こんにちは、
ともやんです。
今年は、ヤマカズさんとこ指揮者山田一雄さんが亡くなって30年です。
僕は、ヤマカズさんより年上ながら今年没後20年の朝比奈さんのコンサートは、何度か実演を聴きました。
ただ、残念ながらヤマカズさんの実演は聴かずじまいでした。
だからですが、ヤマカズさんのCDが出たら必ず買います。
山田一雄の芸術 -マーラー:交響曲第2番「復活」/広瀬量平:迦陵頻伽 (10/21/1981):京都市交響楽団/他<タワーレコード限定>
ベートーヴェン: 交響曲第9番 Op.125 (12/21/1983) / 山田一雄指揮, 京都市交響楽団, ベリョースカ合唱団, 他<タワーレコード限定>
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今日も以上の2枚買いました。
山田一雄&札幌交響楽団 チャイコフスキー交響曲第5番
ヤマカズさんの演奏は、その指揮ぶりから熱血的な演奏に言われることが多いですが、晩年のベートーヴェンの交響曲全集などは、端正な指揮ぶりです。
ただこれも年齢のせいかもしれません。
この83年の札響との演奏も、第1楽章は意外と淡白に始まります。
でも楽章を追うごとに白熱していき、終楽章は大爆発です。
ぜひ聴いて欲しい名演の名盤です。
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
交響曲第5番 ホ短調 Op. 64
Symphony No. 5 in E Minor, Op. 64
1.(14:45) I. Andante – Allegro con anima
2.(12:59) II. Andante cantabile con alcuna licenza
3.(05:45) III. Valse: Allegro moderato
4.(12:58) IV. Finale: Andante maestoso – Allegro vivace
total(46:27)
札幌交響楽団 – Sapporo Symphony Orchestra
山田一雄 – Kazuo Yamada (指揮)
録音: 1983年1月20日 第233回定期演奏会 北海道厚生年金会館 ステレオ録音
チャイコフスキー: 交響曲第5番<タワーレコード限定> 山田一雄 、 札幌交響楽団
山田一雄と札響の共演は、晩年のベートーヴェン録音の印象が強いせいもあって多いと思われがちですが、実は散発的だったようです。
1960年代より定期以外も含め何度か登場しただけであり、’80年代以降に共演する機会が増えたようです。山田にとってはむしろ晩年にあたり、ちょうど今回発売する’83年の演奏がその後の彼らを引き寄せる要因のひとつとなったのかも知れません。
山田にとってチャイコフスキーの交響曲第5番は、亡くなる約2年前の新星日響とのセッション録音が有名で、この時は演奏時間が約50分にも及ぶ重厚な演奏でした。
今回はその時より約6年前で尚且つライヴであるためそこまでの長大さはありませんが、それでも、約46分かけたスケールの大きな演奏です。一歩一歩慈しむかのような冒頭に始まり、旋律を十分歌わせながらも要所ではダイナミックに大見得を切る表現は、まさにヤマカズ節。
指揮が見えにくいと言われていたようですが、完全燃焼する彼の音楽に、心から共感していた団員の想いが伝わってくる演奏です。
この後、いよいよ両者は’89年からベートーヴェンに取り組むことになります。今回の藤野氏による解説書には、当時のエピソードや山田本人へのインタビュー時の会話も収納されており、興味深い内容となっています。
今回の復刻では、札幌交響楽団が保有していたオリジナルのアナログマスターテープより、高品位で2種のデジタル化を行い(DSD5.6MHzとDXD(352.8kHz/32bit))、そのままのスペックでSACD層、CD層用として別々にマスタリングし、製品化を行いました。今回のステレオ音源でも、時代を超えた生々しい響きに驚くことと思います。
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