こんにちは、
ともやんです。
今年もあと3週間ほどになりました。サラリーマン生活をやめたことで年末の慌ただしさはそれほではなくなりました。
ただ某量販店でアルバイトしている関係で、10月末からクリスマスソングを聴いている関係で年末気分も麻痺しているのかもしれませんが。
さて、今年最後の楽しみは、なんと言ってもこれから行く2つのコンサートです。
12月16日(金)サントリーホール:庄司紗矢香(vl)/ジャンルカ・カシオーリ(フォルテピアノ)
12月31日(土)東急文化会館:ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2022
まだチケットは取れると思うので良かったらチェックしてみてください。
テミルカーノフ 誕生日
さて、今日はロシアの巨匠指揮者ユーリー・テミルカーノフの誕生日。
ということで、テミルカーノフと庄司紗矢香の共演盤を紹介することにしました。
まずテミルカーノフは、1938年12月10日コーカサスの生まれで84歳。
レニングラード音楽院で学び、1968年から77年まで第2レニングラード・フィル(現サンクト・ペテルブルク響)の芸術監督・首席指揮者を務め、77年から88年までキーロフ(現マリインスキー)劇場の芸術監督・首席指揮者としてオペラ部門を建て直した実績があります。
そして88年からムラヴィンスキーを継いでサンクト・ペテルブルク・フィルの芸術監督・首席指揮者として活動してます。
庄司紗矢香は、2000年にドイツ・グラモフォンと契約し、多くの指揮者やオーケストラと共演していますが、その中でもテミルカーノフとの共演は多く、2001年には、テミルカーノフ指揮ボルティモア響とロンドンデビューを果たしています。
また2007年には、テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルのヨーロッパツアーに参加しています。
庄司紗矢香とテミルカーノフとは信頼関係に結ばれその後の共演も多く行っています。
庄司紗矢香 テミルカーノフ ベートーヴェン&シベリウス 協奏曲
庄司紗矢香は1983年生まれ。1999年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに最年少で優勝。16才の時です。
その後第一線に活躍し、翌2000年にはドイツ・グラモフォンと契約。テミルカーノフとは、2001年には共演でロンドンデビューをしています。
その後も共演を重ね、深い信頼関係に基づいた深い演奏を展開しています。
考えてみれば、指揮者とソリストには、必ず相性というのがあると思います。
サラリーマン時代にも仕事をしやすい相手とそうでない人がいましたが、演奏という創作活動をするわけですから、よりお互いの信頼関係が大事かと思います。
そんなことで庄司紗矢香とテミルカーノフで聴くベートーヴェンとシベリウスの協奏曲は、素晴らしいです。
ベートーヴェンで披露される自作のカデンツァに注目するのは当然として、第2楽章のきりっと引き締まった音色で歌うようにたっぷりと響かせる高音は本当に美しく魅了されます。
シベリウスはライヴならではの緊張感漂うもので特に第3楽章の踊るような躍動感あふれる演奏はその完成度の高さに耳を奪われます。しかも特にシベリウスの伸びやかさは、気持ちが晴れる思いです。
庄司紗矢香 テミルカーノフ ベートーヴェン&シベリウス 協奏曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61
Violin Concerto in D Major, Op. 61
1.(23:44) I. Allegro ma non troppo
2.(09:39) II. Larghetto
3.(10:44) III. Rondo: Allegro
total(44:07)
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ジャン・シベリウス – Jean Sibelius (1865-1957)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47
Violin Concerto in D Minor, Op. 47
4.(16:37) I. Allegro moderato
5.(08:15) II. Adagio di molto
6.(07:48) III. Allegro ma non tanto
total(:)
庄司紗矢香 – Sayaka Shoji
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 – St. Petersburg Philharmonic Orchestra
ユーリ・テミルカーノフ – Yuri Temirkanov (指揮)
2017年10月 サンクトペテルブルク〈ライヴ録音(シベリウス)〉
ベートーヴェン&シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 庄司紗矢香 ユーリ・テミルカーノフ
ロシア楽壇の頂点、巨匠テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルと雄渾に奏でる風格溢れるベートーヴェン&シベリウス 鬼才カシオーリとのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲録音を完成させた庄司紗矢香が、2020年のベートーヴェン生誕250年を先取りし、遂にベートーヴェンの協奏曲を録音しました。
様々なスタイルを探究し、多くの経験を積んだ庄司の現時点での集大成的な演奏を展開しています。
また、2006年に書いた庄司紗矢香オリジナルのカデンツァも聴きどころのひとつです。カップリングはこちらも人気曲のシベリウス。シンフォニックな響きの中で独奏が緊密に絡む傑作で、透明な冷たさの奥に秘められた燃えたぎるマグマのような熱い魂を聴かせます。
毎年、数々の共演を重ね、深い音楽的信頼で結ばれたロシアを代表する巨匠、ユーリ・テミルカーノフとロシア最高のオーケストラ、サンクトペテルブルク・フィルとは2012年録音のプロコフィエフの協奏曲に続いて2度目の録音となりました。
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