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キース・ジャレット C.P.E.バッハ ヴュルテンベルク・ソナタ集

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こんにちは、
ともやんです。

ジャス・ピアニスト、キース・ジャレットの未発表のアルバムは、6月30日にリリースされました。作品は、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのヴィルテンベルク・ソナタ集で、CD2枚組での発売です。

えっ、まだ活動しているんだ、と一瞬思いましたが、1994年の録音ということで、もう30年近く前のものです。早速聴いてみました。

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キース・ジャレットについて

キース・ジャレット(以下キース)。1945年5月8日ペンシルベニア州アレンタウンの生まれ。幼少期から音楽の才能を発揮し、クラシックの教育を受けていたそうですが、高校時代からジャズに傾倒し、バークレー音楽大学に進学し、バンドを結成、ジャズ・ピアニストとして活動を始めました。

多彩な人で、ピアノだけではなく、オルガン、チェンバロなどの鍵盤楽器だけではなく、ギター、ベース、ドラムス、またソプラノサックス、フルート、リコーダー、ハーモニカなどまで操るそうです。

そんな才能の持ち主ですし、幼少期はクラシックの教育も受けていることからクラシック音楽、特にJ.S.バッハの録音も多く、それなりに評価をされているようです。

僕が初めて、キースの名前を知ったのは中学生の頃ですから、1970年代初頭。クラスの女子がその名を口にしていたのを憶えています。

キースの経歴をみると、その頃はマイルス・デイヴィスのバンドの加入していた頃で、その女子が、キースの何を聴いて話をしていたから分かりませんが、今考えるとかなり早熟な人だったと思います。もしかして両親もしくは年長の兄弟はいて、それを聴いて気に入ていたのかもしれません。

さて僕の方は、既にクラシック音楽好きでしたが、ジャズにはまだ興味がなく、キースの名前を記憶に留めただけでした。

その後、彼のケルン・コンサートのLPを買ったのは、それから10数年も後のことです。
ただ、その演奏も唸り声をあげながら弾くキース・ジャレットにグレン・グールドを重ね合わせたりしましたが、演奏自体にはあまり惹かれませんでした。

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キース・ジャレットのバッハを聴いて

キースはJ.S.バッハの作品では、平均律クラヴィーア曲集、フランス組曲、ゴールドベルク変奏曲など大作を録音しています。

全部をしっかり聴いてはいませんが、プロのミュージシャンには失礼ですが、何かたどたどしさを感じさせる演奏で、いや、これはジャズのセンスなのかとも思いながら、いまひとつ好きになれませんでした。それとも僕が、聴き手として未熟だったのでしょうか。

ところが今回聴いてカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(以下C.P.E.バッハ1714-1788)のヴュルテンベルク・ソナタ集に聴き入ってしまったからです。

C.P.E.バッハは、J.S.バッハ(以下大バッハ)の二男で、子沢山だった大バッハの子供たちの中でももっとも成功した一人だと思います。
音楽に関しては父親以外からの教育は受けておらず、ライプチヒの大学で法律を修め、文学に精通した文化人だったそうです。

今回、キースのピアノ演奏で、ヴィルテンベルク・ソナタ集を聴いて、新たにC.P.E.バッハの実力を知りました。

キースの録音から30年近く経ったアルバムが、なぜいままで発表されなかったか不思議ですが、個人的には、キースとC.P.E.バッハの実力と素晴らしさを再認識させてくれました。

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キース・ジャレット C.P.E.バッハ ヴュルテンベルク・ソナタ集

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ – Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788)
1.(16:18) ピアノ・ソナタ イ短調 「ヴュルテンベルク・ソナタ第1番」 Wq. 49/1, H. 30
Keyboard Sonata in A Minor, Wq. 49/1, H. 30, “Wurttemberg Sonata No. 1”

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2.(13:48) ピアノ・ソナタ 変イ長調 「ヴュルテンベルク・ソナタ第2番」 Wq. 49/2, H. 31
Keyboard Sonata in A-Flat Major, Wq. 49/2, H. 31, “Wurttemberg Sonata No. 2”

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3.(12:23) ピアノ・ソナタ ホ短調 「ヴュルテンベルク・ソナタ第3番」 Wq. 49/3, H. 33
Keyboard Sonata in E Minor, Wq. 49/3, H. 33, “Wurttemberg Sonata No. 3”

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4.(13:12) ピアノ・ソナタ 変ロ長調 「ヴュルテンベルク・ソナタ第4番」 Wq. 49/4, H. 32
Keyboard Sonata in B-Flat Major, Wq. 49/4, H. 32, “Wurttemberg Sonata No. 4”

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5.(14:27) ピアノ・ソナタ 変ホ長調 「ヴュルテンベルク・ソナタ第5番」 Wq. 49/5, H. 34
Keyboard Sonata in E-Flat Major, Wq. 49/5, H. 34, “Wurttemberg Sonata No. 5”

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6.(15:36) ピアノ・ソナタ ロ短調 「ヴュルテンベルク・ソナタ第6番」 Wq. 49/6, H. 36
Keyboard Sonata in B Minor, Wq. 49/6, H. 36, “Wurttemberg Sonata No. 6”

キース・ジャレット – Keith Jarrett (ピアノ)
録音: May 1994, Cavelight Studio, New Jersey, USA

C.P.E.バッハ: ヴュルテンベルク・ソナタ集 Keith Jarrett

ジャズ界のスーパースターによるクラシック録音の未発表アルバム。CD2枚組

ジャズ界のスーパースター、アメリカ出身のピアニスト、キース・ジャレットによるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788)の『ヴュルテンベルク・ソナタ集』の未発表録音が初めて発売されます。

「私はチェンバロ奏者がこのソナタを演奏するのを聴いて、ピアノ版にもなりうると感じたのです」とジャレットは話しています。

1994年に録音され、今まで発売されることのなかったこの素晴らしい録音を聴くと、このピアニストがどの瞬間もこれらのソナタが暗に表現していることを聞き分けていることがわかります。この若い方のバッハ特有の表現方法である優しい音楽の冗談、巧妙で突然変化するテンポへの愛情、驚くべき波紋のように広がる着想…このすべてが見事に表現されています。

演奏全体の流動性はおそらく偉大な即興技術を持ったアーティストによってのみ明らかにされうる特徴です。ジャレットの手の中で、C.P.E.バッハの新しい作曲スタイルの表現が発見された時のままの新鮮さを保っています。

キース・ジャレットの自宅スタジオ(Cavelight Studio)で1994年5月に録音されました。アルバムにはイギリスの音楽評論家ポール・グリフィスのライナーノーツが掲載されています。CD2枚組。



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