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フリッチャイ ベートーヴェン交響曲第1番&8番

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こんにちは、
ともやんです。

今日は、フェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)が、グラモフォンに残したベートーヴェン交響曲選集の中から、第1番と第8番を聴きました。

共に1953年1月と4月の録音ということで、フルトヴェングラーが健在の時のベルリン・フィルを振っての録音で興味深いです。

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フリッチャイ ベートーヴェン交響曲 1953年

この録音が行われた時点で、当時フリッチャイはまだ38歳。当時のベルリン・フィルの首席指揮者はヴィリヘルム・フルトヴェングラーで、まだまだ現役ばりばりでした。そこにフルトヴェングラーよりも30歳近くも若い指揮者が颯爽として指揮したわけです。
しかもライバルと言われていたカラヤンより6歳の若い指揮者でした。

まさにそんなフリッチャイは、これをステップとして輝かしく活躍すると思われていましたが、なんと10年後には病のため帰らぬ人となってしまったのです。

フリッチャイが白血病に苦しめだされるようになったのは1957年で、この録音時点では、わからなかたっとこです。

だからこの録音は、フルトヴェングラー時代のベルリン・フィルを将来を嘱望された指揮者がどう演奏したかということでとても興味深いものです。

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フリッチャイ ベートーヴェン交響曲第1番&第8番 1953年

フリッチャイは、フルトヴェングラーよりも30歳ほど若いですが、病のせいもあると思いますが、晩年は頭髪の生え具合とかやつれた感じが、フルトヴェングラーの晩年を想起させます。

しかし、まだ30代で病を発症する前の53年の演奏は、誠に颯爽としたテンポで痛快な演奏なのです。

以前聴いた第5番の踏みしめるような遅いテンポとはまるで別人のような演奏なのです。
むしろ先に第5番の録音を先に聴いたので、快速テンポで颯爽として第1番と第8番を聴いて飛び上がってしまった。

つまり病によってフリッチャイの音楽に対する考え方がかなり変化してと言ったほうがいいのかもしれません。

同じCDセットに入っていますが、ぜひ録音順に聴いてみるのがいいかもしれません。

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フリッチャイ ベートーヴェン交響曲第1番&8番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21

1.(07:38) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(05:30) II. Andante cantabile con moto
3.(03:16) III. Menuetto – Allegro molto e vivace
4.(05:28) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(21:52)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
フェレンツ・フリッチャイ – Ferenc Fricsay (指揮)
録音: January 1953, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany

————————–

交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
Symphony No. 8 in F Major, Op. 93

5.(08:49) I. Allegro vivace e con brio
6.(03:48) II. Allegretto scherzando
7.(04:26) III. Tempo di menuetto
8.(07:43) IV. Allegro vivace
total(24:46)

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
フェレンツ・フリッチャイ – Ferenc Fricsay (指揮)
録音: April 1953, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany

ベートーヴェン: 交響曲選集, 他<タワーレコード限定> フェレンツ・フリッチャイ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

アメリカ・デビューを果たした全盛期とも言える1953年にベートーヴェンの交響曲をBPOと録音(1&8番)して以来、病の兆候が現れた1957年(9番)を経て、病と闘いながら胃と腸の手術を受ける直前までレコーディングを行っていた1958年10月(3番)、そして新たに翌年開場予定のベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督として新たな一歩を踏み出そうとした1960年10月(7番)、最後に指揮活動を断念する直前の録音である1961年9月(5番)まで、このフリッチャイによるベートーヴェンは彼の残したオペラのいくつかと並び、真に賞されるべき巨人の遺産です。

奇しくもステレオ録音の開始時期と共にフリッチャイの病気と闘っていく晩年が始まったと言うのは皮肉とも言えましょうが、それ以前の壮年期たる躍動感やパッションは多少影を潜めたものの、音楽そのものに生命感をより保持した表現が成されて行ったことにより、現在でも愛され続けるフリッチャイの音楽性が築かれたと言っても過言ではないでしょう。

さらにフルトヴェングラー時代の音が残ったBPOの音も特筆もの。そして言い尽くされた感はありますが、9番は2012年に亡くなったフィッシャー=ディースカウが歌った唯一の第九(正規盤)ということでも有名です。
また、この5番の録音で遂にBPOとの交響曲録音は途絶えてしまったのは非常に残念です。尚、1949年9月に初めてBPOとチャイコフスキーの交響曲第5番を録音して以来、この5番がBPOとの生涯最後のセッション録音となりました。これらの演奏は音質の向上による効果も大きく、名盤を超えて今後も残り続ける永遠のベートーヴェン録音です。今回初めて集成化。同時期に録音された序曲2曲と「フィデリオ」全曲盤より抜粋した序曲も併録しました。



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