メルマガ登録

ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲 チェロ協奏曲

作曲家
[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

6月24日に発売され、評判になっている村上春樹著『古くて素敵なクラシック・レコードたち』。

この本の企画は、村上氏がクラシック音楽の作品から100曲を選び、数万点におよぶ自身のLPレコードコレクションから、それぞれの曲に数点のLPレコードを紹介するというものです。

さすがクラシック音楽マニアとして知られる村上氏ならではの選定で、筆者に取っては、村上氏に紹介されなければ、まず聴かないだろうと思われる作品も取り上げています。

その中の一つが、アラム・イリイチ・ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲。

スポンサーリンク

ハチャトゥリアンについて

アラム・イリイチ・ハチャトゥリアンは、1903年ロシア帝国支配下のグルジア(現在のジョージア)のティフリスでアルメニア人の家庭に生まれています。

1922年モスクワのグニェシン音楽学校でチェロを学び、2年後からはリムスキー=コルサコフの弟子だったグニェシン教授のクラスで作曲を専攻、さらに1929年から34年に掛けてモスクワの国立音楽院でミヤスコフスキ―について作曲を学びました。
1934年に卒業作品として交響曲第1番を書き上げ、以降、ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、交響曲第2番、ガイーヌ組曲などを発表し、スターリン賞なども得て、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフと並ぶ著名なロシアの音楽家と称せられるようになりました。

ハチャトゥリアンの音楽は、民族的な土臭さの強さに特徴があります。彼が生まれたコーカサス地方は、アルメニア人、グルジア人、クルト人、アゼルバイジャン人など数十種の人種が入り混じっており、それぞれの地方や種族間で音楽も異なっています。ハチャトゥリアンはそれらの民族音楽を豊富に取り上げて多彩に組み合わせて、生々しい民族の叫びの音楽を作りあげることに成功したのです。

ちなみに個人的な憶測ですが、ハチャトゥリアンが活躍した時代は、スターリンのソビエト最高指導者時代(1924-1953)と重なっています。

しかも何回も国家賞を獲得しています。同時代のショスタコーヴィチに比べ、なにかのびのびと活動していた印象を受けるのは、もしかしてスターリンもグルジア出身となにか関係があったのでしょうか?

ヴァイオリン協奏曲ニ短調は、1940年に完成し、11月のモスクワ音楽祭で、この曲を捧げられたダヴィッド・オイストラフのソロで初演されました。
翌年1941年には、第1回スターリン賞を獲得し、現在でもハチャトゥリアンの曲ではもっとも演奏されている曲の一つです。

チェロ協奏曲は、その6年後1946年の第二次世界大戦直後の作品で、ヴァイオリン協奏曲同様民族色の強い作品です。

スポンサーリンク

ハチャトゥリアン チェロ協奏曲とヴァイオリン協奏曲

アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン – Aram Il’yich Khachaturian (1903-1978)
チェロ協奏曲 ホ短調
Cello Concerto in E Minor

1.(14:57) I. Allegro moderato
2.(07:43) II. Andante sostenuto –
3.(09:32) III. Allegro [a battuta]
total(32:12)

ダニエル・ミュラー=ショット – Daniel Muller-Schott (チェロ)
バーミンガム市交響楽団 – City of Birmingham Symphony Orchestra
サカリ・オラモ – Sakari Oramo (指揮)
録音: 14-15 August 2003, Symphony Hall Birmingham, England, United Kingdomo

————————————-

ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
Violin Concerto in D Minor

4.(15:40) I. Allegro con fermezza
5.(12:03) II. Andante sostenuto
6.(10:15) III. Allegro vivace
total(37:58)

アラベラ・美歩・シュタインバッハー – Arabella Steinbacher (ヴァイオリン)
バーミンガム市交響楽団 – City of Birmingham Symphony Orchestra
サカリ・オラモ – Sakari Oramo (指揮)
録音: 7 April 2003, Philharmonie am Gasteig, Munchen, Germany

ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲 チェロ協奏曲 サカリ・オラモ バーミンガム市交響楽団 アラベラ・美歩・シュタインバッハー ダニエル・ミュラー=ショット

1976年生まれ、イッサーリス門下のミュラー=ショットと81年生まれ、ギトリス門下のシュタインバッハーというドイツ期待の美形若手によるフレッシュなハチャトゥリヤン。若々しいエネルギーがハチャトゥリヤンの音楽にぴったり。渾身の演奏を聴かせてくれます。



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました