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ロト ベートーヴェン 交響曲第3番”英雄”

ベートーヴェン
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こんにちは、
ともやんです。

ベートーヴェンの9つの交響曲から1曲だけ選べ、と言われれば迷わず、第3番「英雄」を選びます。

今から50年前の中学生の時、フルトヴェングラー指揮ウィーンフィル(1944年録音)のLPレコードを買ってからそれこそ何十枚買ったことか。

誰の演奏がいいとか悪いかとかというのはあまり好きではなく、このブログで取り上げた録音でもまずけなすことはなかったと思います。

つまり取り上げる演奏は、それなりに感銘を受けたものしかアップしないからです。

その感銘の度合いも聴いた時の気分や体調などにも左右されるので、僕自身は宇野さんのように順位を付けるのは好みません。

つまるところ感銘を受けるどうかだけの基準で取り上げています。

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フランソワ=グザヴィエ・ロト 颯爽とした”英雄”

フランソワ=グザヴィエ・ロトは、1971年パリ生まれですから今年50歳。
クラシックの演奏スタイルに新風を吹き込んでいる一人です。

僕が最初に”英雄”のLPを買ったのが50年まで、ちょうどロトが生まれた年。当時はまさか50年後にこんな演奏を聴くとは夢に思っていませんでした。

当時のスターは、カラヤン、ベーム、そして現在のロトと近い年齢にバーンスタインがいました。

さて、ロトのはつらつとして演奏を聴いてまず思い浮かべたのが、ガーディナーの録音。
ガーディナーの鮮烈な演奏を聴いた時の感銘を忘れがたいですが、ロトの方がより丁寧に表現している感じです。

ぜひ、聴き比べるのもの楽しいものですね。

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ロト ベートーヴェン 交響曲第3番”英雄”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(15:58) I. Allegro con brio
2.(14:28) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:29) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(10:58) IV. Finale: Allegro molto
total(46:53)

レ・シエクル – Siecles, Les
フランソワ=グザヴィエ・ロト – Francois-Xavier Roth (指揮)
録音: March and September 2020, MC2, Grenoble and Theatre municipal de Tourcoing et a la Maison de l’ONDIF, Alfortville

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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/メユール:歌劇「アマゾネス」序曲(レ・シエクル/ロト)

ロトは前作「運命」と同様にベートーヴェン作品の革命的側面に焦点を当て、さらに同時代のフランス作品をカップリングして多くの示唆を与えてくれます。

今回はメユールの歌劇「アマゾネス」序曲。メユールはベートーヴェンより7歳年長で、ナポレオン時代のフランスを代表するオペラ作曲家。考えられている以上にベートーヴェンと共通点が多く、オーケストラの職人でした。メユールの交響曲第1番とベートーヴェンの第5番の類似性はシューマンも指摘しています。

ピッチは430Hz。現存するベートーヴェン時代の管楽器はもはや演奏不能なため、レプリカを使用。ロトは世界中のオーケストラと「英雄」を演奏してきましたが、フィナーレのコーダもしくは最後の変奏はモダン楽器だと活力に欠け鈍重になってしまうとしています、しかしピリオド楽器ならアクセントのインパクトを強調でき、現代楽器だとすべて同じような色彩になるベートーヴェンの調性選択も、変ホ長調の意図がよくわかるとのこと。

各楽章の演奏時間は、1:15’58″、2:14’28″、3:5’29″、4:10’58″で、特に変わったものではないものの、透明な音色、はつらつとして推進力に満ちているため実際よりも速く聴こえます。そのリズム感の良さと引き締まった造形、みなぎる緊張感いずれも見事。さすがロト、これほど新鮮な「英雄」は初めて聴くようです。
キングインターナショナル



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