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リムスキー=コルサコフ ロシア初の交響曲

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こんにちは、
ともやんです。

今日は春分の日。あれ春分の日、秋分の日というと22日、23日の印象があるけど今年はうるう年だからこの日なのかな、と勝手に理解しています。

さて、もう2日前のことですが、3月18日は、ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフの誕生日でした。

リムスキー=コルサコフは、1844年3月18日生まれで、1908年6月21日死去。

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リムスキー=コルサコフ ロシア初の交響曲の作曲者

リムスキーーコルサコフというと代表作が交響組曲「シェエラザード」で、ほとんどこの人の代名詞になっているほどです。

しかし10代の海軍兵学校時代に音楽に熱中し、艦隊に加わって世界を就航中に交響曲第1番を完成させていて、なんとこれはロシア人による最初の交響曲だったそうです。

へえ、凄いなと一瞬思った直後、あれ?チャイコフスキーは?と思い返しました。
たしか、チャイコフスキーの方が年長だったと記憶していたからです。

実際、チャイコフスキーは、1840年4月生まれ。
そしてリムスキー=コルサコフは、1844年3月生まれ。
チャイコフスキーの方が、ほぼ4歳年上です。

でも、リムスキー=コルサコフの方が、ロシア人として最初の交響曲を発表したというのは、チャイコフスキーが遅すぎたというのではなく、リムスキー=コルサコフの方が早熟だったことを意味します。

なぜならチャイコフスキーが、交響曲第1番を完成させたのが、1868年で28才の時。
一方、リムスキー=コルサコフは、弱冠17歳の1862年の時だったのです。

艦隊での世界周航中に作曲したというなんとものんびりした印象を受けますが、24時間勤務でもあるまいし、むしろ限られたエリアにいたから作曲に集中できたという見方もできます。

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リムスキー=コルサコフ 交響曲第1番

さて、リムスキー=コルサコフが、ロシアで最初の交響曲を作曲した人ということですが、この作品の解説を読んでいた面白く感じたのは、当時の「ロシア五人組」のリーダー格だったバラキレフ(1836-1910)が、この曲への改編を要求して、それに応じてリムスキー=コルサコフが、ドイツ色を排した作品に改編し、初演で大成功を収めたということです。

「ロシア五人組」とは、19世紀の終わり頃、新進の作曲家として注目されていた、バラキレフ、リムスキー=コルサコフに加え、ボロディン(1833-1887)、キュイ(1835-1918)、ムソルグスキー(1839-1881)のことで、リムスキー=コルサコフが一番年若だったにも関わらず、最初に交響曲を発表したのは面白いです。

バラキレフもボロディンも後に交響曲を発表していますが、そのバラキレフが、もっとも年若のリムスキー=コルサコフに助言を与えるなどしていることを考えるとお互いライヴァルでありながらも同志的なつながるも強かったのではと感じます。

リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」は素晴らしい傑作ですが、ぜひロシア初の交響曲にも耳を傾けて頂きたいです。

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リムスキー=コルサコフ 交響曲第1番&3番

ニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー=コルサコフ – Nikolay Andreyevich Rimsky-Korsakov (1844-1908)
交響曲第1番 ホ短調 Op. 1 (1884年版)
Symphony No. 1 in E Minor, Op. 1 (1884 version)

1.(07:44) I. Largo assai – Allegro
2.(07:14) II. Andante tranquillo
3.(04:39) III. Scherzo: Vivace
4.(06:00) IV. Allegro assai
total(25:37)

ベルリン放送交響楽団 – Berlin Radio Symphony Orchestra (Radio-Sinfonie-Orchester Berlin)
ジェラード・シュワルツ – Gerard Schwarz (指揮)
録音: 2-5 September 2015, Haus des Rundfunks, Masurenallee, Berlin, Germany

リムスキー=コルサコフ:交響曲第1番、第3番(ベルリン放送響/シュワルツ)

1862年、ロシア帝国海軍から3年がかりの世界一周の遠洋航海に出るように命令を受けた海軍士官候補生のリムスキー=コルサコフ。当時17歳の彼が完成させた交響曲にバラキレフはいくつかの改編を要求、書き直した「交響曲第1番」はドイツ色を廃した、本格的な”ロシア初の交響曲”として大成功を収めることとなった。そんな”ロシア的”な第1番とは違い、古典的な作風に回帰したと言われる第3番は、1866年から1873年という長い期間に渡って書かれた作品。大作を得意とするジェラード・シュワルツの丁寧な演奏で。2015年録音。



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