ジョージ・セル ベートーヴェン交響曲全集 スタンダードの名盤

セル
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こんにちは、ともやんです。

吉田秀和著『世界の指揮者』ちくま文庫は、名著です。

少なくても僕はそう思っていて、僕が持っている本は長らく調べ資料として使っているのでボロボロになっています。

その中でもジョージ・セルに関してはなかなか面白い読み物です。

クリーヴランド管弦楽団というのは、

物凄い管弦楽団である。

ことに弦の良さは言語に絶する。

第一ヴァイオリンからコントラバスにいたるまで、およそこれほどはっきりしていて、しかもよく響く音で、

均質化された性能をもったものは、アメリカにもヨーロッパにもかつてなかったのではないか。

これは表面だけの艶と磨きのかけられた「オーマンディのフィラデルフィア管弦楽団」とはちがうのである。

 

そして吉田秀和氏は、次のように結んでいます。

セルの名は、この管弦楽団をここまえ育てたというだけでも、

指揮者の歴史から消えることはないだろう。

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ジョージ・セルの名盤 ベートーヴェン交響曲全集

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
録音1955年~64年

格調の高い絶品の全集です。

極めて古典的で明晰アプローチながら、鋭くなりすぎたり、冷たくなり過ぎないのは、セルの芸術が、19世紀の伝統に根ざしている証拠と思われます。
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ジョージ・セル/ベートーヴェン: 交響曲全集&序曲集<完全生産限定盤>

交響曲第1番ハ長調作品21

交響曲第1番ハ長調作品21
Ⅰ(09:19)Adagio molto-Allegro con brio
Ⅱ(06:57)Andante cantabile con moto
Ⅲ(03:49)Menuetto.Allegro molto e vivace
Ⅳ(05:49)Finale.Adagio-Allegro molto e vivace

録音1964年10月2日

交響曲第2番ニ長調作品36

交響曲第2番ニ長調作品36
Ⅰ(10:17)Adagio-Allegro
Ⅱ(11:34)Larghetto
Ⅲ(03:41)Allegro
Ⅳ(06:22)Allegro

録音1964年10月2日

交響曲第3番変ホ長調作品55“英雄”

交響曲第3番変ホ長調作品55“英雄”
Ⅰ(14:54)Allegro
Ⅱ(15:38)Adagio
Ⅲ(05:36)Allegro
Ⅳ(11:28)Allegro-Andante-Presto

録音1957年2月22日

交響曲第4番変ロ長調作品60

交響曲第4番変ロ長調作品60
Ⅰ(10:05)Adagio-Allegro
Ⅱ(09:49)Adagio
Ⅲ(05:57)Allegro vivace
Ⅳ(05:58)Allegro

録音1963年4月5日

交響曲第5番ハ短調作品67

交響曲第5番ハ短調作品67
Ⅰ(07:39)Allegro
Ⅱ(10:03)Andante
Ⅲ(05:31)Allegro
Ⅳ(08:31)Allegro-Presto

録音1955年11月26日

交響曲第6番ヘ長調作品68“田園”

交響曲第6番ヘ長調作品68“田園”
Ⅰ(09:58)Allegro ma non troppo
Ⅱ(11:56)Andante molto mosso
Ⅲ(05:35)Allegro
Ⅳ(03:47)Allegro
Ⅴ(10:18)Allegretto

録音1962年1月20日~21日

交響曲第7番イ長調作品92

交響曲第7番イ長調作品92
Ⅰ(15:01)Poco sostenute-vivace
Ⅱ(08:41)Allegretto
Ⅲ(10:48)Presto
Ⅳ(08:33)Allegro

録音1959年10月29日~30日

交響曲第8番ヘ長調作品93

交響曲第8番ヘ長調作品93
Ⅰ(09:46)Allegro vivace e con brio
Ⅱ(03:51)Allegretto scherzando
Ⅲ(05:30)Tempo di menuetto
Ⅳ(07:52)Allegro vivace

録音1961年4月15日

交響曲第9番ニ短調作品125“合唱”

交響曲第9番ニ短調作品125“合唱”
Ⅰ(15:39)Allegro
Ⅱ(11:26)molto vivace
Ⅲ(15:25)Adagio-Allegretto-Adagio
Ⅳ(24:06)Presto-Allegro

アデル・アディソン(Adele Addison)(S)
ジェーン・ホブソン(Jane Hobson)(MS)
リチャード・ルイス(Richard Lewis)(T)
ドナルド・ベル(Donald Bell)(Bs)
クリーヴランド合唱団

録音1961年4月21日~22日

ジョージ・セル/ベートーヴェン: 交響曲全集&序曲集<完全生産限定盤>

アナログ・ステレオ時代のベートーヴェン全集の定番、待ちに待った海外盤ボックス化が実現!
このアルバムは、ショージ・セルとクリーヴランド管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲と管弦楽曲のステレオ録音を網羅してボックス化したものです。
海外でのボックス化は2004年ノオリジナル・ジャケット・コレクション、2013年のMASTERSシリーズでの発売以来、11年ぶりです。
このコンビによるベートーヴェンの交響曲全集は、彼らの膨大なコロンビア録音の代表盤であり、アナログ・ステレオ時代のベートーヴェン全集の定番として長く聴き継がれてきた音楽の世界遺産とでもいうべき貴重な録音。
曖昧さを残さぬ緊密な演奏設計のもと、筋肉質の響きと強い推進力を持ち、オーケストラの各声部が無理なく驚くほどクリアに再現されるさまは、セルの耳の良さとクリーヴランド管の極めて高度な演奏能力の賜物であり、まさにカラヤン/ベルリン・フィルやオーマンディ/フィラデルフィアなどと並ぶ、20世紀のオーケストラ芸術の極点を示したものといえるでしょう。
各所に聴かれる積極的なオーケストレーションの改訂も原典演奏が当然となった今の耳には実に新鮮に響きますし、リピートの採用・不採用にはセルならではの慧眼が光っています。
ソニー・ミュージックより
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ジョージ・セルの名盤 ベートーヴェンのエロイカ

胸のすくような名演です。

タイプとしては、トスカニーニを彷彿とさせますが、録音もステレオ時代に入っているので、演奏の細部までよくわかります。

僕は、セルの”エロイカ”の素晴らしさを表現するのがなかなか難しいと思っていたら、吉田秀和氏の名著「世界の指揮者」のトスカニーニの項で、セルの”エロイカ”を高く評価しているので、引用してみます。

『エロイカ』に関する限り、私は、このトスカニーニのよりも、先年日本にきたジョージ・セルがクリーヴランド・オーケストラを指揮してやった演奏が好きである。

あれは、私がナマできいた最大の『エロイカ』であった。

セルのは、流儀としては、トスカニーニからそう遠くない。

それにもかかわらず、あすこには的確さと劇的緊迫力とのほかに、もう一つ深い情緒があった。特に第二楽章の終わり、第210小節以降、一段とピアノになってからの演奏は静かで、しかも峻烈だった。

そうして、セルもまたフレージングの扱いは正確を極めていたのに、トスカニーニの場合はように、一つ一つのフレーズの最後が寸詰りにならず、滑らかにつぎにつながるのだった。

ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」 ジョージ・セル クリーヴランド管弦楽団

セル+クリーヴランドの唯一の来日公演である1970年万博クラシックでも大絶賛されたのが「英雄」。吉田秀和氏が空前絶後とまで賞賛しました。
「英雄」はスタジオ盤が1957年でしたので、当ライヴはその10年後。益々息のあったコンビネーションが楽しめます。
クリーヴランド管は完璧にセルの意図をくみ取っていながらも、そこに息詰まるような窮屈さやせせこましさがまるでなく、むしろ豪快で劇的な人間臭い表現を成し遂げます。ヨーロッパ音楽の理想をアメリカのオーケストラで完成させた巨匠セル。オーケストラと指揮者の理想的な関係が見事に記録されております。
良好なステレオ・ライヴ録音

ジョージ・セルの名盤 クリーヴランド管弦楽団

ジョージ・セルは、1897年ブダペスト生まれですが、幼少時にウィーンに移って成長したので、本人は自分はウィーンの音楽家である、と自覚していたそうです。

セルは早くから音楽的天分を示し、特にピアニストとしての才能は桁外れで、8歳の時には既に公開演奏会をおこなうほどの神童ぶりを見せていたそうです。

しかし、ピアノは自分を満足させないという認識に達し、指揮を本格的に取り組みようになり、後にリヒャルト・シュトラウスに見い出され、ヨーロッパ各地の歌劇場の要職を歴任するようになりました。

しかし、1939年の第二次大戦の勃発により、アメリカに亡命。

アメリカでは、当時地方オーケストラに過ぎなかった、クリーヴランド管弦楽団を世界一流のオーケストラに育て上げました。

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まとめ

1970年、大阪万博の年、ショージ・セルは、手兵のクリーヴランド管弦楽団と初来日し、往年の音楽愛好家の語り草になる名演の数々を残しました。

前述の吉田秀和氏のコメントもその時のものでした。

しかし、日本公演を無事に終えて帰国後、残念ながら僅か二カ月に亡くなってしましいました。

しかしセルのCD市場には常に存在し、

ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、リヒャルト・シュトラウスのスタンダードの演奏として多くの音楽ファンから愛されています。



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