こんにちは、
ともやんです。
くるみ割り人形の物語の舞台が、クリスマスイブだったことから、クリスマスというとチャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」がイメージされます。
あのクナッパーツブッシュの録音にも「くるみ割り人形」の名演の録音が残っています。ただ、組曲として演奏されることが多いですが、今回ご案内するドミトリー・キタエンコ指揮ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団の演奏は、全曲を録音しています。
全曲を聴くことは滅多にありませんが、おとぎの国に迷い込んだような、子供に戻ったような錯覚をする、名演です。
格調が高い中に煌めくような色彩感があり、わくわくする演奏です。
ぜひ、聴いてください。
ドミトリー・キタエンコ サンクトペテルブルクの重鎮
指揮者のドミトリー・キタエンコは、ロシアのサンクトペテルブルク出身で今年80歳の重鎮です。
特にケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団とのプロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、ラフマニノフの交響曲全集の録音が高く評価されています。
そのため、首席指揮者の地位ではなかったのに、同楽団から名指揮者の称号を贈られています。
僕は、キタエンコは今回初めて聴きましたが、なんと素晴らしく音楽性に高い指揮者でしょうか!
上記のロシアの作曲家たちの交響曲を少しずつ聴いていこうと思います。
また新たな楽しみが増えましたね。
ドミトリー・キタエンコのプロフィール
1940年、ロシア・レニングラード生まれの指揮者。レニングラードとモスクワの各音楽院で学んだ後、ウィーン音楽アカデミーではスワロフスキーらに師事。69年、第1回カラヤン指揮者コンクールで優勝、一躍脚光を浴び、76~90年にはモスクワ・フィルの首席指揮者を務めた。世界の一流オーケストラへの客演も多数。近年では、2002~2004年にかけて録音したケルン・ギュルツェニヒ管とのショスタコーヴィチ交響曲全集が話題に。
by タワーレコード
キタエンコ チャイコフスキー&ストラビンスキー
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
バレエ音楽「くるみ割り人形」 Op. 71
The Nutcracker, Op. 71
演奏時間(96:16)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 – Cologne Gurzenich Orchestra
ドミートリー・キタエンコ – Dmitri Kitayenko (指揮)
録音: 5-9 October 2015, Studio Stolberger Strase, Cologne, Germany
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イーゴリ・ストラヴィンスキー – Igor Stravinsky (1882-1971)
ディヴェルティメント(管弦楽編)
Divertimento (version for orchestra)
演奏時間(26:34)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 – Cologne Gurzenich Orchestra
ドミートリー・キタエンコ – Dmitri Kitayenko (指揮)
録音: 5-9 October 2015, Studio Stolberger Strase, Cologne, Germany
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」組曲 Op. 71/ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント(ケルン・ギュルツェニヒ管/キタエンコ)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団が”首席指揮者”の任にあたることのなかったドミトリー・キタエンコに”名誉指揮者”の称号を送ったのは、その数多い録音が高く評価されているため。
とりわけチャイコフスキーに関しては、交響曲の録音が終了してから歌劇「イオランタ」の全曲盤をリリース、キタエンコの思い入れの深さが感じられたが、今回の「くるみ割り人形」全曲盤も注目すべき演奏となっている。
この作品は組曲版の演奏が多い中、キタエンコは全曲版を選択し、この物語の全容をすみずみまで丁寧に描き出していく。一瞬たりとも聴き手の耳をそらすことのない集中力の高い演奏は、キタエンコとオーケストラの良好な関係性を明確に示している。余白に収録されたストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」も絶品。 2015年録音。
タワーレコード
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