こんにちは。
ともやんです。
クラシック音楽の楽しみの大きな要素に同じ曲を違う演奏家で聴き較べるというものがあります。
特にベートーヴェンの交響曲となると多くの指揮者が録音して、それぞれ独自の解釈をしているので、聴き較べは本当に飽きない楽しみでもあります。
僕がクラシック音楽を聴き始めた70年代初頭は、トスカニーニもフルトヴェングラーも既に故人でしたが、両極端の演奏解釈をするということで、学生向けの音楽誌にまで特集が組まれていたくらいです。
トスカニーニは、客観的で楽譜に忠実、kうテンポが速く、フルトヴェングラーは、主観的で楽譜を独自に解釈しテンポを動かすというように僕は雑誌を読みながら友人と語り合ったものです。
そしてお互いにフルトヴェングラー派、トスカニーニ派として議論したものです。
ベートーヴェン交響曲第1番トスカニーニ vs フルトヴェングラー
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21
1.(08:19) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(06:21) II. Andante cantabile con moto
3.(03:21) III. Menuetto – Allegro molto e vivace
4.(05:37) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(23:50)
NBC交響楽団 – NBC Symphony Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)
録音:21 December,1951,in Carnegie Hall
ベートーヴェン: 交響曲全集、ミサ・ソレムニス<完全生産限定盤> アルトゥーロ・トスカニーニ 、 NBC交響楽団
vs
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21
1.(07:56) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(07:23) II. Andante cantabile con moto
3.(03:52) III. Menuetto: Allegro molto e vivace
4.(06:25) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(25:36)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー – Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音: 24, 26-28 November 1952, Musikverinsaal, Wien, Austria
ベートーヴェン: 交響曲全集(2010リマスター)<限定盤> ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
トスカニーニ vs フルトヴェングラー 聴き比べ 答え
時は流れ、あれから40年、僕は改めて二人の演奏を聴き較べながら
本当に飽くことのない趣味だな、そしてどっちがいいなんて永遠に答えの出ないものだな、と感じています。
さて第1番は、両者ほぼ同時代の録音で、フルトヴェングラーもスタジオ録音で音質的にも十分鑑賞に堪えるグレードです。
トスカニーニは、早いテンポでメリハリが効いて推進力の強い演奏です。
でも、でも弦楽器の響きなどに艶やかな潤いを感じ、金管楽器も強奏しています。
一方、フルトヴェングラーはゆとりのあるテンポで、意味深で深みのある響きが溜まりません。
フルトヴェングラーがライブで魅せるような劇的な動きは抑えられ、弦楽器と木管楽器主体の響きで大人の落ち着きを感じさせます。
演奏時間は、トスカニーニが23:50、フルトヴェングラーが25:24ですが、フルトヴェングラーが第1楽章の提示部を繰り返ししていないので、聴いた感じはもっとスピード感に違いを感じさせます。
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