こんばんわ、
ともやんです。
以前、このブログでブルース・リウ ショパンコンクール 優勝ライブという記事をアップしました。
実は、この時は、spotifyでサンプルしか配信されておらず、それを聴いただけで全曲は聴いていませんでした。
その後、友人が2月21日にミューザ川崎で開催されるリサイタルを楽しいにしていたので、やっぱり全て聴いてみようと友人よりCDを借りて聴いたのです。
ブルース・リウ 音が違う
毎日毎日様々なクラシック音楽の作品、演奏を聴いているとそれなりに耳も肥えてきます。逆に肥えて来ない方がおかしく、なに聴いてんだ、となりますが。
耳が肥えてくると最初の音を聴いたところで、その演奏の全体像がなんとなくわかります。
朝比奈隆さんは、『朝比奈隆 ベートーヴェンの交響曲を語る』の中で、交響曲第1番のことを「獅子の爪」という諺で表現しています。
つまり獅子の爪を見ただけその全体像が想像できて戦慄してしまうということだそうです。
もちろんプロの音楽家の演奏で、ライブなどでは、時に出だしがいまひとつなのにその後、どんどん盛り上がっていくものもあります。
また出だしでおおっ!と惹きつけられてもその後、大したこともないというのもあります。
逆にそんな演奏をいろいろ興味深く聴くのもおもしろいです。
しかし、いざ出す音となると最初の音というのは大事です。
ブルース・リウのアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズの音を聴いた瞬間、その煌めくような音に惹きつけられました。
ショパンを輝かせるブルース・リウ
実は、どうもショパンに馴染めないでいます。
それなりに聴いているし、好きな曲もありますが、どうも気持ちが晴れないのです。
ショパンを聴くと気持ちが沈み切なくなるからです。
逆にそれがショパンの魅力とも言えます。
そんな中でブルース・リウの煌めき仄かな明るさを伴った響きは、なにか救われるよう感じるのです。
だからブルース・リウのショパン:ピアノ作品集(第18回ショパン・コンクール優勝者ライヴ)もなにか気持ちを弾ませながら聴くことが出来ました。
1997年生まれ。今年で26歳。今後の成長が楽しみなピアニストです。
ブルース・リウ 第18回ショパン・コンクール優勝者ライヴ
フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op. 22
Andante spianato and Grande polonaise brillante in E-Flat Major, Op. 22 (version for piano)
1.(04:52) Andante spianato
2.(08:43) Grande Polonaise Brillante
total(13:35)
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マズルカ第22番 嬰ト短調 Op. 33, No. 1
3.(01:33) Mazurka No. 22 in G-Sharp Minor, Op. 33, No. 1
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マズルカ第23番 ニ長調 Op. 33, No. 2
4.(01:23) Mazurka No. 23 in D Major, Op. 33, No. 2
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マズルカ第24番 ハ長調 Op. 33, No. 3
5.(02:21) Mazurka No. 24 in C Major, Op. 33, No. 3
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マズルカ第25番 ロ短調 Op. 33, No. 4
6.(04:59) Mazurka No. 25 in B Minor, Op. 33, No. 4
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エチュード集 Op. 10 – 第4番 嬰ハ短調
7.(02:01) Etude No. 4 in C-Sharp Minor, Op. 10, No. 4
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エチュード集 Op. 25 – 第4番 イ短調
8.(01:40) Etude No. 16 in A Minor, Op. 25, No. 4
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夜想曲第7番 嬰ハ短調 Op. 27, No. 1
9.(05:42) Nocturne No. 7 in C-Sharp Minor, Op. 27, No. 1
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ワルツ第5番 変イ長調 「大円舞曲」 Op. 42
10.(03:43) Waltz No. 5 in A-Flat Major, Op. 42
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スケルツォ第4番 ホ長調 Op. 54
11.(11:08) Scherzo No. 4 in E Major, Op. 54
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「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op. 2
Variations on La ci darem from Mozart’s Don Giovanni, Op. 2 (version for piano)
12.(04:35) Introduction: Largo
13.(01:33) Theme: Allegretto
14.(01:03) Variation 1: Brillante
15.(01:01) Variation 2: Veloce, ma accuratamente
16.(01:35) Variation 3: Sempre sostenuto
17.(01:09) Variation 4: Con bravura
18.(01:54) Variation 5: Adagio – Alla pollacca
19.(03:55) Alla polacca
total(16:45)
ブルース・シャオユー・リウ – Xiaoyu Bruce Liu (ピアノ)
録音: October 2021, Warsaw, Poland
2021年10月21日、第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの結果が発表され、第1位にカナダ出身の24歳、ブルース・リウが選ばれました。
ピアノの詩人、フレデリック・ショパンの名を冠した「フレデリック・ショパン国際ピアノ・コンクール」は1927年から続く現存する最古の音楽コンクールで、ショパンの作品のみで競われる最高峰のピアノ・コンクール。
ポリーニ、アルゲリッチ、ツィメルマン、ブレハッチ、チョ・ソンジンなど綺羅星のようなスターを輩出してきた若手ピアニストにとっては最大の登竜門といえます。
5年に一回の開催ですが、2020年に開催予定だった第18回は新型コロナ・ウイルスの影響で1年延期され、参加者は入念な準備で臨むことができたため、非常にハイ・レヴェルなコンクールとなりました。その混戦を制したのがカナダのブルース・リウです。
2021年のショパン・コンクールはYouTubeを通じて全世界に生配信され、今までにない盛り上がりをみせました。
ドイツ・グラモフォンとショパン・インスティテュートのコラボレーションにより、第1位優勝者のコンクールでのライヴ録音をいち早くお届けします。
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