旧グルジア、現ジョージアは、
大関栃ノ心の誕生で、注目されようになりました。
僕のように古い人間は、グルジアと行ったほうがピンときて、
ジョージアというとどうしてもアメリカの州をイメージしてしまいます。
栃ノ心の風貌を見てもわかりますが、
西洋と東洋の中間、という感じで、
旧ソ連の構成国でしたが、ロシア人とはかなり違う感じです。
北海道の8割強程度の国土に約370万人に暮らしています。
370万人というと北海道の約550万人と比べて7割弱ですから、
人の住めない場所が多いのかなと想像できます。
それでも首都のトビリシは110万人が暮らす都会です。
さて、ジョージア出身の指揮者ジャンスク・カヒッゼ、
息子で同じく指揮者のバハタン・カヒッゼ、
そしてロシアの指揮者アレクサンドル・ティトフ指揮で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録したCDを見つけました。
中古CD店でなんと750円という安価だったのと、
最近では、珍しいベートーヴェン交響曲集の収集を
楽しみとしている僕には、またとない掘り出し物でした。
バハタン・カヒッゼ指揮ベートーヴェン交響曲第1番
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第1番ハ長調作品21
ⅠAdagio molto-Allegro con brio
ⅡAndante cantabile con moto
ⅢMenuetto.Allegro molto e vivace
ⅣFinale.Adagio-Allegro molto e vivace
録音:1998年6月スタジオ
バハタン・カヒッゼ指揮
トビリシ交響楽団
ジャンスク・カヒッゼの息子、バハタン・カヒッゼは、
1959年3月生まれなので、僕とほぼ同世代。
録音当時39歳ということですが、
これが巨匠風のどっしりした演奏で、
なかなか聴かせてくれます。
テンポが全体的に遅めですが、後半の2楽章はやや早めにして、
間延びさせない演出をしています。
第2楽章の遅さは、フルトヴェングラーを思い出せ、
オーケストラも能力は高いのでは感じました。
しいて言えば、もう少し鋭さが欲しいかなと思います。
ゆったりしたテンポからだけではなく、
多少、鈍重な印象を受けます。
100人の指揮者がいれば100通りのベートーヴェン
クラシック音楽は、作曲家が書いたスコアを
実際の音にして。聴衆に届けて初めて作品になります。
同じ文章を読んでも、それぞれ個性があるように、
同じスコアでも100人の指揮者が演奏すれば、
100通りの演奏があるわけです。
ベートーヴェンが好きなのと、
ベートーヴェンの交響曲はわかりやすいので、
低敵的に中古CDショップに足を運んで、
知らない指揮者の演奏ないかな、と探すのが楽しいひと時です。
カヒッゼという指揮者の名前も、
1週間前には、知りませんでした。
世界は広いですね。
こんな出会いがあるから、中古CDショップ通いは
やまられないのです。
まとめ
まだ、バハタン・カヒッゼ指揮の
第1番しか聴いていません。
特に、ジャンスク・カヒッゼの第3番“英雄”が名演のようです。
引き続き、各演奏についてのレビューをしていきます。
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