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テンシュテット 名盤 命日に聴く ベートーヴェン「英雄」

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こんにちは、
ともやんです。

今日は旧東ドイツ出身の名指揮者クラウス・テンシュテットの命日。1998年1月11日に死去。享年71歳。10年以上ガンと闘いながら演奏活動を続けました。

今日は、テンシュテットの命日にちなんで、首席指揮者を務めたロンドン・フィルとの名演を聴きました。

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テンシュテット グレートEMI録音

『テンシュテット グレートEMI録音』というCD14枚組のボックスが、タワーレコード・オンラインショップでお得な値段ででています。

テンシュテットの名曲の名演が程よく収録されていておすすめのボックスセットです。
その中からベートーヴェンの「英雄」と「プロメテウスの創造物」「コリオラン」「エグモント」の3曲の序曲を聴きました。

何気なく聴いても「英雄」と序曲との雰囲気に違いが分かります。

序曲が83年5月のアビーロードでのスタジオ録音。一方、「英雄」は91年の9月のロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライブ録音。

テンシュテットは、85年に癌と診断されその後は病と闘いながら演奏活動を続けました。92年にはロンドン・フィルとの来日公演があり、テンシュテットも同行。日本の空港まで到着したが、同行した医師から指揮ができる状態ではないと診断され、飛行機から降りることなく帰国してしまったそうです。

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テンシュテット ベートーヴェン「英雄」1991年

つまりテンシュテットの演奏スタイルは、癌の発病と前と後では明らかに違ってきたようです。

84年の序曲3曲は、正攻法の端正な演奏で、これはこれで名演です。
それぞれの序曲を楽しみには十分な演奏だと思います。

それに対して「英雄」は、ライブと言うことで何か違うものを感じます。癌と付き合って6年、テンシュテットの心境は想像しがたいものがありますが、病から体力も落ちていると思われ、演奏開始の有名な2つの和音の強奏は、いまひとつ気が乗らないように感じました。しかし、そこから気力で盛り返していくのでしょうか。それに応えるオーケストラ。

ロンドン・フィルは、病のため辞任を申し出たテンシュテットに強く慰留し、桂冠指揮者の称号を贈りそれによってテンシュテットが留まったという経緯があります。

そんなテンシュテットが目の前で渾身の力で指揮していれば伝わらないはずがありません。
この録音からは、一回一回に全てを賭けるテンシュテットの気迫が伝わってきます。

実は僕はテンシュテットの演奏は頻繁には聴きません。それは受け止めるものが重いからです。その一方で勇気も与えてもらえる演奏でもあります。

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テンシュテット 名盤 ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(15:06) I. Allegro con brio
2.(16:59) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:10) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:45) IV. Finale: Allegro molto
total(51:00)

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バレエ音楽「プロメテウスの創造物」 Op. 43 – 序曲
5.(04:55) Die Geschopfe des Prometheus (The Creatures of Prometheus), Op. 43: Overture

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「コリオラン」序曲 ハ短調 Op. 62
6.(08:47) Overture to Collin’s Coriolan, Op. 62, “Coriolan Overture”

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劇音楽「エグモント」 Op. 84 – 序曲
7.(08:40) Egmont, Op. 84: Overture

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
クラウス・テンシュテット – Klaus Tennstedt (指揮)
録音:1991年9月26日&10月3日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール,ロンドン(ライヴ)(英雄)
録音:1984年5月11-12日 アビイ・ロード第1スタジオ,ロンドン

テンシュテット – グレートEMI録音<初回生産限定盤>

巨匠の業績を俯瞰できる名演の数々
旧東ドイツ生まれの巨匠テンシュテットの生誕85周を記念し、ドイツ・オーストリア系作品を得意とした彼の、ロンドン・フィルとのマーラー以外でEMIに残した録音を全て収録したボックスが登場! ロンドン・フィルはもちろん、ベルリン・フィルやシカゴ響との名演もぎっしり詰まっています。



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