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シゲティ J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ

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こんばんは、
ともやんです。

今日は、ヨーゼフ・シゲティの命日。1973年2月19日ルツェルンにて80歳で亡くなりました。

そこでシゲティについての記事を書きたいと思います。

記事を書くときはかならずその音楽家の録音を聴くことにしているので、今朝はシゲティを偲んで代表盤でもあるJ.S.バッハの無伴奏ソナタとパルティータを聴きました。

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シゲティについて

ヨーゼフ・シゲティ。

1892年9月5日、ハンガリーのブダペスト生まれのヴァイオリニスト。1973年2月19日、スイスにて没。ブダペスト音楽院でフバイとヨアヒムに学ぶ。13歳でデビューし、1907年からは英国に住み、国際的に華々しい活躍を続けた。

第2次大戦後は米国に帰化したが、晩年はスイスに居を構え、後進の育成に努めた。レパートリーはバロックから現代に及び、特にプロコフィエフや、同郷の作曲家バルトークなどを多く取り上げた。

彼の演奏は即物主義と評されたが、音楽への洞察と楽曲への解釈の深さには卓越したものがあった。

以上、タワーレコード・オンラインショップに記載されているシゲティのプロフィール。

シゲティの演奏スタイルは、「新即物主義」として紹介されることが多いです。しかし、僕はその意味はよくわかりません。

まず即物的とは、観念的・抽象的な考えを排除し、客観的な観察を通して物事のあり方をとらえる様子の事です。それに主義を付ければ即物主義です。で、シゲティの前にすでに即物主義があったので、新が付いたのでしょう。

資料などで調べるとヴァイオリン演奏は、19世紀からのロマン主義の流れを受けて大衆受けするアクロバット的テクニックを披露するか、サロン向けの甘美な演奏が多かったそうです。
しかし20世紀初頭、第一次世界大戦後で荒廃したヨーロッパでは、退廃的なものから一挙に曲の核心に迫る厳しい音楽へと一変させるスタイルが登場したということです。

シゲティはそんなスタイルを持ったヴァイオリニストでした。

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シゲティのバッハ無伴奏ソナタ&パルティータを聴いて

J.S.バッハの無伴奏ソナタ&パルティータは、いまでの多くのヴァイオリニストが取り上げ録音も多く残されていますが、1930年代まではほとんど顧みられることは少なかったそうです。そんな中シゲティが、演奏や録音で積極的に取り上げました。

ただ、全曲を録音したのはかなり遅く、今回聴いた1955年から56年で、シゲティはすでに60歳を超え、全盛期は過ぎていました。

しかし、最初の音を聴いた瞬間、なにか心に深く刺さるようなものを感じるのです。テクニックをひけらかす訳でもない、華やかで甘美は響きがあるわけではない、そこには切実で厳しい音楽があるのだけなのです。特にソナタイ短調のアンダンテの切なさは聴いていて胸が掻きむしられるようです。

もう70年近く前の録音でモノラルですが、ぜひ聴いて欲しい歴史的名演です。
なお、CDの他にSACD、LPレコードでも出ています。LPは未聴ですが、ぜひ聴きたいです。

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シゲティ バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
Violin Sonata No. 1 in G Minor, BWV 1001
1.(05:09) I. Adagio
2.(05:49) II. Fuga
3.(03:48) III. Siciliana
4.(03:37) IV. Presto
total(18:23)

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無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002
Violin Partita No. 1 in B Minor, BWV 1002
5.(03:22) I. Allemande
6.(03:24) II. Double
7.(02:45) III. Courante
8.(03:43) IV. Double
9.(04:07) V. Sarabande
10.(02:31) VI. Double
11.(04:19) VII. Tempo di Bouree
12.(03:33) VIII. Double
total(27:44)

——————-

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
Violin Sonata No. 2 in A Minor, BWV 1003
13.(05:19) I. Grave
14.(08:28) II. Fuga
15.(06:16) III. Andante
16.(05:39) IV. Allegro
total(25:42)

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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
Violin Partita No. 2 in D Minor, BWV 1004

1.(03:11) I. Allemande
2.(03:33) II. Courante
3.(03:29) III. Sarabande
4.(04:17) IV. Gigue
5.(15:59) V. Chaconne
total(30:29)

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無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
Violin Sonata No. 3 in C Major, BWV 1005

6.(05:55) I. Adagio
7.(11:34) II. Fuga
8.(03:55) III. Largo
9.(03:55) IV. Allegro assai
total(25:19)

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無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006
Violin Partita No. 3 in E Major, BWV 1006

10.(03:55) I. Preludio
11.(04:18) II. Loure
12.(03:21) III. Gavotte and rondo
13.(05:37) IV. Menuet I and II
14.(01:39) V. Bouree
15.(01:56) VI. Gigue
total(20:46)

ヨーゼフ・シゲティ – Joseph Szigeti (ヴァイオリン)
録音:1955年10月17-18日(ソナタ)、1955年7月(パルティータ第1番)、1955年10月18・20日(パルティータ第2番)、1956年3月2日(パルティータ第3番)/ニューヨーク30番街、CBSレコーディングスタジオ

J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001~1006(全曲) ヨーゼフ・シゲティ

SACD J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲) ヨーゼフ・シゲティ

LPレコード J.S. バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)<完全限定生産盤> ヨーゼフ・シゲティ

シゲティのバッハ無伴奏と言えば泣く子も黙る超名盤。強烈なまでに愚直な歌いっぷり、芯のある骨太の音色、決して緩むことのない緊張度、妥協なき世界。その演奏はまさに至高、バッハ演奏の神髄。

しかしその一方で、音質面ではファンを悩ませ続け、なかなか決定盤たる音質のディスクに出会えない録音でもあったと言えるかも知れません。今回ご紹介するディスクはVanguard Classic提供の公式音源に名エンジニア杉本一家氏がリマスターを施し、通常CDプレーヤーで再生できる高音質フォーマットであるXRCDとして作られたもの。

CDに限定すれば間違いなく当録音の決定盤です。眼前にくっきりと現れる、鬼気迫るようなシゲティのヴァイオリン。聴く者の魂を打ち震わせる全音楽愛好家必需の逸品です。

現在、SACD、LPレコードでも発売されています。



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