こんにちは、
ともやんです。
今年7月28日に80歳になるイタリアの巨匠リッカルド・ムーティ(1941年7月28日ナポリ生まれ)
先日の6月5日には、カリスマピアニスト、マルタ・アルゲリッチが80歳になられました。
長く艶やかな黒髪は白髪になり、挑戦的な美貌もすっかり穏やかな表情になりました。
リッカルド・ムーティも新型コロナ禍の間隙を縫って来日していましたが、颯爽としたイケメン指揮者も恰幅のいい巨匠になりました。
そんな僕もクラシック音楽ファン50年で、田舎の青臭い少年もすっかり60歳を超えたおじさんです。
さて、ムーティの誕生日まであと1ヵ月。
この機会にムーティの録音を振り返ってみたいと思います。
ムーティ&フィルハーモニア管 メンデルスゾーン交響曲集
ムーティは、1973年に世紀の巨匠オットー・クレンペラーの後を次いでイギリスのフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者に就任しました。当時まだ32歳の若者でした。
約10年間の在職し、名門フィラデルフィア管弦楽団の首席指揮者としてアメリカに渡しました。
フィルハーモニア管時代は、メンデルスゾーン交響曲集やシューマンの交響曲全集などを残しています。
個人的には、この時期の録音はあまり聴いていません。
そこで早速、メンデルスゾーン交響曲集を聴きました。
ムーティは、メンデルスゾーン交響曲5曲から、第3番「スコットランド」第4番「イタリア」第5番「宗教改革」の3曲を録音しています。
最初に聴いたのが「スコットランド」。若々しい軽快な演奏かなという先入観を持って聴き始めましたが、見事に裏切られました。
濃厚なロマンティシズムを湛えた聴きごたえ充分な演奏。特に第3楽章のアダージョが素晴らしいです。内声部もしっかり響かせ重厚な印象を与えます。
「イタリア」は、それに歯切れの良さを加え、それも軽いものではなく、ガツンと来る手応えです。
この頃のムーティには、クレンペラーの影響もあったのでしょうか。
見直しました。
そして、ムーティの録音をもっと心して聴かなければ思った次第です。
おすすめのメンデルスゾーン交響曲集です。
ムーティ メンデルスゾーン 交響曲集
フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」 Op. 56
Symphony No. 3 in A Minor, Op. 56, “Scottish”
1.(18:31) I. Andante con moto – Allegro un poco agitato – Assai animato
2.(04:19) II. Vivace non troppo
3.(11:31) III. Adagio
4.(09:55) IV. Allegro vivacissimo – Allegro maestoso assai
total(44:16)
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交響曲第4番 イ長調 「イタリア」 Op. 90
Symphony No. 4 in A Major, Op. 90, “Italian”
5.(10:47) I. Allegro vivace – Piu animato
6.(06:30) II. Andante con moto
7.(06:15) III. Con moto moderato
8.(05:41) IV. Saltarello: Presto
total(29:13)
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交響曲第5番 ニ長調 「宗教改革」 Op. 107
Symphony No. 5 in D Major, Op. 107, “Reformation”
9.(12:12) I. Andante – Allegro con fuoco
10.(06:38) II. Allegro vivace
11.(04:09) III. Andante
12.(09:06) IV. Andante con moto – Allegro vivace
total(32:05)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 – New Philharmonia Orchestra
リッカルド・ムーティ – Riccardo Muti (指揮)
リッカルド・ムーティ メンデルスゾーン:交響曲第3番~第5番/序曲集
ムーティ 80歳 デビュー50年記念 BOX
リッカルド・ムーティ80歳 デビュー50年記念 オペラを除く旧EMI録音全収録BOX
ワーナー・シンフォニック・レコーディング全集 リッカルド・ムーティ
ムーティの輝かしい経歴はコンサートホールとオペラハウスの両方を網羅してきましたが、この91CD-BOXセットは、オペラを除いた、管弦楽、合唱、声楽の作品の録音に焦点を当てています。1973年から2007年にかけて、豊富で多様なレパートリーを網羅されています。
特に1993年までは実質的に旧EMIとの専属指揮者であったため、このワーナークラシックスのカタログは非常に豊富なものとなっています。
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