こんにちは、ベートーヴェン大好きなともやんです。
いきなりですが、手元にあるギュンター・ヴァント指揮・北ドイツ放送交響楽団によるベートーヴェン交響曲全集を一気に聴き通しました。
いや、これは素晴らしい!心からおすすめできる全集です。
録音も優秀で、各楽器が生き生きと響きわたり、北ドイツ放送響のアンサンブル力にも脱帽です。
ただ、第九の終楽章だけは惜しい…。
オーケストラに対して合唱がやや弱く、ソプラノ独唱のヴィブラートも少し気になります。
評論家の福島章恭氏も指摘していましたが、確かに耳に残りますね。
実は私も過度なヴィブラートが苦手で、合唱団でもヴィブラート過多の方がいるとちょっと引いてしまいます。
とはいえ、全集としては間違いなくトップクラス。
そこで今回は、このヴァント盤を含め、私の大好きなベートーヴェン交響曲全集“マイ・ベスト5”をご紹介したいと思います!
僕のベートーヴェン全集ベスト5
- ハンス・シュミット=イッセルシュテット&ウィーン・フィル
- レナード・バーンスタイン&ウィーン・フィル
- ブルーノ・ワルター&コロンビア交響楽団
- ジョン・エリオット・ガーディナー&レヴォリュショネル・エ・ロマンティク
- ギュンター・ヴァント&北ドイツ放送響
※クレンペラーやセル、ケンペ、コンヴィチュニー、デイヴィスなども大好きですが、自分の好みで今回はこの5つに絞りました。
2025年はベートーヴェン生誕255周年。
だからどうした?……なんて言わないで(笑)
これを機に、手元の全集をじっくり聴き直してみるのもいいですよ!
なお、おすすめしておきながら恐縮ですが、2025年7月現在、全集として入手できないものもありますので、情報として活用いただき中古店等で探して頂きたく思います。
イッセルシュテット&ウィーン・フィル:美しい気品と格調
ウィーン・フィルが初めてステレオ録音したベートーヴェン交響曲全集。
その指揮者に選ばれたのが、ハンス・シュミット=イッセルシュテットです。
1965-69年にDECCAが収録した録音は、アナログとは思えないほどの鮮明さと温かみを持ち、今でも色褪せません。
ウィーン・フィルが気持ちよさそうに奏でる音楽には、聴くたびに心が洗われます。
特に第九は圧巻。年齢を重ねると、こういう演奏の良さが染みるんですよね。
ハンス・シュミット=イッセルシュテット・エディション Vol.1
当セットは、2つのベートーヴェン・ツィクルスのステレオ録音、交響曲全曲(1965-70年)とピアノ協奏曲全曲(ヴィルヘルム・バックハウスと共演、1958-59年)を中心とした、ドイツのハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)のデッカ録音全集です。
この指揮者のデッカ録音がまとめて発売されるのは初めてです。
CD14枚組ボックス・セット。限定盤。シュミット=イッセルシュテットの指揮を特徴づけた安定した拍子とリズミカルな動きに結びついたウィーン・フィル特有の透明感のある音色が際立つセットです。タワーレコード・オンラインショップより
バーンスタイン&ウィーン・フィル:情熱とドラマが渦巻く名演
同じウィーン・フィルでも、バーンスタインの手にかかるとこんなにも熱くなるのか!
1978-79年に録音されたこの全集は、彼が50代後半から60代初めにかけて指揮したもの。
体中から音楽があふれ出すようなエネルギーに圧倒されます。
特にお気に入りは第3番「英雄」。全身全霊でベートーヴェンと向き合った情熱がひしひしと伝わってきます。
ワルター&コロンビア響:晩年の気迫が刻まれた永遠の名盤
「おじいちゃんの指揮でしょ?」と思っていた自分が恥ずかしい。
80歳を過ぎたワルターが、まさに魂を燃やして残したこの全集は、聴けば聴くほどその深みに気づかされます。
偶数番号が名演とはよく言いますが、私は第3、第5、第7も大好きです。
すべての音に「人生」が刻まれた、心に沁みるベートーヴェンです。
なお残念ながら現在(2025年7月)全集でのセットは見つからず分売で提供されています。
いかで検索をお願いします。
↓
ブルーノ・ワルターのディスコグラフィ
ガーディナー&レヴォリュショネル・エ・ロマンティク:革命児ベートーヴェン、ここにあり!
古楽器による全集といえば、やはりガーディナー。
ホグウッドの穏やかさも魅力ですが、切れ味の鋭さと熱気ならガーディナーに軍配!
このオケ、どのパートもソリスト級の名手揃い。全体を通してものすごく士気が高く、まるで一大プロジェクトのような迫力があります。
残念ながら2025年7月現在、全集でのセットは見つけられません。分売で提供はされていますので、こちらで検索をお願いします。
↓
ガーディナーのディスコグラフィ
ヴァント&北ドイツ放送響:構築の美学、響きの緻密さ
最後にもう一度。
ギュンター・ヴァントの全集は、1984年から5年がかりで緻密に仕上げられた力作です。
スタジオ・セッションをじっくり重ねて作られたこの全集には、楽譜に対する徹底した誠実さが感じられます。
全体に無駄がなく、まるで建築物のような構築美を感じる演奏です。まさに「じっくり聴きたい」全集です。
残念ながら2025年7月現在、北ドイツ放送響との全集は見つけられません。
他のオケとの録音は分売で提供はされていますので、こちらで検索をお願いします。
↓
ヴァントのディスコグラフィ
あとがき
ベートーヴェンの交響曲全集って、本当に聴き比べるのが楽しいですよね。
録音、オーケストラ、指揮者の解釈によって、同じ曲なのにこんなにも印象が変わるんだ…と驚かされます。
あなたの「マイ・ベスト5」は何ですか?
ぜひコメント欄などで教えて頂けると嬉しいです。




コメント
以前に比べ最近はベートーヴェンの交響曲をあまり聴かなくなりましたが今回、ともやんさんの愛聴されている全集を改めて聴きたくなりました。特に、バーンスタインとワルターはいろんなところで評判が聞かれる名盤の印象です。
ところで先日、セルの昨年(2024年12月)ソニークラシカルから発売された廉価クラムシェルボックスの交響曲全集を購入しましたが、低音成分が多い音が良かったです。
過去の録音が一新され、音が良質と評判だった2018年8月発売の「ザ・コンプリート・アルバム・コレクション(106CD)」と同じリマスター音源だそうです。
私は全集に限ると、古楽派ではホグウッド、現代ではジンマンなどが記憶に有ります。
ただ最後は懐古趣味のようですが、フルトヴェングラーのEMI全集か、トスカニーニ&NBCの新旧RCA(50年代と30年代後半)の2つの全集に戻っている感じがします。
逆にクレンペラーのどんよりと曇ったような演奏(音)は重く辛く怖い感じがして私は苦手です。
たか坊さま
私の記事を読んで頂き、しかもコメントも頂き誠にありがとうございます。
私もセルの全集は好きで時々聴いていますし、ホグウッドの気に入っている全集です。
ベートーヴェンの交響曲全集というと指揮者としては魅力あるのか、多くの指揮者が録音していますね。
全部を聴くのは大変ですが、今後も面白い記事を書いていきますので、お付き合いの程よろしくお願いします。
ともやん
CD2000枚ほど集めました。その前はLP300枚ほど、その間カセットテープにエアチェック数千本。
最近はあまり録音を聴かなくなりました。
究極はやはり生演奏ですね。
この前地元のプロオケとアマ合唱の第9を聴きましたが、合唱はセレクトメンバーで思ったより良かった。
市民合唱団の第9は聴くものでなく参加するものですね。
20年ほど前まではよく出たが、高齢になり声が出なくなりました。
感動したらブラボーです。