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マーラー交響曲第1番”巨人” ロト&レ・シエクルの鮮烈な名演

マーラー

こんにちは。
ともやんです。

 

フランスの指揮者、フランソワ=グザヴィエ・ロトがレ・シエクル管弦楽団と録音したマーラー作曲交響曲第1番”巨人”の演奏を聴きました。

 

この録音の特徴は、通常4楽章で演奏されところを削除された「花の章」を第2楽章に入れているところです。

そしてロトは、この「花の章」の重要性に着目してこの楽章を用いている第2版で演奏していることです。

 

さて指揮者のフランソワ=グザヴィエ・ロトのプロフィールを簡単にご紹介します。

 

1971年11月、フランス・パリ生まれの指揮者/音楽監督。17世紀から現代までの音楽をレパートリーとして、モダンかつ革新的な演奏にチャレンジする。2011年9月にはSWR交響楽バーデンバーデンウントフライブルクの首席指揮者に就任。シュトラウスの交響詩やブーレーズ作品を探究している。これまでにフランス、イタリア、ドイツ、イギリスのヨーロッパ各国をはじめ、日本でもコンサートを開催。ロンドン響、ボストン響、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ、ウィーン響、オランダ放送響、N響など世界各国のオーケストラとの共演も行なう。タワーレコードより

 

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マーラー交響曲第1番”巨人” 第2版の意義と重要性

 

ロト&レ・シエクルによるマーラーの交響曲第1番第2版の演奏に関しては、発売元のキングインターナショナルの解説が実に分かりやすいので以下に引用します。

 

マーラーは1889年11月20日に初のオーケストラ作品である交響詩をブダペストで初演しました。その後1893年にハンブルグの宮廷指揮者に任命された際、その作品を改訂し、交響曲形式による音詩「巨人」と名付けました。

 

徹底的にオーケストレーションを直し、あまりにベートーヴェン的だった序奏部を独創的な高周波のような弦のトレモロにし、木管を倍増、コールアングレやバスクラリネットなども加え、可能な限り自然の音をイメージさせるスコアにしました。
第2楽章に「花の章」を含むこの第2版は、同年10月27日にハンブルクで初演されました。

 

今回のロトとレ・シエクルの演奏はこの第2版によります。
ロトのコンセプトは「春の祭典」と同様にオリジナルの形へ戻すことで、削除された「花の章」の意義と重要性に着目し、この甘美な音楽が、続く荒廃の世界を強調する働きを持つことを強調しています。

また、1894年最終稿でより合理的なオーケストレーションに改善される前の響きに若きマーラーの思いが現れているとし、実際感動的です。

 

レ・シエクルはもちろん作品が作られた時代のピリオド楽器を用いています。マーラーの頭にはドイツのオーケストラとウィーンでの勉強によって養われた音の理想があり、彼がその後ウィーン宮廷歌劇場とムジークフェラインのピットで慣れ親しんだ楽器を使うことに決まりました。

 

オーボエはウィーン、フルート、クラリネット、ファゴット、トロンボーン、チューバはドイツ、ホルンとトランペットはドイツとウィーン製が選ばれました。
これらは指遣い、穴、クラリネットのマウスピースさえも同時代のフランス製と全く違い、団員にとって全く新しい体験だったそうです。

管楽器は当時の独墺音楽独特のもので、フランスの楽器よりも音色は暗く、より力強いのが特徴。弦楽器は高弦はまさにガット、低弦はよったガットを用いています。

 

ロトはやや速めのテンポながら造型も大きく、ヴィブラート控え目、マーラーの「巨人」観が完全に覆される衝撃的な演奏です。
2018年の録音で、強奏部でも豊かに響く録音も極上。超注目盤の登場です!
キングインターナショナル

 

 

まず聴いていて一番感じるのは、何とも言えない温もりです。
これがガット弦および当時の楽器を使っているせいでしょうか。

 

またレ・シエクル自体が小編成だからでしょうか?
大編成のモダンオーケストラで聴く機能的な響きよりも、なにか木綿の肌触り的ここと良さを感じます。

特に木管の素朴な響きが堪りません。

 

超おすすめのCDです。

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ロト&レ・シエクル管弦楽団 マーラー交響曲第1番”巨人”

 

グスタフ・マーラー – Gustav Mahler (1860-1911)
交響詩「巨人」 (ハンブルク1893-94、交響曲第1番のワイマール稿)
Titan (early 1893-94 Hamburg, Weimar version of Symphony No. 1 in D Major, “Titan”)

1.(14:38) Part I: I. Fruhling und kein Ende: Einleitung und Allegro comodo
2.(05:41) Part I: II. Blumine: Andante
3.(06:42) Part I: III. Mit vollen Segeln: Scherzo
4.(10:38) Part II: IV. Gestrandet: Ein Todtenmarsch in Callot’s Manier
5.(19:20) Part II: V. Dall’Inferno: Allegro furioso
total(56:59)

レ・シエクル – Siecles, Les
フランソワ・クサヴィエ・ロト – Francois-Xavier Roth (指揮)
録音: February, March and October 2018, Philharmonie de Paris, Theatre de Nimes and Cite de la Musique et de la Danse de Soissons, France

 

マーラー: 交響曲第1番「巨人」(1893年版 花の章付き)

 

今年上半期最大のリリース!
あの「春の祭典」を凌ぐ衝撃!!
ロトとレ・シエクルがマーラーの「巨人」を
ついにピリオド楽器で再現!!!
それも「花の章」付き!!!!

ついにマーラーの「巨人」のピリオド楽器による演奏が登場しました!それもあのロトが、手兵レ・シエクルを率いての挑戦。マーラーの交響曲第5番と3番を、初演オーケストラであるケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と録音して絶賛を受けているだけに、無視していられるクラシック・ファンはいないはず。
by タワーレコード

 

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まとめ

 

僕は、50年近くクラシック音楽を聴いてきました。

そしてこれからも聴き続けるでしょう。

僕が聴きだした頃は、19世紀生まれの巨匠たちが亡くなったまだ間もない頃で、クレンペラーなどは健在でした。

 

しかし、時はすでにカラヤン全盛期で、それにつぐアバド、マゼール、小澤、ムーティなどの指揮者が注目されだしてきていました。
個人的には、カラヤンの前と後では大きく演奏スタイルが分かったように思います。

それまでの人間的で個性的、主観的な演奏から客観的でスマートな演奏に変化しました。
それによりクラシック音楽を聴く人は飛躍的に増えたと思います。

 

一方、その傾向をつまらないと感じる人たちもいました。

演奏家ではアーノンクールを筆頭に古楽器演奏が市民権を得て、その個性的な演奏が面白いというファンも増えてきました。

だから現代は、多様なスタイルの演奏が楽しめる時代になったというわけです。

これだからクラシック音楽ファンはやめられない!

 



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