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マタチッチ ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」1959

こんにちは、
ともやんです。

ロブロ・フォン・マタチッチ。
1899年2月14日生まれで、1985年1月4日に他界したクロアチア出身の名指揮者です。
9回来日してNHK交響楽団との名演を残しているので日本でも人気の名指揮者です。

最後のコンサートが、1984年で、僕は社会人3年目だったのでその気になればコンサートに行けたのに、今考えるととっても残念なことをしました。

僕が、コンサートによく行きだしたのは、80年代の後半から90年代の始めくらいで、過ぎ去った時間は戻せないという辛い教訓を得たわけです。

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マタチッチのエピソード

今回、マタチッチの経歴を調べていてぞっとしたことがあります。
マタチッチは、旧ユーゴスラビアのクロアチア出身で、かなり歴史に翻弄された部分があります。

ONTOMO MOOKの『世界の指揮者 名鑑866』(2010年1月1日発行)では次のような記載があります。

一部引用します。

“ウィーンへ出て音楽を学び、ドイツ各地で演奏活動をする傍ら、故郷ザグレブ歌劇場の指揮者を務めたが、第2次世界大戦で母国がユーゴスラヴィアに組み込まれて共産化すると、対独協力容疑で逮捕され死刑判決を受ける。

このとき、ユダヤ系だった妻がユダヤ系の政治家に懇願して死刑を免れた、という逸話を彼はクロアチアでのインタヴューで披露している。”

まさに生死の分かれ目を体験しているということです。

1965年に初めて来日してNHK交響楽団とのリハーサルで「なんていい音を出すんだ!」と感嘆し、一気に相思相愛の関係になったそうです。

こんな話を聴くと、本当にそのコンサートに行かなかったことが惜しまれてなりません。

さて、今回聴いた録音は、1959年5月にチェコフィルとの録音のもので、タワーレコードの解説によるとマタチッチのベートーヴェンのセッションでの正規録音はこれが唯一だそうです。

まさに気骨溢れる聴いていると元気がでる演奏で、こんなストレートにワクワクさせてくれる英雄は、久し振りに聴きました。

ぜひ、聴いて欲しい名演の名盤です。

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マタチッチ ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(15:15) I. Allegro con brio
2.(16:18) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:43) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:09) IV. Finale: Allegro molto
total(49:25)

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 – Czech Philharmonic Orchestra
ロヴロ・フォン・マタチッチ – Lovro von Matacic (指揮)
録音: 15-18 March 1959, Dvorak Hall of the Rudolfinum, Prague, Czech Republic

ベートーヴェン:交響曲第3番≪英雄≫ ワーグナー(マタチッチ編):≪神々の黄昏≫組曲<タワーレコード限定>

この1959年録音の「英雄」は、ライウでは全9曲の交響曲録音の音源が存在するものの、マタチッチが生前、正規にセッション録音した唯一のベートーヴェンの交響曲録音となった音源です。

収録当時、マタチッチは既に60歳となっており、その後のスケールの大きい演奏が彼の主流となる少し前ではありますが、ここでは骨格がしっかりとした力強い表現であるにもかかわらず、極めて明瞭で明晰な演奏に徹しているのが特徴です。

当時のチェコ・フィルの弦を主体とした豊かな響きや、管楽器の素朴な音色もこの録音では良く捉えられており、スプラフォンのこの時期の録音の特徴として、まとまりのある、実音主体の音質となっています。

そしてマタチッチの表現は晩年のような淡々としたものではなく、当時としては先進的とも言える良く流れるスマートな演奏であり、尚且つ肌身を感じるかのような有機的な響きも有している点は大変魅力的。まさに、名演と呼ばれる素晴らしい出来です。



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