こんにちは。
ともやんです。
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」2014年11月3日放映は、ヴァイオリニスト五嶋みどりを取り上げていました。
アメリカの音楽大学で教鞭も取りながら年間100回に上る演奏活動を続ける五嶋みどりの生活の一部を伝えていました。
音楽に人生を捧げ真摯に打ち込み、また音楽を通しての社会貢献活動も行う五嶋みどりの姿勢に心を打たれました。
五嶋みどりのこの生き様を象徴するかのような名盤があります。
今日は、そのアルバムをご紹介します。
マックス・ブルッフ 命日に捧ぐ名盤
ドイツの名教育者、指揮者、そして作曲家だったマックス・ブルッフは、1838年1月6日にケルンで生まれました。
そして老後はベルリンの郊外で安らかな余生を送り1920年10月2日に82才で亡くなりました。
だから本日10月2日はブルッフの命日です。
作曲家の中には、辛い生活を余儀なくされる人も多いですが、ブルッフは、特に教育者、指揮者としての職を持っており、82才の天寿を全うしたので幸せな人生と言えます。
ブルッフの代表曲、ヴァイオリン協奏曲第1番は、そのスケッチが始まったのはまだ19才の時で、完成まで約9年を要しました。
ブルッフは、ヴァイオリンの名手ではありませんでしたが、異常な情熱を持って作曲に打ち込んで入魂の作品です。
1866年ブルッフ28才の時に自身の指揮で初演、2年後の1868年に名ヴァイオリニスト、ヨアヒムが演奏会で取り上げて急速に人気が高まりました。
第一楽章:熱情のこもった抒情的な旋律で始まり、美しい花模様のように展開します。
第二楽章:荘重でうっとりすつような曲想で、心を魅了してくれます。
第三楽章:夏山に咲くお花畑のような、絢爛にしてチャーミングな曲調で、五嶋みどりの澄みきってピーンと張ったような音色に痺れます。
メンデルスゾーンの協奏曲は、言うに及ばず歴代のヴァイオリン協奏曲中の大傑作して人気もトップクラスで、著名なヴァイオリニストをほとんど録音しています。
僕も、ヴァイオリン協奏曲の中では、ベートーヴェンよりもブラームスよりも好きです。
そして数多ある名盤の中でも、五嶋みどりが、ヤンソンス&ベルリンフィルと組んだ演奏が最高です。
まさに祈りの演奏で、このCDを聴くときは背筋を伸ばし襟を正すの常です。
しかも厳しい演奏だけではなく、第三楽章の出だしのチャーミングさといったら堪りません。
五嶋みどり メンデルスゾーン&ブルッフ ヴァイオリン協奏曲
フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op. 64
Violin Concerto in E Minor, Op. 64, MWV O14
1.(13:07) I. Allegro molto appassionato
2.(08:09) II. Andante
3.(06:47) III. Allegro molto vivace
total(28:03)
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マックス・ブルッフ – Max Bruch (1838-1920)
ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26
Violin Concerto No. 1 in G Minor, Op. 26
1.(08:20) I. Prelude: Allegro moderato
2.(09:18) II. Adagio
3.(07:31) III. Finale: Allegro energico
total(25:09)
五嶋みどり – Midori Goto (ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
マリス・ヤンソンス – Mariss Jansons (指揮)
2002年リリース
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【Blu-spec CD2】 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 五嶋みどり
世界最高のヴァイオリニストのひとり、五嶋みどりによるヴァイオリン協奏曲中の二大名曲。バックをつとめるのはマリス・ヤンソンス指揮するベルリン・フィルという、最高の布陣。演奏家デビュー20周年の2002年にリリースされ、五嶋みどりの新たなディケイドのスタートの幕開けを告げた記念碑的なアルバム。by タワーレコード
【CD】 Mendelssohn & Bruch: Violin Concertos / Midori, et al 五嶋みどり
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通常のCD盤でも出ていますが、現在は取り寄せになるようです。
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