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ジュリーニ シカゴ響 ブラームス&ベートーヴェン

こんにちは、
ともやんです。

カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)は好きな指揮者ですが、いまひとつぞっこんに惚れるというところまでいかないのがもどかしいです。

一番の理由は、「くどい」というところでしょうか?
特に80年代にウィーンフィルと録音したブラームスの交響曲などはその傾向が強くいまひとつ自分の中で消化しきれないものがあります。

ということで、時間を遡ってジュリーニを聴くところから始めることにしました。
ということで、ジュリーニ50代半ば、巨匠として一段と深みを増して行くジュリーニ時代の名盤と言われるシカゴ響とのベートーヴェンとブラームスの交響曲録音2曲。

それがこんどカップリングされて発売されます。
今回先取りし、以前発売された音源から聴きました。

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ジュリーニ シカゴ響 ブラームス&ベートーヴェン交響曲

ジュリーニは、ベートーヴェンもブラームスも得意としていて、多くの録音が残されています。ブラームスは、ロサンジェルス・フィル、ウィーンフィルとの録音があります。ウィーン・フィルとは全集となっています。

そしてベートーヴェン。録音では第1番から第9番まで聴くことができますが、一つのオーケストラとの全集となるとないのです。90年代にミラノ・スカラ座フィルと全集が開始されましたが、残念ながら第九は録音されずに終わってしまいました。

そんなところがジュリーニが孤高の指揮者を言われる所以でしょうか。

ジュリーニがシカゴ交響楽団の首席客演指揮者の就任した直後に収録された1969年10月録音のブラームス:交響曲第4番と、1971年3月録音のベートーヴェン:同第7番を1枚にカップリング。

収録時50代半ばで巨匠としてさらに深みを増していくジュリーニらしい重厚なドイツ音楽の神髄を、機能性が高いシカゴ響と見事な音色で描き切っています。

ブラームスの第4番は初SACD化です。本国オリジナルのアナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリングを行いました。新規解説付。永久保存盤です。

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ジュリーニ ブラームス交響曲第4番&ベートーヴェン交響曲第7番

ヨハネス・ブラームス – Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

1.(12:53) I. Allegro non troppo
2.(12:18) II. Andante moderato
3.(07:00) III. Allegro giocoso – Poco meno presto
4.(10:48) IV. Allegro energico e passionato – Piu allegro
total(42:59)

シカゴ交響楽団 – Chicago Symphony Orchestra
カルロ・マリア・ジュリーニ – Carlo Maria Giulini (指揮)
録音:1969年10月15日 Medinah Temple, Chicago

———————–

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92

5.(15:08) I. Poco sostenuto – Vivace
6.(09:34) II. Allegretto
7.(08:14) III. Presto, assai meno presto
8.(07:31) IV. Allegro con brio
total(40:27)

シカゴ交響楽団 – Chicago Symphony Orchestra
カルロ・マリア・ジュリーニ – Carlo Maria Giulini (指揮)
録音:1971年3月29日 Medinah Temple, Chicago

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ブラームス: 交響曲第4番、ベートーヴェン: 交響曲第7番 カルロ・マリア・ジュリーニ シカゴ交響楽団

ジュリーニがショルティに請われてシカゴ交響楽団の首席客演指揮者に就任したのは1969年のシーズンからでした。音楽監督であるショルティと同時期です。録音はDECCAのショルティより先に行われていたのは意外でした。

このブラームスの録音は1969年10月に収録されており、同時に数曲録音されています。特筆すべきは、ジュリーニは前年に同じくEMIでニュー・フィルハーモニア管弦楽団と同曲を録音していたことでしょう(旧盤)。

1962年に第1番から3番までをフィルハーモニア管弦楽団と収録していましたので、全集として締めくくる第4番をその後録音するのは不思議な事ではありません。しかし、LP時代では旧盤は発売されませんでした。第4番はシカゴ響と再録に挑むことになりましたが、ジュリーニ自身がその録音を認めなかったのか、それとも何か別の意図が発生したのかは今となっては不明です。

現在では前年の旧録音がCDで出ていますので妙な感じがしますが、この件に限らず、収録後にお蔵入りとなる音源は実は結構あるのが実情です。旧盤が出た経緯は不明ながらも、ファンにとってはどちらも気になる音源であることは確かで、例えば演奏時間は、第3楽章以外はシカゴ響との新盤の方が短くなっており、ジュリーニにしては流麗に感じられます。オケの機能としてはシカゴ響の引き締まった響きが曲への柔軟な対応を感じさせ、尚且つ活力ある音楽になっているのも特徴的です。

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約1年半後のベートーヴェンの第7番も傾向は同様で、音楽の流れを阻害しない、流れるような絶妙なテンポ感と、ジュリーニらしい密度の濃い充実した響きが合わさった、絶妙なバランス感覚を持った名演と言えるでしょう。

尚、これら2曲の収録場所は同じながらも録音の音質自体は異なっていました。後のベートーヴェンの方は抜けが良く響きが明瞭です。プロデューサーの違いが音に反映した形と思われますが、今回に限らず、この差は興味深いです。高音質化により、ジュリーニの意図がよりわかるようになったのではないでしょうか。



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