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カラヤン ウィーン・フィル チャイコフスキー 悲愴 1984

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こんにちは、
ともやんです。

ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)は、4月5日が誕生日ということでしばらくカラヤンの録音を聴いて行きたいと思います。

僕がその著書から影響を受けた音楽評論家の宇野功芳氏は、カラヤンの才能と実力を認めながら、なかなか厳しい評価をしていました。

その意見を丸々受け入れるわけではありませんが、納得する部分も多かったです。

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カラヤン 貴方は忙しすぎた?

カラヤンさんは、忙しすぎたのではと僕は考えています。
1日24時間、1年365日は誰にも等しくあります。

才能がある人にも凡庸な人にも等しく時間は提供されます。
しかし人によって使い方は違います。

ただカラヤンの場合、帝王と呼ばれるほど多くの重責を担い、数多くのコンサートと録音をこなし、世界中を飛び回っていれば、リハーサルへの時間はどうしても限られてくるでしょう。もちろん、リハーサルは助手などが受け持つと言ってもカラヤンの意志を伝えられるかというとどうなんでしょうか?

僕が一番感じるのは、あれだけの才能を持ち、世界トップクラスのオーケストラを指揮しながら、録音で聴くベートーヴェンにあまり感動しないことです。

もしかして聴き手としての自分に問題があるのかな、とか実演で聴けば感動するなとは思うのですが、録音で聴いても十分感動する演奏も多いので、ココは自分の感性を信じるとしたら、やはり寂しいです。

僕はやっぱりカラヤンさん、貴方は忙しすぎたのです、と思うのです。
ベルリンの地に足を付けて、十分なリハーサルを積めば、もっともっといい録音が残せたのではと思うのです。

それは以前、1950年に録音したウィーン響他とのJ.S.バッハの大曲「マタイ受難曲」を聴いたときです。この録音の前には数十回におよぶリハーサルを行い、感動的な演奏を残しています。

一方、同時代に録音されたフルトヴェングラーの同曲は、リハーサル不足は、今一つの出来でした。

カラヤンは、重要なポストを手にすることにより、そうは思いたくないですが、驕りはでてきたのかもしれません。これはあくまで僕の勝手な推測です。

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カラヤン 最後の悲愴

カラヤンは、チャイコフスキーの交響曲を得意としていて、正規では7回録音をしているそうです。また88年の最後の来日時の録音もあるので、それをいれると8回だし、映像や放送の録音を含めると多分もっと多いでしょう。

僕が50年以上前の中学生の時に初めて買ったLPレコードは、カラヤン&フィルハーモニア管によるベートーヴェンの「運命」とチャイコフスキーの「悲愴」のカップリングでした。

この1984年のウィーン・フィルとの録音は、カラヤン76歳の時もの。
颯爽としたイメージのカラヤンもさすがに老いは隠せなくなっていました。でもこの録音では好きです。
何か優しさと諦めが同居しているようで、心に響きます。
そしてウィーン・フィルの素晴らしいこと。第3楽章は、若き日を彷彿させるハイテンポで颯爽と展開しますが、ウィーン・フィルの見事な合奏力と響きを堪能できます。
しかもそれは機械的なドライなものではなく、有機的なのです。

終楽章は表面的には意外と淡々としています。逆にカラヤンのやりきった感を感じてしまうのです。

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カラヤン ウィーン・フィル チャイコフスキー 悲愴 1984

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 Op. 74
Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathetique”

この作品のURLhttps://ml.naxos.jp/work/4363052
1.(18:28) I. Adagio – Allegro non troppo
2.(08:54) II. Allegro con gracia
3.(08:34) III. Allegro molto vivace
4.(09:48) IV. Finale: Adagio lamentoso
total(45:44)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音: January 1984, Grosser Saal, Musikverein, Wien, Austria

チャイコフスキー:交響曲第6番≪悲愴≫ ヘルベルト・フォン・カラヤン 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

カラヤンはチャイコフスキーを大変得意としていましたが、なんと《悲愴》に関しては生涯に7度の正規録音を遺しました。このディスクはその最後となったもので、ウィーン・フィルの深みのある豊かな響きも相俟って、1976年の旧録音とはまた違った魅力を持った絶妙の演奏を繰り広げています。



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