヘラ DG専属契約デビュー盤
1.グルック『オルフェオとエウリディーチェ』~このような生活に、今
2.グルック『オルフェオとエウリディーチェ』~なんという悲しいひととき
3.ペルゴレージ『奥様女中』~私のおこりんぼさん
4.ヘンデル『ジュリオ・チェーザレ』~もし私に情けを感じないなら
5.モーツァルト『フィガロの結婚』~とうとうその時が来たわ
6.モーツァルト『フィガロの結婚』~恋人よ早くここへ
7.ロッシーニ『セビリャの理髪師』~今の歌声は
8.モーツァルト『イドメネオ』~Quando avran fine omai
9.モーツァルト『イドメネオ』~父よ、兄よ、さようなら
10.モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』~みてらっしゃい、かわいい人
11.モーツァルト『魔笛』~愛の喜びは消え
12.ロッシーニ『イタリアのトルコ人』~これ以上に馬鹿げたことはないわ
13.ベッリーニ『カプレーティとモンテッキ』~今、私は婚礼の衣装を着せられ
14.ベッリーニ『カプレーティとモンテッキ』~ああ幾度か
15.プッチーニ『ラ・ボエーム』~私が街を歩けば
16.プッチーニ『ジャンニ・スキッキ』~私のお父さん
17.Joowon Kim Like The Wind That Met With Lotus
18.Un-Yung La Psalm 23
ヘラ・イェサン・パク(ソプラノ)
Hera Hyesang Park
ウィーン交響楽団
指揮:ベルトラン・ド・ビリー
録音:2020年 6月29日-7月4日
ウィーン コンツェルトハウス モーツァルトザール
アイ・アム・ヘラ ヘラ・イェサン・パク ベルトラン・ド・ビリー ウィーン交響楽団
ヘラは、ベルリン・コーミッシェ・オペラ、グラインドボーン音楽祭、バイエルン国立歌劇場などで絶賛されています。ソウル国立大学とニューヨークのジュリアード音楽院での学生時代や、メトロポリタン・オペラの名門リンデマン・ヤング・アーティスト育成プログラムのメンバーとして学んだ経験を生かし、2020年5月にドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、その後すぐにウィーンでデビュー・アルバムのレコーディングが行われました。
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