こんにちは、
ともやんです。
ミハイル・プレトニョフのピアノソロによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第3番が最高です!
僕は1957年(昭和32年)生まれ。現在62歳で、会社員としては定年を迎え、なんか黄昏時という感じですが、音楽家に取ってはちょうど円熟期を迎える時期ではないでしょうか。
肉体を使う声楽や技術的に高度なテクニックを要する器楽奏者の全盛期はもっと前の30代から50代かもしれませんが、特に指揮者、そしてピアニストはこの60歳前後というのは心身共にもっとも充実する時期ではないか、と勝手に思っています。
だからサイモン・ラトル(1955年生まれ)、佐渡裕(1961年生まれ)といった同世代の音楽家の活躍にはつい意識が行ってしまいます。
プレトニョフのベートーヴェンが凄い!
そんな中、同い年で凄い音楽家を知りました。
ミハイル・プレトニョフ。
1957年旧ソ連の北西部、白海に注ぐ北ドヴィナ川の河口近くに位置する街アルハンゲリスクに生まれ、両親が音楽家ということもあり幼少期から楽才を発揮し、1978年にチャイコフスキー国際コンクールでピアニストして金メダルを獲得しています。
そんな凄いピアニストでありながら、1990年には、ソ連で最初の私設オーケストラ、ロシア・ナショナル管弦楽団を設立し指揮活動も積極的に行っています。
このオケとベートーヴェンの交響曲全集も録音していて少しだけ聴きましたが、かなり主張の強い個性的な演奏でわくわくさせてくれます。
さて、そんなプレトニョフがピアノソロで弾いたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第3番を聴きましたが、一聴して魅せられてしまいました。
表情豊かでやりたい放題ですが、聴いていて全く作為を感じさせず凄く自然で、聴いていて楽しくてたまらなくなります。
アルゲリッチと小澤征爾 ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番は最高!
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僕は一昨年アルゲリッチが小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団と共演した同曲を絶賛しましたが、それと同じくらいの感銘を受けました。
こんな人がいたなんて、やはりクラシックの音楽家は世界的なので、単に自分が知らないだけで凄い人はいっぱいいるんですね。
プレトニョフ ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番&第3番
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
Piano Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
1.(17:42) I. Allegro con brio
2.(11:01) II. Largo
3.(08:47) III. Rondo: Allegro
total(37:30)
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ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
Piano Concerto No. 3 in C Minor, Op. 37
4.(15:04) I. Allegro con brio
5.(10:47) II. Largo
6.(07:58) III. Rondo: Allegro
total(33:49)
ミハイル・プレトニョフ – Mikhail Pletnev (ピアノ)
ロシア・ナショナル管弦楽団 – Russian National Orchestra
クリスティアン・ガンシュ – Christian Gansch (指揮)
録音: September 2006, Beethovenhalle, Bonn, Germany
ピアノ、指揮のみならず、作曲、編曲においても卓越した才能を発揮する完全無欠の音楽家、プレトニョフ。ボンで行われたインターナショナル・ベートーヴェン・フェスティバルでライヴ収録されたベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲とモスクワ録音の交響曲全集のスタートを飾る第1弾です。
まとめ
プレトニョフは、1978年にチャイコフスキー国際コンクールで金メダルを取っています。
同い年の僕は、その年ようやく大学に入学して、将来については全く何も考えていない状況でした。
その後、プレトニョフは、1990年33歳にして、旧ソ連において初めての私設オーケストラを結成しています。
その時僕は、まだうだつの上がらない会社員で結婚もしていませんでした。
同い年の人は、どうしても同じ年に何やっていたんだろうと考えてしまいます。
そう言えば、33歳と言えば、あの坂本龍馬が暗殺された年齢でもあります。
人それぞれですが、プレトニョフは、これからの活動も同時代に生きる人間として見て行きたいと思います。
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