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ミュンシュ&ガッティ 幻想交響曲 聴き比べ

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こんにちは、
ともやんです。

クラシック音楽の大きな楽しみでもあるのが同曲異演の聴き比べです。

昔クラシック好きな同僚が嘆きながら楽しそうにこんなことを言っていました。
ビートルズ・ファンはいいよね。アルバム10数枚揃えれば済むしね。その点クラシックファンは大変だよ。ベートーヴェンの「運命」だけでもいろんな指揮者で集めるとあっという間に10数枚になっちゃう。お金が大変だよ。

ビートルズ・ファンが聞いたら怒りそうですが、実際そうで、しかも売る方も手を変え品を変えて、同じ音源をリマスターや復刻などで真新しくして提供しているのは確かです。

人それぞれの楽しみは、人それぞれで楽しめばいいことで、他人の楽しみを非難や干渉してはいけないですね。

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ミュンシュ&ガッティ 幻想交響曲 聴き比べ

さて、ベルリオーズの幻想交響曲というとそれこそ名曲にして人気曲なので、その録音は何十種類もあり、いや何百まではいかなくても100は超えているだろう、とは思うのですが、僕は一時期いろんな指揮者やオーケストラで聴いたものです。

その中で、名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のコンサートマスターからフランスを代表する指揮者になり、のちにボストン交響楽団の首席指揮者になり、小澤征爾にも大きな影響を与えたシャルル・ミュンシュ(1891-1968)は、幻想交響曲を得意として4種類も録音を遺していて、その全てが名演の名盤です。

今日がミュンシュの命日ということで、ボストン響との録音で聴きました。

まさに快刀乱麻の切れ味鋭い気迫の名演で聴き終わるといつもながらいい曲聴いたな、満足感に浸ります。

一方、ミュンシュとは全く関係ないですが、ダニエレ・ガッティという1961年11月6日イタリア・ミラノ生まれの指揮者がいます。今日が誕生日と言うことでこの人の幻想交響曲も聴いてみました。

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ダニエレ・ガッティ 幻想交響曲

ダニエレ・ガッティは、僕は馴染みがないですが今日が61歳誕生日。

90年代から頭角を現し、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督と、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者を務め、1996年にはロンドンのロイヤル・フィルの、1997年にはボローニャ歌劇場の音楽監督に就任。

ロイヤル・フィルとの欧米ツアーを成功させたほか、ベルリン国立歌劇場を初めとする世界の主要オーケストラとの共演も果たした実力派。
しかも2016年から名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管の第7代首席指揮者に就任しています。

そんなガッティの幻想交響曲。
演奏時間が、ミュンシュに比べ演奏時間が12分近くも長いです。
これはミュンシュが速めのテンポということもありますが、ガッティが細部を入念に描いた結果かと感じます。だから特に全体的に遅いとは思わないのですが、緩急を付けているために演奏時間が伸びたようです。

聴き比べは詰まるところ好き嫌いです。
僕の印象では、近年の傾向は細部に拘る指揮者が増えたように感じます。
ミュンシュの芸風はそれとは逆で全体像を鷲づかみにする表現で、細部は疎かにしませんが、拘ることは少ないです。

初めて聴いたダニエレ・ガッティ。今後馴染めるようになるかどうか楽しみです。

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シャルル・ミュンシュ ベルリオーズ 幻想交響曲

エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14

1.(13:18) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:08) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(13:53) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(04:31) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(08:44) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro
total(46:34)

ボストン交響楽団 – Boston Symphony Orchestra
シャルル・ミュンシュ – Charles Munch (指揮)

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ベルリオ-ズ:幻想交響曲 [XRCD] シャルル・ミュンシュ ボストン交響楽団

フランスの名指揮者シャルル・ミュンシュが最も得意とし、名刺代わりのように世界各地で指揮した「幻想交響曲」。

セッション録音だけでもSP時代から4種類残しており、放送用ライヴ録音や映像も複数存在します。

今回は、ボストン交響楽団との2種類のステレオ盤のうち、1962年4月、同響音楽監督退任直前に録音された1962年盤が21年ぶりにオリジナル・3トラック・マスターからリミックス+リマスターされ、初めてSA-CDハイブリッド化されます。

指揮棒のちょっとした動きにも機敏に反応するボストン響の緊密なアンサンブル、カラフルな木管の音色、輝かしい金管の咆哮、そして即興的ともいえる自在なテンポなど、オーケストラの個性とミュンシュのお家芸ともいえる独自の表現が目白押し。

巨匠プリムローズとの「イタリアのハロルド」、作品の個性を最大限に発揮させた序曲集も今回新たにリミックス&リマスターされ、名手ルイス・レイトンが手掛けた超ド級のリビング・ステレオ・サウンドで、一時代を築いた20世紀最大のベルリオーズ指揮者のエッセンスを味わうことができます。

ダニエル・ガッティ ベルリオーズ 幻想交響曲

エクトル・ベルリオーズ – Hector Berlioz (1803-1869)
幻想交響曲 Op. 14
Symphonie fantastique, Op. 14

1.(16:18) I. Reveries: Largo – Passions: Allegro agitato e appassionato assai
2.(06:25) II. Un Bal (Valse): Allegro non troppo
3.(17:35) III. Scene aux Champs: Adagio
4.(07:27) IV. Marche au Supplice: Allegretto non troppo
5.(10:26) V. Songe d’une Nuit du Sabbat: Larghetto – Allegro
total(58:11)

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 – Royal Concertgebouw Orchestra
ダニエレ・ガッティ – Daniele Gatti (指揮)
録音: 31 March / 1 and 3 April 2016, Live recording, Concertgebouw Amsterdam, Netherlands

ベルリオーズ 幻想交響曲 Op.14(1830) ダニエレ・ガッティ ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

2016年9月9日の就任記念演奏会≪RCOオープニング・ナイト≫をもって、128年の歴史をもつロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第7代首席指揮者として正式に着任するダニエレ・ガッティ。

これを記念して、客演指揮者としてのガッティと楽団との白熱ライヴがリリースされます。ガッティといえば、音楽へのきわめて真摯な姿勢、音楽へのリスペクトの比類なき高さということがよく言われますが、その姿勢はこの演奏にも表れています。と同時に、これからいよいよ本格始動するオーケストラと音楽する喜びにも満ちたパワー漲る演奏となっています。

「幻想交響曲」は何度も演奏しつくされている名曲ではありますが、ガッティのこの演奏は、1830年の本作初演時に当時の聴衆が体験したであろう驚きを現代の私たちにも味わわせてくれるもの。

スコアの綿密な読み込みが、すべてがこの瞬間に生まれているような新鮮さを導いています。

ガッティとRCO、今後の活動に期待が高まる内容の演奏です。



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