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コンヴィチュニー ショスタコーヴィッチ交響曲第10番を聴け!

コンヴィチュニー
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こんにちは、
ともやんです。

ドイツの名指揮者フランツ・コンヴィチュニーが、1962年に僅か61歳で演奏旅行先のユーゴスラヴィアのベオグラードで亡くなったことはとても残念なことでした。

しかも、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスのリハーサル中ということで、惜しんでも惜しみ切れません。

当時の東ドイツ政府により国葬の扱いだったことからもわかるように、これからの巨匠としても期待されていたことと思います。

自分が現在、同じ年になって、本人はもちろん、周囲も残念でならなかったでしょう。

ただ幸いにも、亡くなる前年の1961年に来日し、日比谷公会堂などでベートーヴェンの交響曲ツィクルスを展開するなど、本場のドイツの演奏を日本の音楽ファンに届けています。

いまも当時の演奏を聴かれた方は、かなりおられるのではないでしょうか。

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コンヴィチュニーの思い出 中学生時代に憧れた指揮者

僕は中学生の頃ですから1970年代初頭、コンヴィチュニーのLPが廉価盤でフィリップスから出ていました。

当時のLPは高く、2500円から3000円もして、中学生の小遣いでは何か月も貯めないと買えない金額でした。

しかし、コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管のLPは、900円から1000円程度で変えて、何枚か買った記憶があります。

確か、ベートーヴェンの第4番、5番、6番”田園”だったと思います。

しかし、いま思い返すとプレスの関係でしょうか、音が薄っぺらだったような気がします。

でも、当時僕が愛読していた志鳥栄八郎著「世界の名曲とレコード」では、ベートーヴェンの第5番と第9番は、推薦盤になっていました。

そこには古い楽器を使っているので響きがいぶし銀的と書かれていましたが、中学生の僕にはよくわかりませんでした。

とは言え、コンヴィチュニーは、僕には親近感を抱かせる指揮者で、ベートーヴェンの交響曲は良く聴いたものです。

そして社会人になり、LPやCDがある程度買えるようになってからは、コンヴィチュニーのものをちょこちょこ買うようになりました。

その中でも、「THE ART OF FRANZ KONWITSHNY Vol.Ⅱ」はお気に入りです。

何と言ってもシュターツカペレ・ドレスデンとのベートーヴェンの”英雄”が収録さているのと、ブルックナーも第2番、5番、7番、そして意外な名演のメンデするゾーン”スコットランド”も収録されています。

コンヴィチュニーとショスタコーヴィッチ

ショスタコーヴィッチでは、第10番と第11番が収録されています。

ここで驚きなのは、共に初演されてから時間をおかず録音されていることです。

第10番は、1953年12月17日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)で、ムラヴィンスキーで初演されていますが、コンヴィチュニーは翌54年には録音しています。

ちなみにムラヴィンスキーには、1954年4月24日に録音されたものがあり名盤とされていますが、コンヴィチュニーも同年に既に録音しているのです。

また第11番も1957年10月30日に初演されていますが、コンヴィチュニーは59年に録音しています。

ちなみに1954年にレニングラード・フィルハーモニーでゲヴァントハウス管と演奏しているので、そんな絡みもあったのではと推測します。

コンヴィチュニーの名盤 ショスタコーヴィッチ交響曲第10番

ドミートリー・ショスタコーヴィチ – Dmitry Shostakovich (1906-1975)
交響曲第10番 ホ短調 Op. 93
Symphony No. 10 in E Minor, Op. 93

1.(22:47) I. Moderato
2.(03:54) II. Allegro
3.(11:28) III. Allegretto
4.(12:34) IV. Andante – Allegro
total(50:43)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 – Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー – Franz Konwitschny (指揮)
録音(Recording):1954年

フランツ・コンヴィチュニーの芸術 Vol.2

特にシュターツカペレ・ドレスデンとの”英雄”は、超の付く名演ですし、メンデルスゾーンの”スコットランド”は、隠れた名盤です。

ショスタコーヴィッチの第10番は、ムラヴィンスキーほどの洗練されたシャープさには及びませんが、ドイツ風の重厚な演奏は、なかなか感動的です。

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最後に

著名な指揮者の経歴を見ていると、リハーサル中とか、亡くなる少し前まで、活動していたという記事をよく見るように思います。

それだけタフな仕事なのか、それとも老いてもできる仕事なのか、多分その両方だと思います。

コンヴィチュニーは現在の僕と同じ年で亡くなったというのは、自分がその年になってみて、早すぎるなという実感です。

朝比奈隆さんは、コンヴィチュニーのように指揮したいとコメントされていたと聞いたことがありますが、男性的で気骨のある演奏は、お互いに共通点があったと思います。



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