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アーベントロート モーツァルト 交響曲第38番&第41番

アーベントロート
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こんにちは、
ともやんです。

旧東ドイツで活躍していたし、56年には亡くなっているので日本では、それほど有名ではないですが、マニアの間では、いまでも結構人気のある人です。

僕自身は、名前はかなり前から知っていますが、ではCDの所有数も聴いた録音も寂しい限りです。

でも今年は、アーベントロートの生誕140年にして今日1月19日は誕生日。そんなことで触れてみたいと思います。

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ヘルマン・アーベントロートについて

アーベントロートは、戦後は旧東ドイツの指揮者としての活動が中心だったので、生まれも1旧東ドイツの地域かと勝手に思っていましたが、フランクフルトの出身。

1883年1月19日にフランクフルト・アム・マインの大きな書籍商の家に生まれ、7歳からヴァイオリンを始めています。家業を継ぐための勉強をするためミュンヘンの学校に進学しますが、次第に音楽に惹かれ、ミュンヘン音楽院で指揮法などを学び始めました。

1905年にリューベック市の指揮者として活動を開始し、戦前は1915年から34年に掛けてケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の指揮者として活動し、ケルン市の音楽監督にも就任しています。

この頃がアーベントロートの戦前の全盛期でしょうか。年齢も30代始めから50歳に掛けての脂の乗っていた頃です。しかも、旧ソ連やロンドン、パリにも客演に出掛けていました。

しかし、ここでナチスが登場します。ナチスに非協力的、ソ連との付き合い、ユダヤ系音楽家への擁護など、勝手にいちゃもんを付けられ1934年1月に公職を追放されてしまいます。

その後、リベラル派だったライプツィヒの市長から招かれ、終戦までゲヴァントハウス管の指揮者を務めました。戦後もこのままライプツィヒに留まりライプツィヒ放送響、ベルリン放送響の指揮者として活動、1956年5月29日に惜しまれながら死去。73歳でした。

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アーベントロートの演奏スタイル

数年前に亡くなりましたが、名物音楽評論家の宇野功芳氏は、日本での知名度がまだ低かった海外の指揮者の録音を紹介したことでも有名です。シューリヒトやクナッパーツブッシュに加え、アーベントロートもその中の一人です。

宇野氏は、ある音楽本の中で、往年の巨匠の中で、雄弁な表現力を持つ指揮者としてメンゲルベルクとアーベントロートの名前を挙げています。

特にベートーヴェンの第九の演奏は偏愛しているとも記しています。
しかし、一方で、モーツァルトに関してはネコのように大人しくなってしまうとも記しています。

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なるほど、ベートーヴェンやブラームスで、強烈なテンポの変化や表現のデフォルメで聴く人の度肝を抜いたアーベントロートもモーツァルトでは難しかったのでしょうか?

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アーベントロート モーツァルト 交響曲第38番&第41番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト – Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」 K. 504
Symphony No. 38 in D Major, K. 504, “Prague”

1.(09:54) I. Adagio – Allegro
2.(08:21) II. Andante
3.(05:06) III. Presto
total(23:21)

ベルリン放送交響楽団 – Berlin Radio Symphony Orchestra (Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin)
ヘルマン・アーベントロート – Hermann Abendroth (指揮)
録音:1955年2月12日 ベルリン

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交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」 K. 551
Symphony No. 41 in C Major, K. 551, “Jupiter”

4.(08:16) I. Allegro vivace
5.(08:22) II. Andante cantabile
6.(03:58) III. Menuetto: Allegretto
7.(06:34) IV. Molto allegro
total(27:10)

ライプツィヒ放送交響楽団 – Leipzig Radio Symphony Orchestra
ヘルマン・アーベントロート – Hermann Abendroth (指揮)
録音:1956年3月26日 ライプツィヒ

アーベントロート モーツァルト 交響曲第38番&第41番

ということで、聴いてみました。なんと端正でチャーミングな演奏でしょうか?

「ジュピター」では、出だしが重く遅く始まるので、なんかやってくれるかな?と期待しましたが、その後は破綻なく流れて、ちょっとがっかりしたくらいです。

でもこんなきちんとした演奏ができるから、羽目を外した演奏も出来るのかな、となんとなく納得しました。

とにかく魅力的な指揮者であることに変わりありません。残された録音はそれほど多くありませんが、もっともっと聴きたい指揮者です。



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