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クリヴィヌ 指揮 リヒャルト・シュトラウス チェムリンスキー

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こんにちは、
ともやんです。

フランスの指揮者エマニュエル・クリヴィヌは、1947年5月7日、フランス南東部のグルノーブルの生まれ。

父はロシア人で母はポーランド人でした。

パリ音楽院でヴァイオリンを学び、16才で1等賞を得て卒業しました。ヴァイオリニストとして活動を始めましたが、1965年にカール・ベームと出会い、指揮者として活動していくことを決意し、1976年からはフランス放送新管弦楽団の指揮者を83年まで務めました。

その間、81年には交通事故で右腕を痛め、ヴァイオリニストとしての活動は止め、指揮専門での活動に集中して行きました。

87年から2000年にはリヨン国立管弦楽団の音楽監督となり世界的に名前が知られるようになりました。

今日聴いたリヒャルト・シュトラウスとチェムリンスキーの演奏は、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団との演奏で、同オケの音楽監督を2006年から15年に掛けて務め、この録音は最後のシーズンでのものです。

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チェムリンスキー 交響詩 人魚姫

交響詩「人魚姫」は、ウィーン生まれの作曲家アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーの作品。
チェムリンスキーは、1871年10月14日ウィーン生まれで、1942年3月15日に亡命先のニューヨークで亡くなりました。

チェムリンスキーは、1860年生まれのマーラー、1864年生まれのリヒャルト・シュトラウスより少し下の世代で、ウィーン音楽院で作曲とピアノを学び、ブラームスから才能を認められ、その推薦を得て1896年にはクラリネット三重奏曲を出版しています。

また、自らアマチュア・オケを結成し、そこにチェリストとして入団した3歳年下のシェーンベルクに対位法などを教えています。

また作曲の弟子としてアルマ・シンドラー(後のアルマ・マーラー)もいて、彼女と恋愛関係になったが、結局、アルマは、マーラーを選び、1902年に結婚しました。

この交響詩「人魚姫」は、その失意の中書き始められました。

作品は1903年に完成、1905年に初演され一定の評価は得たものの、同時に初演されたシェーンベルクの作品の方が高評価で、チェムリンスキーは、3楽章形式の「人魚姫」にもう1楽章加筆し、交響曲化を図りました。

しかし、結局交響曲化はされず、またチェムリンスキー自身のアメリカ亡命により楽譜の所在も不明になってしまいました。

そんな中、1970年代からのチェムリンスキー再評価に伴い、80年にこの「人魚姫」楽譜発見にも繋がり、作曲から80年の月日を経て蘇った作品です。

なかなかの傑作で、その後録音も数々行われ、このクリヴィヌの前にもシャイー、ダウスゴーが共に再録音行うなど10種類のアルバムがリリースされています。

作品は、アンデルセンのおとぎ話「人魚姫」のストーリーを投影した3楽章形式の交響詩です。

ぜひ、聴いてみてください。

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クリヴィヌ 指揮 リヒャルト・シュトラウス チェムリンスキー

リヒャルト・シュトラウス – Richard Strauss (1864-1949)
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 Op. 28, TrV 171
Till Eulenspiegels lustige Streiche (Till Eulenspiegel’s Merry Pranks), Op. 28, TrV 171*

1.(14:36) Till Eulenspiegels lustige Streiche (Till Eulenspiegel’s Merry Pranks), Op. 28, TrV 171

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アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー – Alexander Zemlinsky (1871-1942)
交響詩「人魚姫」
Die Seejungfrau (The Mermaid)

2.(15:25) I. Sehr massig bewegt
3.(17:38) II. Sehr bewegt, rauschend
4.(13:03) III. Sehr gedehnt, mit schmerzvollem Ausdruck
total(46:06)

ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 – Luxembourg Philharmonic Orchestra
エマニュエル・クリヴィヌ – Emmanuel Krivine (指揮)
録音: 30 March-2 April 2015, 7-8 April 2015, The Grand Auditorium of the Philharmonie Luxembourg, Etablissement Public Salle De Concerts Grande-Duchesse Jose Phine-Charlotte, Luxembourg

R.シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」; ツェムリンスキー: 「人魚姫」 (最新校訂・原作版)

『人魚姫』の楽譜は、1970年代半ばに始まったツェムリンスキー再評価の機運もあって、楽譜探索が進められた結果、1980年にウィーンで第1楽章が、ワシントンで第2楽章と第3楽章が発見されています。

その楽譜による復活蘇演は、1984年に音楽学者で指揮者でもあるペーター・ギュルケがウィーンでユース・オケを指揮しておこなっています。1986年には、珍しもの好きのリッカルド・シャイーが実演でとりあげ、同時期にレコーディングも実施。

そのアルバムがデッカから登場すると作品の知名度も高まり、次第にとり上げられる機会が増え、1989年には若杉弘指揮東京都交響楽団によって日本初演もおこなわれることとなりました。近年はCDの数も増え、現在までに下記10種類のアルバムが発売されています。



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