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ショルティの名盤 ウィーンフィルとだから最高のベートーヴェン

こんにちは、
ともやんです。

ショルティは、あまり馴染みのない指揮者です。

つまりショルティのCD(LPなどの音楽ソフト含む)を聴かない、持たない、借りないのです。

かと言ってショルティを嫌っているわけではありません。

僕が若いころの80年代から90年代に掛けてのショルティ&シカゴ響は、クラシック音楽界最高峰の一つブランドとして君臨していました。

それへの反発心でしょうか?

実は、僕はショルティに関して、ある先入観を持っているのでした。

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ショルティの凄い演奏から感じるカクカク感

ある人が、言い得て妙なことを言うなと感心したのは、ショルティの演奏を聴いていると、鉄人28号や鉄腕アトムなどのロボットを思い出してしまう。

ショルティの演奏には、とてつもない馬力と精緻な完成度を感じるが、なんか動きがカクカクしている感があるんだよね。

とその人は言うのです。

僕は、その人を発言を聴いて、手を打って、
「そ、それだっ!」
と思わず叫びそうになってしましました。

例に上がったロボットの古さがその人の世代を感じさせますが、例えば、映画のターミネーター、ロボコップに感じる、生物ではない、何か機械的な動きをする物体を僕はショルティの演奏に感じてしまうのです。

先日、友人がショルティ指揮シカゴ響のマーラーの第9交響曲がいいから聴きなよ、とCDを貸してくれました。

そして聴いたのですが、まさにそのロボット的演奏そのもので、僕は、感銘を受ける前に笑いそうになってしまいました。

むしろ微笑ましくも思えるくらいでした。

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ショルティ ウィーンフィルだから生まれた名演

上記のような理由で、ショルティに関しては積極的に聴くことはありませんでした。

LPやCDではシカゴ響とのブラームス交響曲全集、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラ」くらいです。

それもめったに聴かないのですが、今回、58年、ショルティがまだ40代の時のウィーンフィルとの録音を聴いて、僕は、ショルティを見直してしまいました。

つまりショルティの持つ動きのカクカク感、良く言えば折り目正しさが、ウィーンフィルの魔法によって、人間味あふれる温かな音楽になっていることです。

ショルティ指揮ウィーンフィルのベートーヴェン”英雄””運命””第7番”

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

1.(19:18) I. Allegro con brio
2.(16:28) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:35) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(12:34) IV. Finale: Allegro molto
total(53:55)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ゲオルク・ショルティ – Georg Solti (指揮)

* * * * * * * * * *

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

1.(07:28) I. Allegro con brio
2.(11:09) II. Andante con moto
3.(05:07) III. Allegro
4.(08:39) IV. Allegro
total(32:23)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ゲオルク・ショルティ – Georg Solti (指揮)

* * * * * * * * * *

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92

1.(12:54) I. Poco sostenuto – Vivace
2.(09:35) II. Allegretto
3.(07:36) III. Presto, assai meno presto
4.(06:45) IV. Allegro con brio
total(36:50)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 – Vienna Philharmonic Orchestra
ゲオルク・ショルティ – Georg Solti (指揮)

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」, 第5番, 第7番(ウィーン・フィル/ショルティ)

この頃のヴィーン・フィルの素晴らしさが、たっぷり堪能できる。一つのピークだったのでは、なかろうか?

ショルティが後にシカゴと入れた演奏と比べてみれば、なんと温かい、味のある音楽だろう。これがヴィーンの魔法なのだ。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーのレビューより

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ショルティ指揮ウィーンフィル 吉田秀和氏も注目した名盤

吉田秀和氏の著書「世界の指揮者」は名著で、僕はボロボロになるくらい読んでいますが、音楽の専門的な解説に関しては、よくわからない部分もあります。

その著書でショルティを取り上げていて、ドイツの音楽雑誌の企画で、ベートーヴェンの”英雄”のベスト盤はなにか?

という中である人が、ショルティ指揮ウィーンフィルの録音を挙げたそうです。

吉田氏は、さすがドイツの評論家たちは、見識が広いと感心していて、日本だと同じ企画でも当たり前な意見しか出ないだろうと書かれていました。

そして、吉田氏は改めてショルティ&ウィーンフィル盤と比較のためにベーム&ベルリンフィル盤を聴いて、その違いに関して論旨を展開されていました。

この辺の論理の展開が僕には難しいのですが、ようするにベームは、小さな部分まできちっと意思を通して堅固な構造にしているが、ショルティはその辺はおおらかである。

そしてその本領が発揮されるのが、第二楽章で、天にも届けとばかりに悲痛な響きをあげている。

これがショルティの劇場的な気質からではないか、と結論付けていました。

なるほどね、だからワーグナーなどが合うのかな、と思ったものです。

まとめ

英雄のことばかり取り上げましたが、第5も第7も名演です。

とくに第7が、テンポもゆったり目で広々とした感があります。

一方、第5は、テンポも速く凝縮した感じで、少し息詰まるような演奏です。

このCDに収められている3曲の中では、”英雄”が断トツの名演で、しかも、数々の名演の名盤に対抗しうる録音です。

これは、「俺の選ぶ”英雄”のベスト盤!」という人がいてもおかしくないですね。

しかも僕にとってもこのCDの3曲を聴いて、ショルティに対しての認識を新たのしたので、少しは聴いていこうかとなりました。

今後、引き続きショルティの名盤をお届けできれば幸いです。



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