こんにちは、
ともやんです。
18世紀あたりは、著作権なんていい加減だったようで、楽譜の出版社などは、知名度の低い作曲家の作品をモーツァルト作などと偽って販売したらしい。
『モーツァルトは子守歌を唄わない』森雅裕著には、ベルンハルト・フリース作のモーツァルトの子守歌として出版され、ミステリーに発展する物語となっています。
ただ、この中で扱っているフリースは、モーツァルトの死んだ年(1791年)に自殺したことになっています。ただ実際のフリースは、1770年生まれで1851年までと長命です。
ということは小説で扱っているフリースは別人か?
いくら創作の小説でも実在の人物の生年、没年を偽るだろうか?
これはちょっと調べてみる価値はあると思います。
さて、そんなことより今日は、シュライバー・ディスクについて記します。
シュライバー・ディスクってなに?
このレーベル、「シュライバー・ディスク Schreiber Disc」はいわゆる大巨匠にはまったく見向きもせず、どちらかというと今ではほとんど忘れられたような指揮者ばかりに注目してCD-R化するという極めてキワモノ的なレーベルなのである….
https://www.aria-cd.com/
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興味ある方は、アリアCDにアクセスしてシュライバー・ディスクと検索するといろいろ出てきます。
ヨネル・ペルレアとかヨゼフ・ローゼンシュトックなど実名で表示しているディスクもあり、また今回聴いたフリッツ・シュライバーなど、いかにもありそうな偽名でもでています。
今回僕は聴いたのは、このシュライバー?指揮のベートーヴェンの「英雄」これが凄い演奏なのです。
果たしてこのシュライバーって誰だったんだ!
シュライバー?指揮ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」
ウィキペディアでチェックしてみると、このシュライバー名義のベートーヴェンの「英雄」は、フルトヴェングラーの未発表音源として、一時期中古市場で1万円もの値を付けていたそうです。
聴くと分かりますが、そう言われるとフルトヴェングラーと聴こえなくもありません。そのその勢いとドラマティックな表現は、1944年12月のウィーン・フィルとの名演を彷彿とされます。
やや荒っぽい演奏ではありますが、現代の整然とした演奏が多い時代には、まず聴くことができない貴重な演奏の録音です。
本当に誰の指揮だったんだろう?
シュライバー? ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”
1.(16:08) I. Allegro con brio
2.(17:20) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:31) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:17) IV. Finale: Allegro molto
total(48:32)
フリッツ・シュライバー? – Fritz Achreiber(指揮)
ドレスデン国立交響楽団? – Dresden State Symphony Orchestra
1940年代?1950年代?ライブ録音
これぞ今だ解明されていない極め付きお宝音源か?まぁ凄いライヴの「英雄」聴く価値は充分にある。
やはりこれも昔はフルヴェンとして噂になった音源だが非フルトヴェングラーである。(メーカーより)
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