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スメターチェク&パネンカ ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集

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こんばんは、
ともやんです。

今日は、チェコ出身の偉大な指揮者ヴァーツラフ・スメターチェクの命日です。1986年2月18日に死去。享年79歳でした。

1906年生まれでカラヤンの2歳年上で同世代の人。しかもレパートリーも広く、世界各地への客演や録音も盛んに行ったので「チェコのカラヤン」という異名を取ったほどです。

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ヴァーツラフ・スメターチェクについて

スメターチェクという名前は、以前より知っているがそんなに録音を聴いたわけではないです。スメタナの「我が祖国」、ドヴォルザーク交響曲第6番くらい。
しかし、その核心に迫るような名演には戦慄した憶えがあります。「チェコのカラヤン」という異名があるとは最近したのですが、それはフットワークの軽さが似ているというだけで、音楽作りはかなり違うと思います。

スメターチェクは、1906年9月30日チェコのブルノの生まれ。プラハの音楽院で音楽理論、作曲、指揮、オーボエを学びながら、プラハ大学にも籍を置き、スメタナの研究を行った人です。

当初はオーボエ奏者として活動し、1928年にプラハ木管五重奏団を設立し55年までの長きにわたって活動しました。また名門チェコフィルのオーボエ奏者として数年在籍し、34年にプラハ放送交響楽団の指揮者、42年から72年まで30年間もプラハ交響楽団の首席指揮者を務めました。

風貌が大学教授を思わせる知的な感じで、評論家宇野功芳氏は、来日公演で深く感動し高く評価していました。

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パネンカ&スメターチェクの演奏について

さて、今回スメターチェクの命日と言うことでパネンカと共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲を第1番から第3番まで聴きました。これがなかなかいいのです。

どこが良いってなんと言っても流れが自然。ベートーヴェンの協奏曲というとなにかやってやろうとか特別な表現をしてやろうとかいう演奏もありますが、パネンカ&スメターチェクの演奏は、河の流れのように自然でしかも見ていて、いや聴いていて飽きないのです。

ヤン・パネンカ(1922-1999)はチェコのピアニストで、派手さはなく堅実なタイプでそのため室内楽に本領を発揮するようですが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲でも緩徐楽章においてその内省的な魅力を発揮しています。

派手で華やかなベートーヴェンはちょっとという方におすすめです。僕自身はこういうタイプは好きで共感します。

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スメターチェク&パネンカ ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15

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1.(14:16) I. Allegro con brio
2.(10:24) II. Largo
3.(09:25) III. Rondo: Allegro
total(34:05)
録音: 1964, Dvorak Hall of Rudolfinum, Prague, Czech Republic

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ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 19
Piano Concerto No. 2 in B-Flat Major, Op. 19

4.(13:20) I. Allegro con brio
5.(08:53) II. Adagio
6.(06:23) III. Rondo: Allegro molto
total(28:36)
録音: 1968, Dvorak Hall of Rudolfinum, Prague, Czech Republic

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ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
Piano Concerto No. 3 in C Minor, Op. 37

7.(14:41) I. Allegro con brio
8.(09:52) II. Largo
9.(09:16) III. Rondo: Allegro
total(33:49)

ヤン・パネンカ – Jan Panenka (ピアノ)
プラハ交響楽団 – Prague Symphony Orchestra
ヴァーツラフ・スメターチェク – Vaclav Smetacek (指揮)
録音: 1969, Dvorak Hall of Rudolfinum, Prague, Czech Republic

チェコの名手スーク、パネンカ、フッフロによるベートーヴェンの協奏曲全集

パネンカのたしかな腕前が光るピアノ協奏曲全集は、同じチェコ勢のスメターチェク&プラハ響の雄渾なオーケストラとがっちり噛み合い万全の仕上がりで、いまなお数多くのファンを惹きつけてやまない演奏。

パネンカは第3番と第4番では、やはりヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして知られたスメタナ作のカデンツァを採用しているのもポイントです。

ちなみに国内盤でも、ピアノ協奏曲全曲と合唱協奏曲とのカップリングでリリースされていましたが、すでに廃盤で入手が困難な状態が続いていたため、こうした形での復活は歓迎されるところといえるでしょう。



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