リストの巡礼の年という曲名を聞くと、
村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を思い出します。
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また本のBGMとして、リストの巡礼の年がいいようで、
演奏は、ラザール・ベルマンということになっています。
実は、僕は村上春樹の本は読んだことはないのです。
しかも、リストの巡礼の年も聴いたことがありませんでした。
ところがつい最近、知り合いの美人のピアノ教師が、
巡礼の年のオーベルマンの谷という曲がレパートリーだというので、
僕は彼女との話題作りのため、
早速聴いてみました。
僕はリストを誤解していましたね。
どちらかというとテクニック優先の曲が多いと思っていましたが、
こんな文学的な曲も作っていたんですね。
フランツ・リスト ピアノ小曲「巡礼の年報」
「巡礼の年報」は、全4巻26曲のピアノ小曲集です。
リストが、1835年から79年のあいだに、旅行中の風景や出来事、その地に関係のある文学作品などをもとに作曲しました。
1835年からスイスに恋の逃避行をしていたリストが、かしましい社交界を離れ、平静な心境の中で創作した作品集です。
感想、印象、回想、追憶といったものを音楽的に処理したものです。
詩的情緒も豊かで、音感も多彩でそれらを深く表現している名曲です。
ラザール・ベルマン 名盤 リスト 巡礼の年
【曲目】
リスト:《巡礼の年》(全曲)
<CD1>
第1年《スイス》 S160
1. ウィリアム・テルの聖堂
2. ワレンシュタットの湖で
3. 田園曲
4. 泉のほとりで
5. 夕立
6. オーベルマンの谷
7. 牧歌
8. ノスタルジア
9. ジュネーヴの鐘
<CD2>
第2年《イタリア》 S161
1. 婚礼
2. 物思いに沈む人
3. サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
4. ペトラルカのソネット 第47番
5. ペトラルカのソネット 第104番
6. ペトラルカのソネット 第123番
7. ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)
《ヴェネツィアとナポリ》 S162
《巡礼の年》第2年補遺
8. ゴンドラを漕ぐ女
9. カンツォーネ
10. タランテラ
<CD3>
第3年 S163
1. アンジェルス!守護天使への祈り
2. エステ荘の糸杉に 第1番〈悲歌〉
3. エステ荘の糸杉に 第2番〈悲歌〉
4. エステ荘の噴水
5. 哀れならずや
[スント・ラクリメ・レールム]
(ハンガリーの施法による)
6. 葬送行進曲
7. 心を高めよ[スルスム・コルダ]
【演奏】
ラザール・ベルマン(ピアノ)
【録音】
1977年5月 ミュンヘン
村上春樹氏の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』発売と同時にベストセラー! 話題の本に登場する隠れたクラシック名曲、超特急で発売!!
■ついに2013/4/12に発売となった、村上春樹氏の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。〈巡礼の年〉は、リストのピアノ大曲のタイトルと同じだということは、クラシックに詳しい人ならピンとくるでしょう。果たして小説の中にはその曲は登場しました。しかも重要なシーンで印象的に何度も登場するのです。小説の中でこの曲を聴いているシーンで想定されているのは、ラザール・ベルマンとアルフレッド・ブレンデルの演奏です。
■この〈巡礼の年〉はいわば、この本のBGM…という安っぽい言葉だと怒られると思いますが、実際読み進んでいくと、どうしてもベルマンとブレンデルが弾いたピアノ曲を聴いてみたくなります。小説の中にどっぷり浸りたいなら、手元にこの音楽を用意してから紐解くことをお薦めします。
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