こんにちは、
ともやんです。
僕が初めてフルトヴェングラーの名前を聞いた、または見たのは、中学時代に取っていたミュージックエコーという月刊誌上だったと思います。
誌面で、ベートーヴェンの“運命”の有名なイントロについてフルトヴェングラーとトスカニーニの違いをイラストで説明していました。
そのイラストでは、トスカニーニが、特急列車のようにダダダダーンと行くのにフルトヴェングラーは、音符のイラストもひとつひとつブルンブルンと震えるように表現して、ダァダァダァーーーンというように表現していました。
僕は、クラシックを聴きは始めた頃から、同じ曲でも演奏者で違うということを理解していました。
そしてフルトヴェングラーのLPを始めた購入したのが、中学2年生の5月だったと思います。
購入したのが、ベートーヴェンの交響曲第3番“英雄”しかも1944年ウィーンフィルとの演奏で、有名なウラニア盤の音源だったのです。
この時のLPは、50年近く経つ現在も大事に持ていますし、同じ音源のCDでも楽しんでいます。
フルトヴェングラーのベートーヴェン 第1番&第3番“英雄”
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第1番ハ長調作品21
Ⅰ(07:50)Adagio molto-Allegro con brio
Ⅱ(07:19)Andante cantabile con moto
Ⅲ(03:25)Menuetto.Allegro molto e vivace
Ⅳ(06:17)Finale.Adagio-Allegro molto e vivace
交響曲第3番変ホ長調作品55“英雄”
Ⅰ(16:04)Allegro
Ⅱ(17:16)Adagio
Ⅲ(06:30)Allegro
Ⅳ(12:12)Allegro-Andante-Presto
ベートーヴェン: 交響曲全集(2010リマスター)<限定盤>
ともに52年のEMI正規のスタジオ録音です。
フルトヴェングラーのライブで見せる、激しさ時には力みは影を潜め、スケールは雄大で、彫りの深い演奏です。
録音もモノラルですが、正規の録音で、フルトヴェングラーの中での、特に良好です。
もちろんその後のアナログ・ステレオ録音時代に比べれば劣りますが、そんな録音にもかかわらず、中身の詰まった演奏を聴いていると、フルトヴェングラーのベートーヴェンの演奏は、本当に素晴らしく、もっと長生きしてほしかったと思わずにはいられません。
特に第3番「英雄」は、この曲最高の演奏と思います。
フルトヴェングラーでは、有名な1944年のウィーンフィルとの実況録音があり、そちらの方がよりドラマティックですが、こちらはスタジオ録音ということもあり、より客観的で、刻明さを増した演奏です。
でも、第1楽章の展開部では抉りの効いた情熱と第2楽章の葬送行進曲でも表情の濃厚さが感動的です。
効かずに死ねない名盤ですね。
コメント