こんにちは、
ともやんです。
いくつになっても新しく知る、発見するということがあります。だから自分の制限を掛けたり諦めたりしないで開放した方が楽しいと思います。
今読んでいる百田尚樹氏の著書『クラシックを読む1』からも多くの発見がありました。実は百田氏の最初の印象はよくありませんでした。それは伝え聞く思想的な考え方に対してでした。だから自分に制限を掛けていたため百田氏の著書は全く読みませんでした。
しかし、ある時、彼のファイティング原田のノンフィクションを読んで、考え方が違っていても心情的に共感できる部分がある、いやむしろ同類ではないかと感じたのです。
同世代(百田氏が1歳年上)でスキンヘッドなとこも似ている百田氏、なんと言ってもクラシック音楽オタクというのもいいです。
クラシックを読む グリーグ「ペール・ギュント」
『クラシックを読む1』の中にグリーグ「ペール・ギュント」の章があります。
これを読んで驚き。グリーグの「ペール・ギュント」は、中学の音楽の時間にも出てくる有名な曲です。ただメロディーを口ずさめるかとなるとせいぜい第1曲目の「朝」くらい。しかも「ペール・ギュント」は、イプセンの戯曲にグリーグが曲を付けたものですが、実はそのストーリーも知りませんでした。
百田氏の本には「ペール・ギュント」のストーリーをわかやすく解説しているのでぜひ読んで頂きたい。上手くまとめられていますが、ここで記すには長すぎるのでペール・ギュントの設定だけを簡単に記します。
“ペール・ギュントは没落した豪農の息子で父はなく母と二人暮らし。普通の設定ながら貧しいながら誠実な働き者と描かれるところが、その真逆で世界の王になってやるという誇大妄想な夢を描くほら吹きの怠け者。
それでも行動力はあり、自分の野望のために人を騙し、利用し、必要なくなれば捨てるという悪業を重ねていくというお話し。で一時は大金持ちになるが、悪行が祟って最後は一文無しに。でも最期を看取ってくれたのが。。。”
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ベール・ギュント 推薦盤
百田さんが、推薦しているのはまずカラヤン&ベルリン・フィル新旧2種類ありますが、どちらもおすすめ。
グリーグの書いた甘美で切ない旋律を、これ以上はできないというほど華麗に演奏しています。特に「朝」のフルートの美しさは言葉を失うほどです。
次はスメターチェク指揮プラハ交響楽団。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管、パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団、その父であるネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団は全曲盤として聴くことができます。
カラヤン グリーグ ペール・ギュント組曲第1番・第2番
エドヴァルド・グリーグ – Edvard Grieg (1843-1907)
ペール・ギュント 組曲第1番 Op. 46
Peer Gynt Suite No. 1, Op. 46
第1曲 朝
1.(04:13) I. Morning Mood
第2曲 オーゼの死
2.(04:33) II. The Death of Aase
第3曲 アニトラの踊り
3.(03:21) III. Anitra’s Dance
第4曲 山の魔王の宮殿にて
4.(02:09) IV. In the Hall of the Mountain King
total(14:16)
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ペール・ギュント 組曲第2番 Op. 55
Peer Gynt Suite No. 2, Op. 55
第1曲 イングリッドの嘆き
5.(05:04) I. Ingrid’s Lament
第2曲 アラビアの踊り
6.(04:54) II. Arabian Dance
第3曲 ペール・ギュントの帰郷
7.(02:55) III. Peer Gynt’s Homecoming
第4曲 ソルヴェイグの歌
8.(06:04) IV. Solveig’s Song
total(18:57)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: February 1982, Berlin Philharmonic Hall, Germany
グリーグ:≪ペール・ギュント≫第1・2組曲 シベリウス:ペレアスとメリザンド ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
グリーグとシベリウスふたりの北欧の作曲家の作品を、カラヤンが抒情豊かに演奏した名盤です。カラヤンの感性が見事にいかされ、スケールの大きな音楽を聴くことができます。
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