メルマガ登録

永遠のベートーヴェン・ベスト”運命はかく扉を叩く” おすすめ

スクロヴァチェフスキ
[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
ともやんです。

僕は、オムニバス盤、つまりいくつかの作品を集めて、全体をひとつの作品とするCDには、あまり興味はありません。

しかし、今回タワーオンライン限定で発売される、『永遠のベートーヴェン・ベスト”運命はかく扉を叩く”』のラインアップを観て、目を疑いました。

なんとスクロヴァチェフスキ&ザールブリュッヘン放送響で、交響曲第5、6、7、9番が聴くことが出来、さらにヴラダーの弾き振りで”皇帝”も聴くことが出来ます。

その他、ベートーヴェンの曲で押さえておくべき各分野の曲がCD8枚に収録され、値段なんと3,300円(税込み)というのには驚きました。

この企画は、全くの初心者というよりもある程度興味を感じていて、これからディープなリスナーになろうかという人向けだと思うので、スクロヴァチェフスキの演奏はなおさら打ってつけと思います。

スポンサーリンク

スクロヴァチェフスキ 精神性なんてぶっ飛ばせ

評論家で、精神性の高い演奏、精神性の深い演奏などという表現を使う人がいますが、その意味がよく分かりません。

例えば、コンサートに行って、実際の演奏を観れば、その指揮者の動き、オーケストラメンバーの動きや表情などから、鳴っている音に加えて視覚的な刺激で感動が伝わってきます。

しかし、音だけで勝負するCDの場合、人に感銘を与えるのはより難しくなるのではないでしょうか?

つまり精神性の高い、深いというのを感じるには、聴き手が、そう感じる音の使い方、楽器の使い方、響かせ方という状況にならなければなりません。

でもそれは聴き手個人によって違います。

つまりAさんが精神性が高い演奏だと思っても、Bさんはそう思わないかもしれません。

しかし、スクロヴァチェフスキの演奏は、古楽器スタイル以前の19世紀のロマン主義を引き継いだ演奏とも、古楽器スタイルの演奏とも違い、むしろトスカニーニに近い印象を受けます。

さらにトスカニーニとも違うのはもっと近代的で、さすがジョージ・セルに見出されアメリカで指揮するようになった人だなと思います。

流れとしては、トスカニーニ、セルからの影響が感じされ、より創造的で前衛的な演奏だと思います。

スクロヴァチェフスキの指揮したベートーヴェンの”運命”と”田園”を聴くとそういう目に見えない精神性なんかぶっ飛ばせ的に、ベートーヴェンの作った設計図を観ながら、ここはこうしよう、そこはああしようと音を丹念に積み上げていき、出来上がった作品、つまり演奏が結果的に素晴らしく、なんか感銘を受けてしまうでした。

え、そんな響かせ方があったの、そんなところのティンパニの決め方がいいねとか、などいくつも発見させてくれる演奏でした。

最近リリースされたネルソンス&ウィーンフィルの演奏に比べずっと刺激的な演奏だと思います。

絶対聴いた方がいいCDです。

スポンサーリンク

“運命”と”皇帝” 永遠のベートーヴェン・ベストからの目玉演奏

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

1.(06:59) I. Allegro con brio
2.(09:32) II. Andante con moto
3.(04:55) III. Allegro
4.(10:53) IV. Allegro
total(32:19)

ザールブリュッケン放送交響楽団 – Saarbrucken Radio Symphony Orchestra
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ – Stanis?aw Skrowaczewski (指揮)
録音: 17-19 October 2005, Grosser Saal des SR, Germany

==============================

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 「皇帝」 Op. 73
Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73, “Emperor”

1.(19:26) I. Allegro
2.(07:06) II. Adagio un poco mosso –
3.(09:40) III. Rondo: Allegro
total(36:12)

シュテファン・ヴラダー – Stefan Vladar (ピアノ)
ウィーン室内管弦楽団 – Vienna Chamber Orchestra
シュテファン・ヴラダー – Stefan Vladar (指揮)
録音: 21-23 December 2015 and 13 February 2016, Synchron Stage Vienna, Austria

 

永遠のベートーヴェン・ベスト~運命はかく扉を叩く・・・<タワーオンライン限定>

 

ベートーヴェン生誕250年記念企画。全25曲の超有名曲を各曲まるごと収録。このセットでベートーヴェンの凄さが体験できる究極のベートーヴェン・コンピ!総演奏時間約570分超!

「運命」「第九」「皇帝」「月光」・・・クラシック音楽の長い歴史の中でも「マストアイテム」の名曲を数多く生み出したベートーヴェン。その生誕250周年を記念して、各ジャンルの代表的な名曲を選りすぐりました。ベートーヴェンゆかりのドイツ、オーストリアのオーケストラを中心に、若手から巨匠まで幅広い演奏家を起用。すべてデジタル録音。解説書では、「運命は扉を叩いたか?」など、副題にまつわる名曲誕生の背景に加え、「第九」の歌詞対訳(ドイツ語・日本語)も掲載しています。

曲目は「運命」に始まり、「運命」に終わる・・・順で収録されており、誰もが一度は耳にしたことがある超有名曲から、あまり知られていないものの印象深い名曲の全25曲。このセットの特徴は、有名部分だけの細切れの選曲ではなく、有名曲をまるごと1曲聴けることにあります。有名な旋律はその部分だけ取ると耳障りが良いものですが、そこの至るための過程やストーリーがどの曲にもあります。切り取って短く聴くことも楽しいですが、あえて、名曲の全貌を1曲聴く醍醐味をこのセットで体感してみてください。例えば、交響曲第6番「田園」では全5楽章にわたって美しいメロディが多く出てきます。それぞれの旋律の変遷と印象的なメロディが形を変え何度も出現する様は圧巻で、展開や変奏の名手であったベートーヴェンが得意とした手法です。ベートーヴェンがなぜ天才と言われ、クラシックに限らず、その後の音楽シーンに大きな影響を与えたか、実際に耳で体験できます。その精神はロックやポップスにも及んでいると理解できるでしょう。

音源は指揮者のスクロヴァチェフスキやヴァイオリン奏者のイザベル・ファン・クーレンなど一流の演奏者のものを採用。特に交響曲第5-7,9番のスクロヴァチェフスキの演奏はコアなクラシックファンから絶大な支持を受けた名演奏です。ピアノ・ソナタはアレンジや引用も多い「悲愴」や有名な「月光」、「熱情」を収録。また誰もが知っている「エリーゼのために」や「トルコ行進曲」も入っています。そして最後は、リストが編曲したピアノ版の「運命」第1楽章を配置。「運命」は引き継がれ、続いていきます・・・。

 



スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました