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カラヤン ベートーヴェン交響曲全集 1966年 第2夜

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こんばんは、
ともやんです。

コンサートでのベートーヴェンのプログラムというと、多くはこんな感じではないでしょうか?

・交響曲2曲+序曲(第九を除く)
・交響曲+協奏曲+序曲

交響曲2曲の場合は、人気曲+準人気曲という感じで、例えば第1番+第3番「英雄」とか、第4番+第7番とか第8番+第5番「運命」または第6番「田園」とか。

これで午後7時に始まって休憩も入れて午後9時には終わるという感じのコンサートに出来ると思います。ただ時間配分など考えると交響曲2曲に協奏曲というのもありかもしれませんね。

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ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会

ところが、とんでもないコンサートが2003年から大晦日に20回続けて行われています。それが『ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会』です。1日でベートーヴェンの9つの交響曲を全部演奏しちゃおうという企画です。

1回目こそ何人かの指揮者で振りましたが、2回目からは一人の指揮者とオーケストラで行うというとんでもないコンサートです。1日と言っても午後1時に始まって休憩も入れながら午後11時40分頃に終わるというものです。

ただ、これはあくまで例外中の例外で普通ベートーヴェンの全交響曲を演奏するとなると5回の公演になるのが一般的と思います。

ただこれも5日連続で一人の指揮者とオーケストラが同じ会場で、しかも来日公演で行うというのはまずないのではないでしょうか。

それをやってしまったのが、1966年のカラヤン&ベルリン・フィルです。

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カラヤン&ベルリン・フィル ベートーヴェン ツィクルス 1966年

このCDセットには、柴田南雄氏による12ページ渡る解説が入っています。面白い部分もあり、また哲学的な内容もあり、興味深い反面理解するにはもっと読み込まないといけないです。

さて、その中で柴田氏は、プログラムの組み方が絶妙で動かしようがないとも記されています。序曲2曲で8曲の交響曲をくくり、最後の第9に繋げる。心憎いプログラムの組み方です。

第1夜序曲コリオラン、田園、運命。第2夜4番と7番、第3夜が1番と英雄、第4夜が2番、8番、レオノーレ第3番、そして最後の第5夜が第九。

5晩続けてひとつの物語になっています。
特に第4夜の交響曲2曲のあとに序曲で締め括るなんて冒険です。まさに翌日の第九に繋げているとしか思えません。

今日は第4番と第7番を聴きました。ライブと言うこともあるでしょうが、アンサンブルの乱れも気にせず勢いを重視した怒涛の演奏です。後年の外見重視の演奏よりもずっと好感が持てます。ぜひ、アンチ・カラヤンの人にも聴いてほしいライブです。

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カラヤン ベートーヴェン交響曲第4番&第7番 1966 ライブ

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
Symphony No. 4 in B-Flat Major, Op. 60

1.(10:09) I. Adagio – Allegro vivace
2.(09:53) II. Adagio
3.(05:49) III. Allegro molto e vivace
4.(05:30) IV. Allegro ma non troppo
total(31:21)

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交響曲第7番 イ長調 Op. 92
Symphony No. 7 in A Major, Op. 92

5.(11:02) I. Poco sostenuto – Vivace
6.(08:12) II. Allegretto
7.(07:19) III. Presto, assai meno presto
8.(06:24) IV. Allegro con brio
total(32:57)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 – Berlin Philharmonic Orchestra
ヘルベルト・フォン・カラヤン – Herbert von Karajan (指揮)
録音:第2夜 1966年4月13日東京文化会館

ベートーヴェン: 交響曲全集 1966年東京ライヴ ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

カラヤンとベルリン・フィルは1966年4月12日から16日にわたりベートーヴェンの交響曲の全曲コンサートを行いました。毎日のプログラミングはカラヤン自身が熟考し、最大の効果があがるように工夫されています。また最初に「コリオラン」、最後の第9の前に「レオノーレ第3番」という序曲を置くことで、すべてがメインの第9へ向かうことを示します。

これについては連日会場で聴き詳しくレポートし、カラヤンの意図を分析した柴田南雄氏渾身の名解説をブックレットに全文掲載しており興味津々です。



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