こんにちは、
ともやんです。
エドウィン・フィッシャー(1886-1960)は、スイスのバーゼル出身のピアニストで、主にドイツで活躍しました。
1960年1月24日にスイスの自宅で永眠。享年73歳。今日が命日です。
ヴィリヘルム・フルトヴェングラーとは同い年で親交もあり、共演の録音も残されています。
フルトヴェングラー ベートーヴェン ピアノ&ヴァイオリン協奏曲
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僕が運営している他のブログでは、フルトヴェングラー関連で取り上げていますので、良かったらチェックしてみてください。
エドウィン・フィッシャーのバッハ 平均律クラヴィーア曲集を聴いて
さて、今回、エドウィン・フィッシャーによるJ・S・バッハの平均律クラヴィーア曲集を聴きました。エドウィン・フィッシャーは、第1巻と第2巻を録音しています。
両方を聴くと4時間近くになるため第1巻しか聴いていません。
僕の愛聴盤は、グレン・グールドですが、エドウィン・フィッシャーは、かなり違って聴こえます。
どちらかというと数学の難問を解くように淡々と弾いていくグールドに対して、フィッシャーは、もっと抑揚がありロマンティックです。
最初のPrelude No. 1は、何という速さだ!これはもしかして古楽器奏法の先駆者か!と思ったのですが、そんなことはなく、曲想によってかなり変化をさせて、全体的にはロマン派的な演奏になっています。
実際、フルトヴェングラーと同い年のフィッシャーは、後期ロマン派の音楽家だということがわかる演奏です。
グールドとは対極的な印象ですが、聴いているとその表現に慣れてくるのか、だんだん惹き込まれています。途中からバッハなのかベートーヴェンなのかわからなくなるのも面白いです。
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エドウィン・フィッシャー バッハ 平均律クラヴィーア曲集
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ – Johann Sebastian Bach (1685-1750)
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846-869
The Well-Tempered Clavier, Book 1, BWV 846-869
total(107:11)
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平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV 870-893
The Well-Tempered Clavier, Book 2, BWV 870 – 893
total(129:48)
エドウィン・フィッシャー – Edwin Fischer (ピアノ)
エドウィン・フィッシャーは、1886年10月6日スイスのバーゼル生まれで、1960年1月24日にスイスのヘルテンシュタインの自宅で永眠しました。
主にドイツで活躍した名ピアニストで、指揮者、教育者としても活躍しました。
1904年にベルリンに移り、シュテルン音楽院でマルティン・クラウゼに学んだことからクラウディオ・アラウとは同門になります。
フィッシャーは、協奏曲で独奏をしながら指揮もするという「弾き振り」と呼ばれる演奏習慣を復活させた人もでもあります。
録音でもモーツァルトのピアノ協奏曲の第20番、22番、24番で弾き振りの演奏が残されています。
こちらも改めて紹介して行きたいと思います。
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