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ホロヴィッツ 名盤 ショパン ピアノソナタ第2番「葬送」

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こんにちは、
ともやんです。

クラシック音楽を聴いてきて約50年、いろいろな作曲家の作品をいろいろな音楽家の演奏で聴いてきました。ある程度贔屓の作曲家、音楽家はいます。

ただ著名な作曲家と音楽家で、名作曲家、名音楽家とされていても、やや苦手にしている人がいます。

その1人がショパンであり、ピアノストのホロヴィッツです。
しかし、ある本と録音に出会ったからは、急にその二人に心を寄せるようになりました。

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百田尚樹 クラシックを読む1

百田氏は、同世代でハゲ頭も同じで親近感を持ってもよさそうなのに、その思想的な面で好きになれず、ずっと敬遠していました。

しかし、ボクシングのファイティング原田を取り上げたルポで、その感じ方、または文章に好感を持ち、思想が自由な現代、相対する人の意見も聴くべきだという観点から、彼の本を読むようになりました。

とりあえず共通の趣味であるクラシック音楽関連から始めてみました。

百田氏は、見た目の強面からは想像しがたいですが、クラシック音楽が好きで、また感受性も豊かで繊細な感情の機微も察することができる人というのがわかりました。

もちろん小説家ですから、そんな感性を持ち合わせていないと難しいと思いますが、どうも風貌と思想的な発言に左右されていたようです。

百田氏の『クラシックを読む1 愛・狂気・エロス』を読みました。氏はこの本の中で、ショパンのピアノソナタ第2番「葬送」を取り上げています。

その中でポーランド出身のショパンの愛国的感情と望郷への思いが記されています。
そして初めて聴く人には勧められないがと断って、ホロヴィッツの録音を勧めています。

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ホロヴィッツの葬送が凄い

ホロヴィッツの1950年の録音を聴きました。衝撃を受けました。ホロヴィッツは高齢になってから来日して、その演奏への批評などを読んだことがありましたが、好意的な内容は少なかったと記憶します。

しかし、ホロヴィッツがまだ40代だった1950年の録音は違います。

ショパンは、ポーランドの出身。

20歳の時の1830年により素晴らしい音楽を身につけるため西ヨーロッパに旅立ちました。当時の音楽の中心は、ウィーンやパリでした。その道中、悲しいニュースを知りました。ロシアからの独立を目指して武装蜂起したポーランドが、ロシア軍によって鎮圧されたというものです。

祖国を愛する青年だったショパンは大きなショックを受けました。結局ショパンは39歳の若さで亡くなるまで祖国に戻ることがなかったのです。ピアノソナタは、その8年後、恋人のジョルジュ・サンドと療養を兼ねてマジョルカ島に渡った時に作られたと言われています。

まさにロシアに支配された無念さと愛する祖国に思う気持ちが交錯した傑作です。

ホロヴィッツは、ウクライナのキーウ生まれ。やはりロシアの支配下になった祖国を去り、アメリカで活躍したピアニスト。

そこには、ショパンと同じ感情があったのでは、またこの作品に深く共感したのではないかと思います。葬送行進曲として有名な第3楽章の演奏から、そんな思いが特に感じます。
綺麗ごとではなく感情のほとばしりが伝わってきます。

アルゲリッチでも内田光子でもこの第3楽章を聴きましたが、共に音楽的には素晴らしいですが、感情の起伏はホロヴィッツの比ではありません。

このホロヴィッツの演奏を聴いて、僕はショパン、そしてホロヴィッツが大好きになりました。

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ホロヴィッツ 名盤 ショパン ピアノソナタ第2番「葬送」

フレデリック・ショパン – Fryderyk Chopin (1810-1849)
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 Op. 35
Piano Sonata No. 2 in B-Flat Minor, Op. 35, “Funeral March”

1.(07:51) I. Grave – Doppio movimento
2.(06:52) II. Scherzo
3.(06:55) III. Marche funebre: Lento
4.(01:26) IV. Finale: Presto
total(23:04)

ウラディーミル・ホロヴィッツ – Vladimir Horowitz (ピアノ)
録音: 13 May 1950, Town Hall, New York City, USA

ショパン・コレクション ウラディミール・ホロヴィッツ

20世紀を代表する巨匠ピアニストで、その極めて個性的かつ奔放な演奏で知られたウラディミール・ホロヴィッツ。当ボックスは、ホロヴィッツがRCAとコロンビア~ソニー・クラシカルに残したショパン録音をCD7枚にまとめたものです。

CD1~3はRCAへのSP~モノラル録音、CD4はRCAへのステレオ録音、CD5~7はコロンビア・レコードへのステレオ~デジタル録音で、それぞれのセグメントの中でほぼ録音年代順に収録しているため、ホロヴィッツのショパン作品についての演奏解釈の変遷を実際の音で辿ることができます。

1951年のカーネギー・ホールでの演奏会、1953年のアメリカ・デビュー25周年記念演奏会、そして1965年の伝説的な「ヒストリック・リターン・コンサート」でのライヴ録音も収録。「アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ」、スケルツォ第2番・第3番、バラード第3番、即興曲第1番など、有名曲でありながら、ホロヴィッツにとって唯一の録音も含まれ、さらには死後発表された別テイクの録音も合わせて収録されています。



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