こんにちは、
ともやんです。
フランスのマルセイユ出身のピアニスト、シプリアン・カツァリスは、1951年5月5日生まれ。昨日は71歳の誕生日でした。
長らくクラシック音楽ファンとしてLPやCD時にはコンサートを聴いてきた僕には、馴染みのある名前です。
では、かと言って聴いているかというと多分ほとんど聴いていない。
そんな人が多いんですね。
やはり、これからは幅広く聴きたいです。
ということで、カツァリスの誕生日にちなんで聴いたのが、80年代に話題を集めて、リスト編曲によるベートーヴェンの交響曲全集ピアノ版です。
シプリアン・カツァリスについて
シプリアン・カツァリスについて調べてみました。
1951年5月5日、フランスのマルセイユ生まれ。
パリ音楽院で学び、70年代にいくつかの国際コンクールに入賞し、やがてシフラ国際コンクールで優勝して注目を集めました。
日本でもその名が知られるようになったのが、1983年のレコードデビューからだそうです。
ということは、カツァリスはすでに30歳を越えていたので割と遅かったということです。
さて、僕がカツァリスの名前を知ったのは、今日取り上げたベートーヴェンの交響曲全集からでした。
全集になるまで比較的年数が掛かり、1980年の第6番”田園”、83年の第九から、最後が第1番・2番そして第5番”運命”が89年ということで足掛け10年掛かっています。
カツァリス ベートーヴェン 交響曲全集
ベートーヴェン(リスト編):交響曲第1番 – 第9番(カツァリス)
LISZT, F.: Beethoven Symphonies Nos. 1-9 (Transcriptions) (Katsaris)
ベートーヴェン – 交響曲第1番 ハ長調 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 1 in C Major, S464/R128
1.(08:32) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(09:06) II. Andante cantabile con moto
3.(03:30) III. Menuetto: Allegro molto e vivace
4.(05:24) IV. Adagio – Allegro molto vivace
total(26:32)
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ベートーヴェン – 交響曲第2番 ニ長調 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 2 in D Major, S464/R128
1.(12:51) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(12:06) II. Larghetto
3.(03:43) III. Scherzo: Allegro
4.(06:03) IV. Allegro molto
total(34:43)
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ベートーヴェン – 交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 3 in E-Flat Major, S464/R128, “Eroica”
1.(17:30) I. Allegro con brio
2.(18:12) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(06:20) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(11:47) IV. Finale: Allegro molto
total(53:49)
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ベートーヴェン – 交響曲第4番 変ロ長調 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 4 in B-Flat Major, S464/R128
1.(11:35) I. Adagio – Allegro vivace
2.(09:38) II. Adagio
3.(06:16) III. Allegro molto e vivace
4.(06:30) IV. Allegro ma non troppo
total(33:59)
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ベートーヴェン – 交響曲第5番 ハ短調 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 5 in C Minor, S464/R128
1.(07:37) I. Allegro con brio
2.(11:18) II. Andante con moto
3.(06:34) III. Allegro
4.(11:56) IV. Allegro
total(37:25)
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ベートーヴェン – 交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 6 in F Major, S464/R128, “Pastoral”
1.(12:20) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
2.(13:03) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
3.(05:42) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
4.(03:43) IV. Thunderstorm: Allegro
5.(10:29) V. Shepherd’s Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(45:17)
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ベートーヴェン – 交響曲第7番 イ長調 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 7 in A Major, S464/R128
1.(14:40) I. Poco sostenuto – Vivace
2.(09:24) II. Allegretto
3.(07:29) III. Scherzo
4.(08:28) IV. Allegro con brio
total(40:01)
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ベートーヴェン – 交響曲第8番 ヘ長調 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 8 in F Major, S464/R128
1.(09:04) I. Allegro vivace e con brio
2.(04:32) II. Allegretto scherzando
3.(04:56) III. Tempo di Menuetto
4.(08:05) IV. Allegro vivace
total(26:37)
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ベートーヴェン – 交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 S464/R128
Beethoven – Symphony No. 9 in D Minor, S464/R128, “Choral”
1.(14:17) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(14:42) II. Molto vivace
3.(13:38) III. Adagio molto e cantabile – Andante moderato
4.(22:59) IV. Finale: Presto
total(65:36)
シプリアン・カツァリス – Cyprien Katsaris (ピアノ)
ベートーヴェン(リスト編): 交響曲全集 シプリアン・カツァリス
まとめ
さて、今回全9曲の一部ずつだが聴いてみました。
全9曲を通して聴くとなると6時間を要するのでご了承願いたい。
ピアノ一台でどこまで表現できるのだろうとかなり興味本位で聴いてみました。
それがなかなか聴ける!
特に第5番”運命”なんて、ピアノソナタ第8番”悲愴”の進化版じゃないかと感じました。
第9の終楽章は、声楽部分もピアノで表現しています。
全体的にかなり無理をして弾いている感じはなく、伸びやかな表現なのが素晴らしい。
聴く前は、ベートーヴェンと交響曲をピアノで弾くとなるとどんな声部を犠牲にするのか、また盛り込み過ぎて窮屈な演奏になるんではないか、なんて思っていましたが、交響曲を聴き込んだ人にも納得の充実した演奏だと思います。
1曲、1曲丁寧に聴いて行きたいです。
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