こんにちは。
ともやんです。
いつの頃からか、20世紀の大指揮者オットー・クレンペラーに惹かれて、少しずつLPやCDを集めるようになりました。
人は自分にないものを他人に求めると言いますが、クレンペラーの厳しさが、甘い僕には憧れなのかもしれません。
クレンペラー 名盤『オットー・クレンペラー・コレクション』
VENIASから出ている、「Otto Klemperer The Collection」という72枚組のCDセットを購入しました。
このセットは、1930年代から60年代に掛けてのクレンペラーのライブを中心に編集されているセットで内容、量ともに聴きごたえ十分です。
今日は、その中から1958年8月24日にロンドンで、フィルハーモニア管を振ったライブをご案内します。
クレンペラーは、’58年10月にベッドの寝たばこで、瀕死の大やけどを負い、それから1年近く治療に専念しました。
59年秋にあの名盤の誉れの高い、フィルハーモニア管とのセッションで、ベートーヴェン第5交響曲のステレオ録音を行っています。
このライブは、大やけど直前までの好調だったクレンペラーを確認できる素晴らしい演奏です。
クレンペラー 名盤 ’58年ベートーヴェン”運命”とハイドン”時計”
CD 10
ベートーヴェン
1. 献堂式序曲,op.124
2.-5.交響曲第5番 ハ短調, op. 67「運命」
ハイドン
6.-9.交響曲第101番 ニ長調「時計」
【録音】
24 August 1958
フィルハーモニア管弦楽団
ライブならではの、緊迫感とスリリングに溢れた圧巻の演奏です。
特に終楽章が迫力満点で、コーダーに向かって速いテンポで畳みかけるように向かっている演奏には興奮させられます。
終演後の拍手も収録されていて、観客の割れんばかりの拍手とブラボーの嵐でした。
復帰後の’59年の恰幅の良い演奏も素晴らしいですが、ライブで高揚するクレンペラーの演奏も珍しいと思います。
最後に
『オットー・クレンペラー・コレクション』72枚組は、素晴らしいのですが、
いまいち収録曲が、整理されていないきらいがあります。
でも、貴重な演奏が本当にこれでもかという感じで収録されていて、
おすすめのセットです。
少々お高いですが、十分元が取れるセットです。
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