こんにちは、
ともやんです。
「アンダンテ・カンタービレ(Andante Cantabile)」は、音楽用語で「歩くような速さで、歌うように、表情豊かに」という意味です。
つまりある特定の作品をさす言葉ではありません。
しかし、この音楽用語からすぐ連想される、またはその作品自体を特定する作品が、チャイコフスキー作曲の弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op. 11の第2楽章です。
今日は、オランダのアムステルダムの四重奏団である、デュドック四重奏団の演奏で聴きました。
冬こそ聴きたいチャイコフスキーの作品
僕が敬愛する音楽評論家、故宇野功芳さんは、著書にもはっきり書いていますが、ブラームス、チャイコフスキー、ショスタコービッチが苦手だったそうです。
理由は、ネクラだから、だそうです。
もっとも音楽評論家としてこの3人は避けて通れないので、もちろん自分の好き嫌いは置いて、ちゃんとして記事を書かれています。
ただ、僕自身は宇野さんと反対で、この3人は大好きで、特にブラームスとチャイコフスキーは、もっとも好きな作曲家の一人です。
多分、関連した記述などを読んでも二人共表面的には穏やかな常識人あったようです。
しかし、内面にはロマンティックな感情が沸々を湧いていたことがわかります。
そして二人共晩秋から冬の時期に聴きたくなるのです。
つまりその内面のロマンティックな感情が、冬の情景と合っているのでしょう。
人恋しくなった時、彼らの作品に癒されるのです。
アンダンテ・カンタビーレの名盤
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー – Pyotr Il’yich Tchaikovsky (1840-1893)
弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op. 11
String Quartet No. 1 in D Major, Op. 11
1.(11:16) I. Moderato e simplice
2.(06:52) II. Andante cantabile
3.(03:53) III. Scherzo: Allegro non tanto e con fuoco – Trio
4.(09:27) IV. Finale: Allegro giusto – Allegro vivace
total(31:28)
デュドック四重奏団 – Dudok Quartet
録音: 10-13 October 2022, De Buitensocieteit, Zutphen, Netherlands
デュドック弦楽四重奏団 チャイコフスキー: 弦楽四重奏曲集 Vol.1
アムステルダム・デュドック四重奏団の
チャイコフスキー第1弾!
「21世紀の弦楽四重奏団として、演奏する音楽の意味を探り、過去の音楽を現代の聴衆のために新たな意味をもって反映させる最善の方法を常に探し求めている」というオランダ・アムステルダムの知的なカルテット、アムステルダム・デュドック四重奏団。
アンサンブル名は、音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。タワーレコード・オンラインショップの商品説明より
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