こんばんは、
ともやんです。
マルタ・アルゲリッチ。
1941年6月5日アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。
20世紀後半から21世紀の現在まで世界最高峰のピアニストの一人です。
中学生になってクラシック音楽に興味を持ち、当時、物価に比べ非常に高額だったLPレコードを毎月の小遣いをコツコツためながら買うのが楽しみだった僕。
だから買うLPも考えに考えて決めていました。
しかし、ただ一枚衝動的に購入したLPがあります。
それは、アルゲリッチのピアノソロによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲。
そのジャケットのアルゲリッチに一目惚れして買ったのです。
艶やかな長い黒髪。伏目の長いまつ毛、ぽってりした唇。
中学生の僕を虜にした女性が当時20代後半だったアルゲリッチでした。
帰宅してレコードを聴きながら、ジャケットの解説文を読むと、なに?結婚しとんのか!しかも伴奏指揮しているデュトワというのが夫かいな、と嫉妬しながら聴いたものです。
懐かしい思春期の思い出です。
さて、アルゲリッチの誕生日ということで、昨年、80歳を記念してポーランド国立ショパン研究所(NIFC)からリリースされたアルゲリッチの秘蔵音源を聴きました。
それは、1965年第7回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたマルタ・アルゲリッチと、第2位となったアルトゥール・モレイラ・リマがファイナル・ステージで披露したコンチェルトのライヴ録音が復刻盤です。
モレイラ・リマは、アルゲリッチより1歳年上のブラジル出身のピアニストです。
その後の活躍での知名度は、アルゲリッチに比べてかなり低いですが、プロフィールをチェックすると音楽を聴く機会のない僻地などにピアノを積んで演奏を披露するという活動をしているそうで、それはそれで素晴らしいことだと思います。
なお、この大会には当時20歳の中村紘子が参加し、見事4位入賞と最年少賞を獲得しています。
アルゲリッチはやはり性格的にライブで燃えるタイプのようで、凄まじい迫力で圧倒されっぱなしです。あえて言葉に出来ないほどの感動を味わうことが出来る録音です。
ぜひ、聴いてみてください。
アルゲリッチ ショパンコンクール 優勝
フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op. 11
Piano Concerto No. 1 in E Minor, Op. 11
1.(16:28) I. Allegro maestoso
2.(09:28) II. Larghetto
3.(09:13) III. Rondo: Vivace
total(35:09)
マルタ・アルゲリッチ – Martha Argerich (ピアノ)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 – Warsaw Philharmonic Orchestra
ヴィトルド・ロヴィツキ – Witold Rowicki (指揮)
録音: 1965年3月13日ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール Chopin Piano Competition, Warsaw, Poland
——————————
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op. 21
Piano Concerto No. 2 in F Minor, Op. 21
4.(12:43) I. Maestoso
5.(08:18) II. Larghetto
6.(07:48) III. Allegro vivace
total(29:49)
アルトゥール・モレイラ=リマ – Arthur Moreira-Lima (ピアノ)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 – Warsaw Philharmonic Orchestra
ヴィトルド・ロヴィツキ – Witold Rowicki (指揮)
録音: 1965年3月13日ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール Chopin Piano Competition, Warsaw, Poland
第7回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ~ショパン: ピアノ協奏曲集
女王マルタ・アルゲリッチの80歳を記念して、ポーランド国立ショパン研究所(NIFC)から、アルゲリッチの秘蔵音源が登場! 1965年、第7回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたマルタ・アルゲリッチと、第2位となったアルトゥール・モレイラ・リマがファイナル・ステージで披露したコンチェルトのライヴ録音が復刻となります。東京エムプラス
コメント