こんにちは、
ともやんです。
12月13日(金)夜、四ツ谷の紀尾井ホールで行われた「田中彩子デビュー10周年記念リサイタル」を聴いてきました。
この記念リサイタルは、9月16日の八ヶ岳高原音楽堂を皮切りに10回行われ、今回で8回目。最後が12月25日に同じ紀尾井ホールで行われます。
今回は、田中彩子のリサイタルを聴いた印象と彼女のCDをいくつかご紹介したいと思います。
田中彩子デビュー10周年と紀尾井ホール
田中彩子さんのデビュー10周年記念が行われたのは四ツ谷の紀尾井ホール。
僕は、この紀尾井ホールはことのほか好きなホールです。
東京メトロ南北線の四ツ谷駅で降りて、上智大学横をホールに向って歩いていると自ずとアカデミックな雰囲気が高まってきます。
紀尾井ホールは、客席数800と小ぶりなのがいいですね。
だから大編成の管弦楽曲は難しいでしょうが、室内楽や今回のように田中彩子さんとピアノとチェロという編成などは、紀尾井ホールがぴったしと思います。
※開演前、自分の席から撮ったもの
そこに響いた田中彩子さんのコロラトゥーラの澄み切った歌声に心が洗い流される思いでした。
さすがの彼女も最初の曲では、声が遠いなと感じて、調子が出ない感じでしたが、その内に声の通りも良くなり、心に潤いを与えてくれるようになりました。
休憩を挟んだ後半はより彼女の魅力が発揮され、心を幸せでいっぱいにしてくれました。
田中彩子の魅力
そして何と言っても田中さんの魅力は、そのチャーミングな容姿と仕草、そしてアニメ声優?かと思わせる話し声とたどたどしく聞こえる日本語。
ご本人は京都府舞鶴市出身ですが、18歳で単身でウィーンに行き、かなりの期間に日本語を話さない生活をしていたため日本語の引き出しが遠いのだそうです。しかも日本語を忘れないようにと日本の古典文学などを読んでいたため、つい古い日本語を使ってしまうとインタビューで語っていました。
だからその歌声から田中さんのファンになった方は、トークを聴くとそのギャップに驚くそうです。
僕の場合は逆で、最初にラジオ番組のトークで知って、おもしろい人と思い、演奏に聴くようになったので、あまりそのギャップは感じませんでした。
その美貌と美声、そしてトークとの落差にギャップ萌えしているファンは多いでしょうね。もちろん僕もその一人です。
田中彩子のおすすめのCD
今回の公演の休憩時間に田中彩子さんのCDの販売がありました。
そして公演後、ロビーでCDを買った人に田中さんのサイン会もありました。
僕は、既にCDを持っているので、特に買いませんでしたが、いやサインをもらうだけに1枚買ってもいいかな、と思わないでもありませんでした。
さて僕の所有するCDを以下に紹介します。
ベスト・オブ・ハイコロラトゥーラ
2024年7月24日にリリースされた現時点で最新盤。
田中彩子は、100年にひとりとも称されるハイコロラトゥーラの才能を認められ、ウィーンを拠点に活躍しています。
鮮烈なデビューを飾ったアルバム「華麗なるコロラトゥーラ」発売から10周年を記念して、これまでに発表した4枚のアルバムからセレクションされたベスト盤です。
ハイコロラトゥーラならではのオペラ・アリアの名曲から美しいメロディに彩られた歌曲の数々まで、彼女の歌声を堪能できる1枚です。
華麗なるコロラトゥーラ:鮮烈デビュー
2014年11月26日に発売された、ソプラノ歌手田中彩子の鮮烈デビューアルバム。
“人はここまで高い声で歌えるのか!”と驚嘆されるハイ・コロラトゥーラのための超絶的歌唱テクニックを要する名曲をハンガリーのオーケストラと華麗にレコーディングした作品集です。
華麗なるコロラトゥーラ2:ウィーン編
2014年11月にデビュー・アルバム『華麗なるコロラトゥーラ』で、その類いまれなコロラトゥーラの才能で注目を集めました。
『情熱大陸』等数多くのメディアで取り上げられ、2015年・2016年にソロリサイタルツアーも成功をおさめました。
田中彩子はその後も国内外問わずグローバルな活動を続け、デビュー・アルバムから約3年ぶりとなったのが当盤。
ヴォカリーズ:華麗なる美声
3枚目のアルバムでは声楽曲だけでなく、ピアノや弦楽器曲など様々な楽曲をヴォカリーズでの演奏です。
パガニーニのラ・カンパネラやカプリースを超絶技巧で華麗なる美声を聴かせてくれます。またバッハのゴルトベルクやドビュッシーの月の光など誰にでも馴染のある曲から、ヴォカリーズの代名詞といえるラフマニノフのヴォカリーズを収録しています。
さらにはバッハのカンタータやモーツァルトのコンサート・アリアなどハイ・コロラトゥーラの女王ならではの美声に注目です。
プレイ コロラトゥーラ:唯一無二の美声
人気沸騰のソプラノ歌手、田中彩子が待望の4枚目のアルバムです。
人々を魅了する美しく澄んだ音色と軽やかな超絶技巧が際立つ唯一無二の歌声。
まとめ
ソプラノ歌手田中彩子を知ったのは、もう5年ほど前でしょうか。
TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」に出演され、その安住アナとの楽しい掛け合いを聴いてからです。
あまりにもウィーン生活が長く、しかも何年も日本語を話せない生活を送っていたため、日本がたどたどしく聴こえてしまうというのが、とってもチャーミングに感じ、いっぺんに彼女のファンになってしまいました。
そして、5年経ってようやく、田中彩子デビュー10周年記念リサイタルに出掛け、実演を聴くことができたのです。
その美声とチャーミングは容姿、そして楽しいトークに酔いしれました。
まさに田中彩子の実演を聴いて萌えた夜でした。
これからより円熟味を増して行かれると思います。
田中彩子さんは、ずっと聴き続けたいソプラノ歌手です。
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