こんにちは、
ともやんです。
今朝は、ハンス・ロット(1858-1884)の交響曲第1番ホ長調を聴きました。
第1番となっていますが、25年の短い生涯に完成させた交響曲はこの1曲のみです。
第2番に関してはスケッチは残されているそうです。
さて、1858年生まれということは、マーラーの2才年上。
学生時代は、同じ部屋をシェアして生活していたそうです。
このブログでも1度、ハンス・ロットを取り上げています。
↓
ハンス・ロット 管弦楽作品全集1
良かったら読んでみてください。
ハンス・ロットとマーラー
誰一人として、志願して生まれてきたわけではありません。
気が付いたら生きていたわけです。
僕はいまでもよく憶えています。
ただその時のことはよく憶えているのですが、それがいつのことだったのか?
多分小学校に上がる前だったと思います。
あっ、僕は僕だ!と。
それが自我の芽生えというのでしょうか?
これは誰にでもあるのでしょうか?
考えてみると、そんな話を他人としたことはありません。
生き物は、生まれたら死ぬまで生きるだけです。
そこに目的を見出したりしないと思います。
日々、生きることに必死だと思います。
ハンス・ロットとマーラーの経歴を見ると、マーラーの困難に立ち向かっていく逞しさに対して、ハンス・ロットの繊細さの対比を感じます。
この交響曲第1番に関しても、ウィーン音楽院での作曲コンクールに第1楽章を提出したが却下。この時は奮起してのちに全4楽章を完成させ、ぜひ演奏したもらいたいということで、ハンス・リヒターとブラームスに見せたそうです。
特にブラームスからは、コテンパンに叩かれて、才能ないから止めた方がいいとまで言われ、結局、精神に異常をきたし、うつ病となり、最後は結核で25年の短い生涯を閉じました。
フィンランドの巨漢指揮者、ハリーポッターに出てくる森の番人ハグリットを思わせるセーゲルスタムの外見に似合わない(失礼)丁寧な演奏を聴きながら、生きることに意味が必要なのか、否かを考えてしまいました。
結局、指揮者として活躍したマーラーもロットの交響曲を初演することなく、ロットの死後100年以上経った、1989年に初演されセンセーションを起こしました。
ハンス・ロット 交響曲第1番 セーゲルスタム
ハンス・ロット – Hans Rott (1858-1884)
交響曲 ホ長調
Symphony in E Major
1.(10:43) I. Alla breve
2.(14:01) II. (Adagio): Sehr langsam
3.(14:00) III. Frisch und lebhaft
4.(24:30) IV. Sehr langsam – Belebt
total(63:14)
ノールショピング交響楽団 – Norrkoping Symphony Orchestra
レイフ・セーゲルスタム – Leif Segerstam (指揮)
録音: 5-6 March 1992, Linkoping Concert Hall, Sweden
ロット:交響曲 ホ長調(ノールショピング響/セーゲルスタム)
この作品について調べてみると、日本初演は、2004年11月11日でのサントリーホールにて。
沼尻竜典指揮日本フィルハーモニー交響楽団だそうです。
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