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アルゲリッチ プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 聴き比べ

アルゲリッチ
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こんにちは、
ともやんです。

注文していた、アルゲリッチ初来日の際の札響と共演したプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番が収録されたCDが届きました。

早速、CDを聴いて、もう感動、感激、涙、雨、あられ!

当時、28歳のアルゲリッチの粗削りで喧嘩売ってんのかというほどの過激なピアノと札響のこんなじゃじゃ馬に負けて堪るかっていうぶつかり合いがたまんないです。

アルゲリッチは、来日後東京と横浜でソロリサイタルを開いて、札幌に移動し、この札響とのコンサートが、日本のオケとの初めての共演でした。

お互い緊張もしたでしょうが、聴いていると第一楽章などアルゲリッチがかなり気負って仕掛けているなという感じが伝わってきます。

それをシュヴァルツ指揮の札響が、ぐっとこらえて、その後はしっかり四つに組んで最後は、大いに盛り上がって終わっています。

演奏後の拍手と歓声も収録されていますが、観客の興奮度も伝わってくる白熱のライブです。

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アルゲリッチ プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番

アルゲリッチは、プロコフィエフを得意としていて、ピアノソナタ、ヴァイオリンソナタなどの室内楽はじめ協奏曲の録音も多く残しています。

中でもピアノ協奏曲第3番は、十八番で現在、CDのカタログをチェックすると、タワーレコード、HMVなどで6種類の録音を見つけました。

その内、僕は古い1960年と1965年の録音は残念ながら未聴ですが、その他は今回改めて聴きました。

それでは、各CDに簡単なコメントを付けていきます。

セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26
録音:1960年3月16日/ハンブルク

アルゲリッチ成功のデビュー

アルゲリッチ成功のデビューというCD4枚組に収録

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セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26
録音:1965年12月10日、WDRケルン(放送用セッション)

※廃盤中(2022年6月2日現在)

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セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26

マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
クラウディオ・アバド – Claudio Abbado (指揮)
録音: May and June 1967, Jesus-Christus-kirche, Berlin, Germany

1.(08:55) I. Andante – Allegro
2.(09:00) II. Tema con variazioni
3.(08:57) III. Allegro ma non troppo
total(26:52)

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ラヴェル:ピアノ協奏曲 マルタ・アルゲリッチ クラウディオ・アバド ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

65年にショパン国際コンクールで優勝して世界的に注目されるようになって2年後の録音。セッション録音ということでこの頃の演奏は意外と優等生的なものが多く、このアバド&ベルリンフィルとの各録音やデュトワ&ロイヤルフィルとのチャイコフスキーの協奏曲などでは、堅実な演奏を聴かせてくれています。

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セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26

マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
札幌交響楽団 – Sapporo Symphony Orchestra
ペーター・シュヴァルツ – Peter Schwarz (指揮)
録音: 1970年1月24日 第91回定期演奏会 札幌市民会館

1.(09:04) I. Andante – Allegro
2.(09:24) II. Tema con variazioni
3.(09:09) III. Allegro ma non troppo
total(27:37)

プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番; モーツァルト: 交響曲第35番「ハフナー」, 第38番「プラハ」<タワーレコード限定> マルタ・アルゲリッチ ペーター・シュヴァルツ 札幌交響楽団

上記のようにスリリングさから言えば、一番だと思います。
ライブ録音ということで、セッションのアバド&ベルリンフィル、後述のデュトワ&モントリオール響の多彩な響きと比べるのはハンディ―が大きいですが、札響の健闘ぶりが光ります。

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セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26

マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
モントリオール交響楽団 – Montreal Symphony Orchestra
シャルル・デュトワ – Charles Dutoit (指揮)
録音:1997年

1.(09:43) I. Andante – Allegro
2.(09:39) II. Tema con variazioni
3.(09:47) III. Allegro ma non troppo
total(29:09)

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第1番&第3番 バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 マルタ・アルゲリッチ 、 シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団

オケの響きと完成度から言えば一番かと思います。さすが”音の魔術師”と言われたデュトワだけあります。アルゲリッチのピアノは、僕が聴いた中では一番、抑え気味の演奏で、それが逆に神秘的に聴こえるのがさすがです。アルゲリッチ50代半ばの録音で、まさに脂の乗り切った演奏です。

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セルゲイ・プロコフィエフ – Sergey Prokofiev (1891-1953)
ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26
Piano Concerto No. 3 in C Major, Op. 26

マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
スイス・イタリア語放送管弦楽団 – Orchestra della Svizzera Italiana
シャルル・デュトワ – Charles Dutoit (指揮)
録音: 28 June 2008, Palazzo dei Congressi, Lugano, Switzerland

1.(09:22) I. Andante – Allegro
2.(09:40) II. Tema con variazioni
3.(10:08) III. Allegro ma non troppo
total(29:10)

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ルガノ・フェスティヴァルでのライブで、10年前の録音に比べ、覇気溢れるアルゲリッチの煌めくピアノに圧倒されます。

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まとめ

アルゲリッチは、本当に素晴らしいピアニストだと思います。まさに20世紀後半から21世紀に掛けてでは、最高のピアニストの一人です。

約40年に渡るプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番の録音を聴いてきましたが、テクニックにおいては、一点の曇りもなく、むしろ年齢を重ねるにしたがって自由奔放さが増していきます。かと言って決して崩れない。

アルゲリッチには多くの録音がありますが、僕はまだほんの一部しか聴いていない。もっともっと聴いていきたいピアニストです。



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