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アルゲリッチ チャイコフスキー&メンデルスゾーン

アルゲリッチ
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こんにちは、
ともやんです。

中学生の僕がジャケットに映る長い黒髪の綺麗なお姉さんに恋して買ったLPレコード。
開いてみると、ジャケットの右下に青いインクでMay 1971と書いています。

この文字を書いたのは、もちろん僕で、当時中学2年生。

当時まだ20代だったアルゲリッチのチャイコフスキーのピアノ協奏曲のLPでした。

当時のLPレコードは、高額で1枚3,000円前後しました。
50年前の中学生にとって、当時の3,000円は大金です。

小遣いのほとんどをLP購入に充てていた僕は、いざ買うとなると吟味に吟味を重ねていました。

でも、このアルゲリッチのLPだけは、見た瞬間さっと取り上げて、レコード店のレジに走って行きました。

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家に帰って、ジャケットから取り出すのももどかしく食い入るように聴いたものです。
伴奏が、シャルル・デュトワ指揮ロイヤル・フィルハーモニー。
デュトワは、当時アルゲリッチの配偶者でした。
それを知って軽い嫉妬を憶えたものです。

あれから50年。
長い黒髪の美女は、白髪の品のいいおばあ様になられました。
アルゲリッチは、今年6月5日で80歳になられます。
当時中2の僕も今年64歳。

時は流れ、時代も変わりましたが、再びこのLPを聴くと当時のことを思いだします。
自宅が海のすぐそばで、荒れている時は波の音が聴こえるくらいでした。

アルゲリッチの華麗にして艶っぽいピアノの音色に交じって時折波の音が聴こえた。

アルゲリッチは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を得意として録音も数回しています。中にはコンドラシンとの一期一会のスリリングなライブ録音もあります。

でも、僕はやはりこの初めての録音が好きです。
セッション録音なので、全体的に落ち着いた感じです。
でも、いたるところで明滅する光のように煌めきがあります。

聴いた当時は、アルゲリッチのピアノにばかり気持ちが行っていましたが、デュトワの伴奏も素晴らしいです。さすが後に”音の魔術師”と言われただけのことはあります。

アルゲリッチの80歳を記念して、しばらく彼女の録音を探っていきたいと思います。

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アルゲリッチ チャイコフスキー&メンデルスゾーン

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op. 23
Piano Concerto No. 1 in B-Flat Minor, Op. 23

1.(21:08) I. Allegro non troppo e molto maestoso – Allegro con spirito
2.(07:28) II. Andantino semplice – Prestissimo – Tempo I
3.(06:48) III. Allegro con fuoco
total(35:24)

マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 – Royal Philharmonic Orchestra
シャルル・デュトワ – Charles Dutoit (指揮)

————————————–

フェリックス・メンデルスゾーン – Felix Mendelssohn (1809-1847)
ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調
Double Concerto for Violin and Piano in D Minor, MWV O4

4.(18:23) I. Allegro
5.(09:11) II. Adagio
6.(08:59) III. Allegro molto
total(36:33)

ギドン・クレーメル – Gidon Kremer (ヴァイオリン)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
オルフェウス室内管弦楽団 – Orpheus Chamber Orchestra
録音: May 1988, Studio 1 Radio Drs, Zurich, Switzerland

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲<生産限定盤>

1970年、若き日のアルゲリッチによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲はアルゲリッチにとって最初の録音。当時結婚していたデュトワとの共演です。
その後コンドラシン、アバドらと再録音を行っていますが、後の自由奔放な演奏とはまた一味違った切れ味と大胆さが魅力の一枚です。クレーメルとのメンデルスゾーンを併録。

メンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調は、1823年の作品ということですから、メンデルスゾーン14歳の時の作品です。
その完成度の高さに驚かされます。
しかも聴いた感じが、J・S・バッハを想起させ、かと言って第2楽章のロマンティックな曲想は、まさにロマン派の作品です。
作曲された1823年は、ベートーヴェンはまだ健在で、メンデルスゾーン少年は、恵まれた環境の中で、出来る限りの吸収をしたのだと思います。
歴代の作曲家の中で、恵まれた環境をここまで有意義に活用した人はいないと思います。それだけでもメンデルスゾーンの人柄と才能を垣間見るようです。

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なお、現在チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のみ収録してLPレコードでも発売されています。
残念ながらジャケットは、僕が買ったのものと違います。
アナログ録音ならLPレコードとこだわりの方におすすめです。

LP

チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番(LP) マルタ・アルゲリッチ 、 シャルル・デュトワ 、 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

マルタ・アルゲリッチ80歳記念!

2021年6月に80歳を迎えるマルタ・アルゲリッチがシャルル・デュトワ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と伸びやかで壮麗なアンサンブルを聴かせるチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番。



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