こんにちは、
ともやんです。
グスターヴ・ホルストは1874年9月21日にイングランドのチェルトナムで生まれ、1934年5月25日にロンドンで59歳で死去した作曲家。
少年時代、父から音楽教育を受け、1893年からロンドンの王室音楽院で作曲を専攻、各地で教職を務めたのち1919年から王室音楽院の教授となった。
ホルストの名は、組曲『惑星』の作曲家として広く知られている。
ホルスト 惑星について
ホルストの組曲『惑星』は、1916年の作品。
管弦楽は、4管と大編成で、バス・フルート、バス・オーボエなどが加わりオルガンや女性合唱も参加する。7つの惑星が半ば標題として扱われ、以下の標題を持った7つの曲から構成されています。
1.第1曲 火星 – 戦争の神
I. Mars, the Bringer of War
軍隊の行進を思わせるような打楽器を主としたリズミカルな行進曲風の序曲
2.第2曲 金星 – 平和の神
II. Venus, the Bringer of Peace
短い導入に続いて、ヴァイオリンの独奏を主とした緩やかな曲。背景に流れるハーモニーがいい。
3.第3曲 水星 – 翼の神
III. Mercury, the Winged Messenger
スケルツォ的な曲で天界を駆け回るあり様を描いているよう。
4.第4曲 木星 – 快楽の神
IV. Jupiter, the Bringer of Jollity
ジュピターは古代ローマの至上の神。賛歌のような曲想でそのメロディーがポップス曲にも使われていて有名。
5.第5曲 土星 – 老年の神
V. Saturn, the Bringer of Old Age
静かにゆっくり始まってしだいに和声的に盛り上がっていく。
6.第6曲 天王星 – 魔術の神
VI. Uranus, the Magician
デュカスの「魔法使いの弟子」を思わせる
7.第7曲 海王星 – 神秘の神
VII. Neptune, the Mystic
女性合唱が人魚の声を表し、ハープのアルペジオ音が海の神秘を描写している。
終曲として効果を上げるが、最期は消えるように弱音で終止。
僕の選んだ惑星の名盤5選
惑星のCDはたくさん出ているので全部聴いたわけではない。
というか、以下の5種類+数種類を聴いた程度だが、エンターテイメント色の強い曲なので、指揮者もオケも伸び伸びと個性を活かして演奏している感がある。
巨匠の風格とわびさびも感じさせる初演指揮者でもあるボールト盤。その系列では真摯を極めてコリン・デイヴィス盤。
色彩豊かでキレの良さは、ガーディナーとデュトワ盤。
一番豪華で派手なメータ盤。
僕は、メータは実演で聴いて一番ガッカリした指揮者だが、ロス・フィル時代の颯爽として録音にはなかなか良いものもある。
ホルスト 名盤 ボールト&ロンドン・フィル
グスターヴ・ホルスト – Gustav Holst (1874-1934)
組曲「惑星」 Op. 32
The Planets, Op. 32
total(48:26)
ジェフリー・ミッチェル合唱団 – Geoffrey Mitchell Choir
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 – London Philharmonic Orchestra
エイドリアン・ボールト – Adrian Boult (指揮)
ホルスト:組曲 「惑星」 エイドリアン・ボールト ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
“ART(アビイ・ロード・テクノロジー)”シリーズの第2期第1回発売分。エードリアン・ボールト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団他の演奏による、1978年録音盤。
ホルスト 名盤 ガーディナー&フィルハーモニア管
グスターヴ・ホルスト – Gustav Holst (1874-1934)
組曲「惑星」 Op. 32
The Planets, Op. 32
total(49:46)
モンテヴェルディ合唱団 – Monteverdi Choir
フィルハーモニア管弦楽団 – Philharmonia Orchestra
ジョン・エリオット・ガーディナー – John Eliot Gardiner (指揮)
録音: February 1994, All Hallows, Gospel Oak, London, United Kingdom
ホルスト:組曲≪惑星≫/グレインジャー:≪戦士たち≫ ジョン・エリオット・ガーディナー
太陽系の惑星を鮮やかなオーケストレーションで描いたホルストの代表作《惑星》。壮大な旋律がクラシック音楽の枠を超えて愛される《木星》や、力強いリズム・パターンが印象的な《火星》などは、単独で演奏されることも多い人気曲です。
ガーディナーとフィルハーモニア管の演奏は、ドラマティックな演奏効果だけでなく、本作のイギリス音楽としての本質も追求しています。カップリングにはグレインジャーの珍しいバレエ音楽を収録しています。
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ホルスト 名盤 メータ&ロサンゼルス・フィル
グスターヴ・ホルスト – Gustav Holst (1874-1934)
組曲「惑星」 Op. 32
The Planets, Op. 32
total(49:46)
ロサンゼルス・マスター・コラール – Los Angeles Master Chorale
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団 – Los Angeles Philharmonic Orchestra
ズービン・メータ – Zubin Mehta (指揮)
録音: April 1971, Royce Hall, University Of California, Los Angeles (U.C.L.A.), United States
ホルスト:組曲≪惑星≫ ジョン・ウィリアムズ:≪スター・ウォーズ≫ ズービン・メータ 、 ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
1962年にロサンゼルス・フィルの音楽監督に就任し、黄金時代をもたらしたメータ。その頂点の録音が、1972年のレコード・アカデミー賞を受賞した≪惑星≫です。
映画公開直後に録音された≪スター・ウォーズ≫はこの作品がクラシックの名作と同等のレベルにあることを全世界に知らしめた画期的な録音でした。
ホルスト 名盤 デュトワ&モントリオール響
グスターヴ・ホルスト – Gustav Holst (1874-1934)
組曲「惑星」 Op. 32
The Planets, Op. 32
total(42:36)
モントリオール交響合唱団 – Choeur des Femmes de L’Orchestre de Montreal, Le
モントリオール交響楽団 – Montreal Symphony Orchestra
シャルル・デュトワ – Charles Dutoit (指揮)
1977年からモントリオール交響楽団を率いていたシャルル・デュトワが、録音として取り組んだ初めてのイギリス音楽がホルストの大作である≪惑星≫。
特殊楽器や女声合唱も含まれるこの大規模な管弦楽作品をシャルル・デュトワは作品の持つスペクタクルな雰囲気を存分に生かしながら、モントリオール交響楽団からしなやかな響きを引き出しており、同作品の名盤のひとつとして、今日までその名を残すことに成功している。
ホルスト 名盤 コリン・デイヴィス&ロンドン響
ホルスト 組曲「惑星」 コリン・デイヴィス ロンドン交響楽団 ロンドン交響女声合唱団
1995年から10年間はロンドン交響楽団の首席指揮者、その後2007年からは総裁までつとめたサー・コリン・デイヴィスが、母国の大作曲家の名曲「惑星」を2002年のコンサートでライヴ収録しました。
デイヴィスは1988年にベルリン・フィルを振って初録音しており、これは14年ぶりとなる再録音、名盤として名高いBPO盤に勝るとも劣らない演奏・録音です。阿吽の呼吸というべきか、デイヴィスの指揮は極めて充実しており、LSOも機能全開、凄まじい迫力で応えています。
無駄な虚飾や過度な演出なしで、真摯に音楽を盛り上げていく手腕には脱帽。録音も、ホールの響きはややデッドながら細部まで見通せて鮮明です。
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