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トスカニーニ グローフェ「グランド・キャニオン組曲」

トスカニーニ
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こんにちは、
ともやんです。

6月24日に出版された村上春樹の新刊本『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で取り上げられた曲をチェックしています。

クラシック音楽マニアとして知られる村上春樹氏は、ご自身で数万枚ものLPレコードを所有されているそうで、えっ、数万枚!?レコードの中古店なら簡単に開けるし、置き場所だけでも大変!と思われる数量です。

そこから、クラシック音楽作品を100曲選定して、それぞれに4~5枚ほどのLPレコードを紹介するという企画です。

村上氏のセンスと言うか興味は幅広く、僕などは聴かないだろうという曲も選定しています。

その中の1曲が、アメリカの作曲家ファーディ・グローフェ(1892-1972)の組曲「グランド・キャニオン」です。

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ファーディ・グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」について

この曲は、小学生の時、NHK交響楽団の番組で聴いて印象に残っています。
憶えているのは、第3楽章「山道をゆく(On the Trail)」です。

憶えているのにそれ以来聴いていません。つまり50年以上ぶりに今回聴いたことになります。

50年なんて、経ってみればすぐですね。

さてファーディ・グローフェは、1892年ニューヨーク生まれ。貧しい少年時代を過ごしたそうで、楽団でヴィオラを弾きながら、カフェでピアノを弾いたり、ジャズの編曲をしながら実績を積んで行きました。
その後たまたま当時のジャズ王ポール・ホワイトマンの知己を得て、才能を発揮する場所を得、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を編曲したことで実力が認められるようになりました。

組曲「グランド・キャニオン」は、1931年に作曲され、同年11月22日にポール・ホワイトマン楽団によってシカゴで初演されました。
グローフェの出世作であり、最大の傑作でもあります。

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トスカニーニ グローフェ 組曲「グランド・キャニオン」

50年ぶりに聴く「グランド・キャニオン」をトスカニーニの演奏で聴いたのが素晴らしいです。
トスカニーニの代表盤が、レスピーギの「ローマの松」シリーズと言われるほど色彩豊かな現代曲を得意としています。

ベートーヴェンに代表される古典作品では、特にはせかせかとして堅苦しいイメージを感じることがありますが、グローフェの「グランド・キャニオン」では、のびのびと楽しんで演奏している感じが伝わってきます。

ぜひ、聴いて頂きたい名曲の名演です。

ファーディ・グローフェ – Ferde Grofe (1892-1972)
組曲「グランド・キャニオン」
Grand Canyon Suite

1.(05:07) I. Sunrise
2.(06:11) II. Painted Desert
3.(07:18) III. On the Trail
4.(04:31) IV. Sunset
5.(08:24) V. Cloudburst
total(31:31)

NBC交響楽団 – NBC Symphony Orchestra
アルトゥーロ・トスカニーニ – Arturo Toscanini (指揮)
録音: 10 September 1945, Carnegie Hall NYC

『1957/2007:TOSCANINI ANNIVERSARY Anniversary Rarities』

CD3枚組み

合計収録時間 | 03:45:00

『1957/2007:TOSCANINI ANNIVERSARY Anniversary Rarities』

【曲目】
ベルリオーズ: 序曲 「ローマの謝肉祭」 (1953)
ベルリオーズ: ロメオとジュリエット(抜粋) (1947)
ヴェルディ: リゴレット3幕,「諸国民の賛歌」 (1944/1943)
ブラームス: 大学祝典序曲 (1948)
サン=サーンス: 交響曲 第3番 「オルガン付」 (1952)
R.シュトラウス: ティル・オイレンシュピーゲル (1952)
D.ショスタコーヴィチ: 交響曲 第1番 (1944)
グローフェ: 組曲 「グランド・キャニオン」 (1945)
バーバー: 弦楽のためのアダージョ (1942)
シベリウス: トゥオネラの白鳥 (1944)

【演奏】
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団



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